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傘木希美の編集履歴

2022-04-03 22:18:42 バージョン

傘木希美

かさきのぞみ

『響け!ユーフォニアム』の登場人物、および『リズと青い鳥』のもうひとりの主人公。

プロフィール

名前傘木希美
誕生日12月3日
身長159cm
星座射手座
血液型A型
担当楽器フルート
好きな色ピンク
趣味写真を撮ること
特技ダンス
好きなもの納豆オクラ、山芋
嫌いなものカニカマはんぺん
CV東山奈央

概要

北宇治高校の2年生。かつて吹奏楽部に所属し、フルートを担当していた。

明るく活発な性格で行動力に満ちあふれ、いつも親しい友人たちに囲まれていた。また、演奏の腕前も達者であり、その音色は楽しさと情熱で彩られた魅力あるものとなっている。

現在でも部に残っているオーボエ担当の鎧塚みぞれトランペット担当の吉川優子たちと同じく、強豪として知られる南中学校の吹奏楽部の出身であり、当時は部長として皆を牽引(けんいん)する立場にあった。北宇治高校に進学してからも吹奏楽部を続けていたものの、当時の部のだらけた雰囲気に耐えかねて反発を起こし、ほどなくしてほかの同級生たちとともに退部してしまう。しかし、翌年度の夏に新顧問の滝昇の指導のもとに生まれ変わったかつての吹奏楽部の姿を目の当たりにした希美は、一丸となって頑張る姿に感化されておよそ1年ぶりに同部への復帰を願い出ることになる。


オーボエの担当であるみぞれの数少ない親友であり、また、彼女を吹奏楽の世界に引き込んだ張本人でもある。しかし、突然の復帰を願い出て吹奏楽部を騒然とさせた希美は、「みぞれのことをわかっているようでまったく理解していない」(原作公式ガイドブック、195ページ)がゆえに、みぞれと彼女を取り巻く部員たちによる複雑な思惑に翻弄されることになる。


人物

【宣伝】響け!2 二巻Clear Ensemble


容姿

長い黒髪を高い位置で結わえたポニーテールと不ぞろいに伸びた前髪が印象的な、少し勝ち気そうな顔立ちをした女子生徒(原作2巻、70ページ、72ページ、148ページ、245ページ)。大きな黒い瞳やきりりと吊り上がった眉が形作る彼女の眼差しは、意志の強さや絶えることのないきらめきを宿しており、普段から太陽のような明るく溌溂(はつらつ)とした笑顔を振りまいている。(原作2巻、72ページ、156ページ、第二楽章後編、188ページ、204ページ、206ページ)

また、彼女の体躯は引き締まった脚やしなやかな輪郭線など、すらりとした健康的な美をその身に内包しているほか(原作2巻、11ページ、150ページ、第二楽章前編、9ページ、第二楽章後編、300~301ページ)、軽やかな足取りや大仰(おおぎょう)な動作、明快にきらめく声音といった彼女のまとう雰囲気もまた、周囲の空気を明るくするような魅力に彩られている。(第二楽章前編、48ページ、288ページ、385ページ、第二楽章後編、192ページ)


性格

思い込みの強い熱くまっすぐな気質と他者に対する純粋な優しさを持ち合わせた、負の感情を一切感じさせない明るく活発な性格の持ち主。(原作2巻、230~231ページ、246~247ページ、第二楽章後編、252ページ)

社交的で前向きな振る舞いによって同級生や後輩をはじめとする多くの仲間たちから慕われており、本人の意識無意識に関わらずいつも皆の中心的存在となっている(第二楽章前編、48ページ、第二楽章後編、40ページ) 。その反面、持ち前の能天気さゆえに人情の機微に疎(うと)い一面もあり、他者の想いを意識しなかったためにすれ違いを生じてしまうことも少なくない。(第二楽章後編、207ページ)

まっすぐで正直な生き方をよしとする彼女は、時に理不尽な現実を前にして嫉妬や羨望(せんぼう)、劣等感といった負の感情を覚えることもあるものの、その都度それらに屈することなく「自分のなかにある醜い部分から目を逸らさない人でありたい」と強く向き合うような、誇り高さに裏付けられた律義さや誠実さも垣間見せている。(短編集2巻、136ページ)


その他

  • 好きな色はピンク。お盆休みのプールに遊びに出かけた際にも、紫色のパレオやピンク色のビキニといった水着を身にまとっているほか、TVアニメ版のビジュアルでもピンク色の腕時計を装着している。(原作2巻、149ページ、第二楽章前編、124ページ、TVアニメ版2期2話)
  • 幼少時代に将来の夢を聞かれた際には、周囲の子供たちがケーキ屋になることなどを夢見るなか「ライオンと結婚する」と答えたことがあった。(第二楽章後編、133ページ)
  • 毎年クリスマスシーズンになると行きつけのケーキ屋でショートケーキを購入し、カレーライスチキン、ケーキのクリスマスディナーで祝うのを家族間での恒例としている。なお、希美はショートケーキのなかでも生クリームの部分がお気に入りであると答えている。(短編集2巻、133ページ)

演奏技術

希美


京都府内でもそこそこ名の知れた吹奏楽部の強豪校、南中学校の吹奏楽部でフルートを担当していた楽器経験者であり、中学生だった当時から楽しさと自由さの両方を兼ね備えた魅力ある音楽づくりを追い求めている(原作2巻、11ページ、90~91ページ)。同部での3年間の活動を通して磨き上げられた彼女の音色は、澄みきったきらびやかさのなかに温かさや楽しさといった感情が随所に散りばめられており、3年生の姫神琴子をはじめとする北宇治高校吹奏楽部のフルートパートの誰よりも抜きん出た美しさを宿したものとなっている。(原作2巻、106~107ページ、109ページ)


高校2年生の夏に紆余曲折を経て吹奏楽部に復帰を果たした希美は、その後も駅ビルコンサートや定期演奏会などのさまざまな機会を通して実力を磨いていき、吉川・中川体制の新年度を迎えるころにはフルートパートのトップ奏者のポジションを確立するまでに至っている(第二楽章前編、11ページ)。芯の通った凛とした音や、感情的なフレーズの一つひとつから強いエネルギーが垣間見える彼女の演奏は、部内でも屈指のレベルにあると評されており、部員たちからはもちろんのこと、顧問の滝昇や外部指導員の新山聡美からも「高校生とは思えないほど素晴らしい」と認められている。(第二楽章後編、24ページ、83ページ、190ページ、194ページ)


なお、希美の持っているフルートはマイ楽器(私物)であり、南中学校の吹奏楽部でフルートを吹くために親に頼んで購入してもらったものである(南中学校の吹奏楽部には、部の制約上マイ楽器を所持していないとフルートの担当になれない決まりが存在している。※原作2巻、110ページ)。


経歴

中学生時代

リズ鳥まとめ


かつて南中学校の吹奏楽部に所属していた希美は、オーボエ担当のみぞれやトランペット担当の優子をはじめとする部の仲間たちとともに、吹奏楽コンクールへの挑戦や定期演奏会での公演といった精力的な活動にあたっていた。とりわけ、夏の吹奏楽コンクールでは1年生時と2年生時に関西大会(支部大会)でそれぞれ金賞と銀賞を受賞するなど華々しい成果を挙げており、全国大会への出場まであとひと息であるという高揚感のもとにさらなるレベルの向上を求めていた。(原作2巻、11~12ページ)


2年生時の代替わりにおいて南中学校吹奏楽部の新たな部長になった希美は、みぞれをはじめとする部の仲間たちを「来年はわたしら中学で最後のコンクールやし、マジで全国行こうな」と奮い立たせるとともに、全国大会出場を見据えて選んだ高難度の大曲(原作小説では『ダフニスとクロエ』第2組曲、TVアニメ版では『ダッタン人の踊り』)に率先して取り組み、今年こそ絶対に全国大会に行ってみせるという部全体の空気感を醸成(じょうせい)している。しかし、万全の態勢で挑んだはずの吹奏楽コンクール京都大会(府大会)では、南中学校の演奏には非情にも銀賞の評価が下され、関西大会にも進めることなく幕切れを迎えてしまう。その理不尽な結果を告げられた希美は「嘘やろ、銀とかありえんやろ。まだ京都大会やで?」とショックを覚え、帰りのバスのなかで涙をこぼしながら悔しさを噛み締めていたものの(原作2巻、10ページ、13ページ)、その後は折れることなく立ち直りを果たし、「高校に進んだらうちらが部活を変えてやる!」という意気込みを抱きながら将来への期待を募(つの)らせている。(原作2巻、148ページ)

そのような彼女の3年間の中学生活は、総じてチャレンジ精神や達成感にあふれたかけがえのないものとなっており、卒業式の日には吹奏楽部の同級生たちで集まって大泣きし、胸に去来する万感の想いを分かち合っている。(原作2巻、230ページ)


高校1年生時

桜のぞみぞ


中学時代を強豪の吹奏楽部で過ごした希美は、北宇治高校に進学して同校の吹奏楽部に入部した折に、仲間たちとともに部に大改革を巻き起こしてやろうと息巻いていた。しかし、当時の北宇治高校の吹奏楽部は「みんなで仲良く部活やろう!」という方針のもとに向上心のないだらけた雰囲気が蔓延(まんえん)しており、調子に乗った無能な3年生たちが実力ある下級生たちを抑圧しているような状態にあった(原作2巻、146~149ページ)。希美は当初、それでも我慢しながら日々の活動にあたっていたものの、吹奏楽コンクールへの挑戦にあたって年功序列制のもとにメンバーが選ばれ、その結果中世古香織小笠原晴香といった真面目で実力ある先輩たちも正規の編成から外されてしまったことがきっかけとなって、現体制に反旗をひるがえすことを決意する。

希美をはじめとするやる気のある1年生のグループは、現体制の中核をなす3年生たちに真正面から異議を申し立てたものの、逆に3年生たちから「うちの部活はもともと上を目指してへんねん。やのに練習しろとかどうとか毎度毎度うるさく言って、うちらじゃなくてアンタらが部内の秩序を乱してんのがなんでわからへんの? 空気読んでよ。みんな迷惑に思ってるで」と言い返されてしまう。さらに、3年生による制裁を恐れたほかの部員たちもその意見に同調し、希美たちのグループを擁護(ようご)しなかったために、希美はとうとう「こんな腐った部活にいるなんて時間の無駄だ」という思いのもとに部を見限り、ほかの1年生の仲間たちとともに退部をすることになる。(原作1巻、243~245ページ、原作2巻、149~151ページ、231ページ、TVアニメ版1期7話)


北宇治高校の吹奏楽部を去った希美は、いっとき南中学校の吹奏楽部で一緒だった仲間から軽音楽部インストバンドを結成しないかと誘われたものの、吹奏楽という演奏形態そのものに未練があったためにその申し出を断り、地元の社会人たちが集まる市民吹奏楽団に入団して活動を始めている。また、希美はその楽団に在籍していたあいだに、社会人になってからもう一度楽器がやりたくなったサラリーマンや自身の祖母よりも年上の団員など、さまざまな年齢層や経歴の団員たちと顔を合わせており、それらの経験を通して「楽器はもっと気軽にやってもいいもんだ」といった新たな見識を得るようにもなっている。(短編集2巻、141~142ページ)


高校2年生時

『響け!ユーフォニアム2』 4話ありがとうございました!


2年生の夏に吹奏楽コンクール京都大会を観に行った希美は、そこで新顧問の滝昇の指導のもとに見違えるほどのレベルアップを果たした北宇治高校吹奏楽部の姿を目の当たりにする。自身が退部したころから何もかもが様変わりした同部の大躍進を前にして、彼女は驚きと悔しさ、そして強い憧れを覚え、「この部活で今年、全国出場という夢を見届けたい」という熱い想いのもとに吹奏楽部へ復帰することを心に決めるようになる。(原作2巻、76~77ページ、155~157ページ、268ページ、TVアニメ版1期13話)

低音パートの同級生である中川夏紀に仲介役を依頼した希美は、さっそく関西大会に向けた練習に取り組む吹奏楽部へと乗り込み、個人的な恩義のある現副部長の田中あすかに復帰のための直談判を申し出る。しかし、当のあすかは希美の真摯(しんし)な想いを一向に受け入れようとせず、「私は希美ちゃんの復帰に賛成しない。この部にプラスにならないからね」という曖昧なヒントだけを示しながら何度も拒絶している(原作2巻、75~78ページ、86ページ、97~98ページ、TVアニメ版2期1話)。希美は一向に復帰の承認がなされないまま時間だけが過ぎていく現実に苦悩するが、同時にその過程で知り合った低音パートの1年生・黄前久美子と仲を深めたことにより、彼女から復帰の協力を得ることに成功している。(原作2巻、77ページ、117~118ページ、157~159ページ、TVアニメ版2期2話)


お盆休み明けの夏合宿を経て、吹奏楽部が関西大会の本番に向けて最後の追い込みにかかると、希美は本番が終わるまでしばらくのあいだ復帰の相談をしないことを決める(原作2巻、244~245ページ)。その一方で、中学以来の幼馴染であるみぞれがソロの表現で悩んでいることを知った希美は、身を引く前にみぞれと会って励ましてあげようと思い立ち、練習中だった彼女のもとへと現れる。しかし、1年前に希美が何も言わずに部を去ったことで彼女にトラウマを抱いていたみぞれは、希美との突然の遭遇によって取り乱し、その場から逃げ出してしまう。真実を知らない希美はわけがわからないまま駆けつけた優子に取り押さえられてしまうが、彼女が希美への叱責(しっせき)よりも事態の収拾を優先させたために希美はふたたび取り残されてしまい、遅れてやってきたあすかからみぞれのオーボエを持って彼女のもとへ向かうようにと促(うなが)される。(原作2巻、245~247ページ、249~251ページ、265ページ)

あすかの指示を受けてみぞれのもとに向かった希美は、かつての仲間たちの立ち合いのもとで改めて彼女との対面を果たす。そこで希美は、1年前の退部の際にみぞれに声をかけなかった理由を明かすとともに、自身の軽率な行動によって彼女に余計な心配をかけてしまったことを詫びる。そして、演奏が不調である彼女を元気づけるために「聴きたいな、みぞれのオーボエ!」と楽器を手渡し、彼女の奏でる音色をすぐそばで受け止めている(原作2巻、264~269ページ、TVアニメ版2期4話)。こうして希美がみぞれとの和解を果たしたことで、懸念事項の解消を認めたあすかもまた復帰を承認する運びとなり、希美は正式に北宇治高校吹奏楽部の部員として迎えられることになる。(原作2巻、276ページ、279~280ページ)


吹奏楽部に復帰して以降は、サポートメンバー「チームもなか」の一員としてコンクールメンバーの支援や励ましにあたりつつ(TVアニメ版2期5話)、文化祭や駅ビルコンサートといったステージ演奏の場において遺憾なくその実力を発揮している(TVアニメ版2期6話、2期7話)。また、かつての腐敗した雰囲気の一掃されたフルートパートにも馴染むようになっており、その明るく気さくな性格によって1年生の中野蕾実をはじめとする後輩たちからも懐かれるようになる。(TVアニメ『響け!ユーフォニアム2』コンプリートブック、28ページ)


高校3年生時

傘木と井上響け!ユーフォニアム_160


コンクールシーズンの終了とともに3年生の先輩が引退し、新たに吉川・中川のツートップによる新体制が始まると、希美は会計係と学生指揮者というふたつの役職を兼任することになる(TVアニメ版2期13話、映画『リズと青い鳥』)。また、フルートパートにおいては副パートリーダーを担当しており、パートリーダーの井上調を支えるかたわら、同パートのトップ奏者として楽器紹介やコンクール自由曲のソロのかけ合いを任せられるといった活躍ぶりを見せている。(第二楽章前編、48~49ページ、第二楽章後編、269ページ、映画『リズと青い鳥』、『新北宇治高校吹部紹介プロフィールカード(傘木希美、井上調)』掲載の紹介文)


なお、将来の具体的な進路に関しては3年生に進級してからも定まっておらず、4月に配られた進路票も白紙で提出していた。そのようなゴールデンウィークのあるとき、希美は同級生のみぞれが外部指導員の新山から音楽大学への進学を勧められたことを知り、音楽の世界への好奇心と友人に対する見栄に後押しされるようにして「うち、ここの音大受けよっかな」と関心を表している(第二楽章前編、385~387ページ、第二楽章後編、136~137ページ、205~207ページ、247~248ページ)。それからしばらくのあいだは音楽大学に進学することを漠然と表明していたものの(第二楽章前編、284~285ページ)、コンクールシーズンを迎えるころになると実力的および経済的(金銭的)な観点から音楽大学への進学は現実味が薄いことを自覚し、夏紀や優子たちと同じく一般大学に進学することを思案するようになる(第二楽章後編、72ページ、93~94ページ、132~135ページ、202~205ページ)。そしてその傾向は、かねてから音楽大学への進学を勧められていたみぞれがコンクールに向けた練習のなかで学生離れした域の演奏を見せつけたことで決定的なものとなり、自身の才能が平凡な次元にあることを自覚した希美はアマチュアとして楽器に携わりながら一般大学への道を進むことを決意している。(第二楽章後編、301~302ページ)


引退後

大学時代


吹奏楽コンクールへの挑戦が関西大会で終了し、植物園での演奏会を最後に部活を引退した希美は、夏紀や優子たちとともに一般大学の推薦入試に向けて動き出す。ほどなくして無事に合格通知が届き、一般入試組よりも早く時間的な余裕を得ることができたために、希美は優子たちとともに新体制下の部活に顔を出すようになり、アンサンブルコンテスト部内予選に向けて練習する下級生たちに混じって曲の練習に取り組むかたわら、後輩たちの技術指導にも乗り出している(短編集2巻、230~236ページ、250ページ)。また、自身の友人である夏紀もバーンアウト(燃え尽き)を実感するような環境の変化にありながらも、社会人楽団に身を置いていた経験が活きる形で音楽に対する熱意は依然として健在であり、「大学に進学してからもオーケストラサークルでフルートを続けたい」などとたびたびその胸中を明かしている。(短編集2巻、139~142ページ)


北宇治高校を卒業してからは夏紀と優子のふたりと同じ一般の私立大学に進学し、それぞれ別々の学科で学んでいる(短編集2巻、231ページ、最終楽章前編、264ページ)。大学への進学を機に心機一転することを志した希美は、それまでの自身の象徴であったポニーテールをほどき、外部指導員の新山を思わせる大人びた美しさをその身にまとうようになっている(短編集2巻、11ページ、最終楽章後編、78ページ、84ページ)。そのほか、学業と並行しつつオーケストラサークルでフルート担当として活動したり、新たにガールズバンドを組んだ夏紀と優子の近況を見聞きするなど、彼女なりの充実したキャンパスライフを送る様子を見せている。(最終楽章後編、78~79ページ)


鎧塚みぞれとの関係

希美ちゃんとみぞれちゃん

概要および中学生時代~高校2年生時

ダブルリードパートでオーボエを担当している同級生。2年生。

希美はみぞれのことを「みぞれ」と呼んでおり、対するみぞれは「希美」と呼んでいる。

まだ中学生だった当時、クラスのなかで孤立していたみぞれを見つけた希美は「一緒に吹部、入らない?」と彼女に声をかけて吹奏楽部へと誘い、以降卒業するまで苦楽をともに分かち合ってきた(原作2巻、256ページ、映画『リズと青い鳥』)。希美に声をかけられるまでずっとひとりだったみぞれは、彼女と過ごす日々を充実したものと実感するとともに「希美は、特別なの。私にとって、大切な友達」として、何にも代えがたい一番の存在として強い執着心を抱くようになる。しかし、一方の希美は社交的な性格に加えて吹奏楽部の部長を務めていたこともあり、当時から多くの友人たちに囲まれていた。そのため、みぞれに対する認識も「仲のいい友達のひとり」という程度に留まっており、思っていることを言葉にしてくれないために接し方を考えあぐねているような様子であった。(原作2巻、152ページ、第二楽章後編、131ページ、184ページ)


高校に進学してからも吹奏楽部を続けることを決めていた希美と、そんな彼女とずっと一緒にいることを望むみぞれは、北宇治高校への進学後にそろって吹奏楽部に入部する。しかし、その当時の部に蔓延(まんえん)していただらけた雰囲気と自身たちのあいだに生じた熱量の差に耐えかねた希美は、1年生ながらコンクールメンバーに選ばれたみぞれを部に残したまま退部をすることになる(なお、この当時の話を希美から聞いた久美子は、このとき彼女がみぞれに声をかけなかった理由のなかに「みぞれに対する嫉妬」を抱いていた可能性を感じ取っている。※原作2巻、151~152ページ)。この際、大勢いる友達のなかのひとりという観点から「わたしが声かける必要ないでしょ」という軽い気持ちでみぞれのもとを離れた希美であったが、これが決定的なトラウマとなってみぞれの心に深い傷を与えることになる。その結果として、翌年にみぞれが部内唯一のオーボエ奏者という重要なポジションについたために、全体演奏への影響を危惧(きぐ)するあすかによって吹奏楽部への復帰を阻まれる要因となるに至っている。


自身が退部してからもみぞれは仲のいい友達同士だと思い込んでいた希美は、いざ顔を合わせた途端に逃げ出してしまう彼女の様子に戸惑いを覚えるものの、優子や夏紀、あすかたちの助けのもとに、改めてみぞれとの対面を果たす。そこで希美は、退部の際にみぞれに声をかけなかった理由を話し、黙って彼女のもとから去ったことによって余計な心配をかけてしまったことを詫びる(原作2巻、266~267ページ)。みぞれもまた、自身の勝手な思い込みから希美をずっと避けてきたことを謝るが、希美はそんな彼女に今の北宇治の演奏を心から素晴らしいと思ったこと、そして中学時代からずっとみぞれの奏でるオーボエが好きだったことを明かし、無感情だった彼女の音楽にふたたび情熱を灯らせるきっかけを与えている。

そうしてみぞれとの和解を果たし、かつてのような親しい関係を取り戻して以降は、事あるごとに彼女とふたりで過ごす様子を見せるようになり、希美のために演奏すると息巻く彼女の想いを好意として受け止めて「楽しみにしてるな」と前髪を梳(す)いたりするなど、スキンシップも含めた無邪気なやり取りを交わしている。(原作2巻、279~280ページ、290~291ページ、TVアニメ版2期5話、2期12話)


高校3年生時~引退後

リズと青い鳥


吉川・中川の新体制が始まって以降、希美とみぞれは部のなかでもトップクラスの実力者として部員たちに認められつつ、目立った問題を起こすことなく日々の練習に取り組んでいた。一方で、それぞれの進路に関してはいまだ明確な目標は定まっておらず、新年度が始まって早々に出された進路調査票もふたりそろって白紙で提出する様子であった。(第二楽章後編、247ページ)

そのようなゴールデンウィークのある日、音楽大学のパンフレットを抱えるみぞれと鉢合わせた希美は、「新山先生がくれた。興味ある? って」と、外部指導員の新山聡美がみぞれに対して音楽大学への進学を勧めたことを知らされる(第二楽章前編、385~387ページ)。かねてから、まるで息をするかのように軽々と練習をこなすみぞれの姿を目にしていた希美は、その練習量に裏付けられた上手さを知りつつも「みぞれより自分のほうが絶対に音楽が好き」という自信から、みぞれの持つ才能と実力から目をそらしていたいと思っていた。しかし、今回新山がみぞれに音楽大学への進学を勧めたことで、プロの音楽家である新山が「みぞれの才能を”特別”なものとして選び取った」という事実をまざまざと突きつけられた希美は「みぞれに負けたくない。舐められたくない」という意地のもとに、彼女が勧められた音楽大学を一緒に受けると宣言した。(第二楽章前編、386~387ページ、第二楽章後編、136~137ページ、205~206ページ、247~248ページ)

こうして、希美の選択を自身のものとするみぞれと一緒に、ふたりは同じ音楽大学を目指すものとして周りの部員たちに認知されることになる。


吹奏楽部がコンクールシーズンを迎え、自由曲『リズと青い鳥』の練習が始まるようになると、希美とみぞれはそれぞれ曲の題材となった物語を読み、曲中の見せ場として登場するオーボエフルートのかけ合いを通して「なんかちょっと、私たちみたいだな」と、自身たちふたりと物語の登場人物たちの境遇を重ね合わせるようになる。愛するリズの手から飛び立つ青い鳥に、2年前にみぞれを残して部を去った自身の姿を重ねながらも、希美は「悲劇を悲劇で終わらせる必要はない」として、物語はハッピーエンドがいいよと屈託のない想いを抱いていた(第二楽章後編、11~12ページ、映画『リズと青い鳥』)。コンクールに向けた練習が佳境に入り、オーボエのかけ合いの表現に悩むみぞれが全力を出せないでいるなか、希美は「がんばれ」と彼女を励ましつつ、あくまでオーボエとフルートが対等な形でのかけ合いのあり方を模索していた。(第二楽章後編、84ページ)

また、コンクールへの練習と並行して進路を固める必要に迫られた希美だったが、自身の現在の技量と高校3年生という時期的な現状を鑑み、みぞれに黙って音楽大学を進路から外して夏紀や優子たちと同じ一般大学に進むことを決める(第二楽章後編、93~94ページ、132~136ページ)。それによって、希美を盲従するみぞれのことを擁護する周りの部員(原作小説では久美子、映画『リズと青い鳥』では優子)から、非難の言葉を向けられることにもなる。(第二楽章後編、202~207ページ)


互いにどこか噛み合わない演奏を続けていたある日、みぞれのもとに外部指導員の新山が訪れる。新山の提案を受けて演奏に対するアプローチそのものを再構築したみぞれは、その後の全体合奏において希美のそれを遥かにしのぐほどの圧倒的な演奏を披露した。みぞれの放った才能の高みをまざまざと見せつけられた希美は深い衝撃を受け、絶望感に打ちひしがれて嗚咽(おえつ)をこぼすとともに、無限の可能性を乗せて大空へと飛び立つ青い鳥の境遇は、自身ではなくみぞれと重なることを悟った。そしてその末に、これまでのような対等な形ではなく「みぞれの魅力を自分がすくい上げる」形としてのかけ合いをもって、みぞれに抵抗することを心に決めるようになる。(第二楽章後編、245~250ページ、254~255ページ)


合奏練習の終了後、希美とみぞれはふたりきりで話をする機会を得る。みぞれとのあいだにある歴然とした実力差を自覚している希美は、みぞれに黙って音楽大学を進路から外したことを打ち明けるとともに、自身はみぞれのように特別な人間ではないことを告げた。それを受けて「希美は、いつも勝手」と切り出したみぞれは、中学時代からいままでずっと、希美に見放されたくない一心で部活も楽器も続けてきたことを明かす。自身にとっての特別な存在である希美とずっと一緒にいることだけを望むみぞれだったが、希美はそんな彼女に「そんな大げさなこと言わないで」と、自身はみぞれの思うような存在ではなく、羨望(せんぼう)と嫉妬にまみれた軽蔑されるべき人間であると示した。

あくまでも突っ張ろうとする希美に対し、みぞれは「大好きのハグ」によって気持ちを直接伝えることを試み、希美に腕を伸ばしてその身を委ねる。みぞれは、自身の人生が希美との出会いをきっかけに変わったことを感謝するとともに、そんな希美のリーダーシップや明るく楽しそうな振る舞い、そして希美のすべてが好きであると告白をする。

みぞれの想いのすべてを受け止めた希美もまた、みぞれのひたむきな努力家精神、そしてその結晶であるオーボエの音色が好きであることを打ち明けた上で、「ありがとう」の優しい一言のもとにみぞれを押し戻し、別れて帰宅の途についている。(第二楽章後編、301~307ページ)


リズと青い鳥


吹奏楽コンクールの自由曲『リズと青い鳥』のかけ合いと、それぞれの進路を巡る複雑な思惑を経て、希美とみぞれが互いに向ける感情はその形ごと大きく変わることになった。希美がみぞれに対して抱く執着心は、嫉妬や羨望、屈辱、罪悪感など、およそ好意的なものばかりで構成されているわけではないものの、みぞれが希美に対して抱くそれと同等の熱量をもって、均衡(きんこう)を保つほどにまで変容している。(第二楽章後編、250ページ)

また、希美とみぞれのそれぞれが別々の道を歩むことを自覚し、それを互いに認め合うようにもなっており、コンクールシーズンが終わって部活を引退したのち、優子からみぞれが盲従する可能性を問いただされた希美は「みぞれはそこまで馬鹿じゃないって。少なくとも、いまはもう」と、みぞれ自身の独り立ちしようとする意志をしっかりと受け止めた上での答えを返している(短編集2巻、233~234ページ、239ページ)。あわせて、対等な友達同士になったみぞれとの関わりにおいて、希美は自身の過去の行いからくる後ろめたさから「みぞれの期待を裏切りたくない」という律義さを覚えるようになっているほか(短編集2巻、18ページ)、順調に活躍への道を歩む彼女の姿に際して羨望や劣等感を抱いてしまう自身の意識と向き合って「いいよ。私はこのままで。これがいまの私だしね」と抑え込むなど、はっきりとした意志のもとにみぞれへの執着心を断ち切って自立しようとする姿も見せている。(短編集2巻、14ページ、最終楽章後編、83~84ページ)


その他の主要キャラクターとの関係

中川夏紀


低音パートでユーフォニアムを担当している同級生。2年生。

希美は夏紀のことを「夏紀」と呼んでおり、対する夏紀は「希美」と呼んでいる。

同じ中学校の出身であるものの、互いに知り合ったのは北宇治高校の吹奏楽部に入部してからになる。入部当初は練習に対する熱量や姿勢は正反対であったものの、夏紀は中学当時の希美の姿に憧れを覚えていたり、彼女が退部する際に助けてあげられなかったことから強い後悔を感じており、それらの理由から翌年度の希美の部活復帰のなかで積極的な協力を見せている。希美はそんな夏紀に「ありがとな」と柔らかい眼差しのもとに感謝の言葉を告げたり、「だってー」「わかったわかった」などと気安い対応をするなど、自身とあすかの橋渡しをしてくれる彼女に信頼を預けている。(原作2巻、71~73ページ)


希美が部活への復帰を果たしてからもふたりはしばしば顔を合わせており、夏紀の練習に付き合って彼女の技術指導を行ったり、ぶっきらぼうな対応をする彼女のためにさり気なくフォローに回るなどといった関わりを見ることができる(原作3巻、102~103ページ、TVアニメ版2期7話)。また、夏紀から向けられる優しさについても、それが過去の憧れや罪の償いの意識に基づくものであることから、時として「夏紀ってば、過保護なとこある」や「いま夏紀に優しくされんの、正直キツいし」などと、自身をぐずぐずに甘やかしてしまうような危うさを覚えるような一幕もある(第二楽章後編、242ページ、244~245ページ、248ページ)。しかし、それでも希美は夏紀の持つ聡明(そうめい)さや優しさを長所として認識しており、「夏紀はさ、ひどい大人になったりしいひんと思う。根拠なんてないけどさ。夏紀はいいやつだって知ってるから。多分大丈夫だろうなって」などといった楽天的な自信のもとに彼女を応援している。(短編集2巻、146ページ)


吉川優子

ユーフォlog


トランペットパートに所属している同級生。2年生。

希美は優子のことを「優子」と呼んでおり、対する優子は「希美」と呼んでいる。

中学時代からともに吹奏楽部の活動に励んできた馴染みの深い友人であり、また、高校1年生だった当時は「やる気のある1年生グループ」のメンバー同士であった。しかし、希美が退部する際に彼女の親友であるはずのみぞれに声をかけず、さらにその後も彼女に対するフォローを行わなかったことから、心に深い傷を負ったみぞれを気にかける優子は希美に対して腹立たしさを感じるようになっている(原作2巻、152ページ、271~272ページ)。一方の希美は、みぞれが自身に対してトラウマを覚えていることを夢にも思わなかったために優子の怒る理由がわからず、驚きと困惑のもとに対応している。(原作2巻、250ページ)


希美の部活復帰騒動が解決してからも、希美と優子のあいだに距離感があるためか、ふたりが直接的に絡む描写はあまり出てこないものの、みぞれや夏紀も交えた4人組で行動していることから、両者のあいだに目立った遺恨(いこん)はない様子がうかがえる(原作2巻、306ページ、310~311ページ、原作3巻、105~106ページ)。また、代替わりに伴う新体制発足の際にも優子の部長への就任に賛同していたほか(TVアニメ2期13話)、その後も部を牽引(けんいん)する彼女の姿をそばで見守りながら「優しくて、少し怖くて、まっすぐで。引退するその瞬間まで、彼女は理想的な部長だった」といった思いを抱くなど、親しい友人というポジションから彼女の活躍を好意的に評している。(短編集2巻、136ページ)


なお、優子が夏紀と繰り広げている日常のくだらないやり取りについても「この二人は、喧嘩するのが楽しいのだ」などと理解を示しており、楽しそうに遠巻きに眺めていたり、「ほんまアンタら仲ええなあ」と呆れ交じりに茶々を入れたりするなど、しょっちゅう喧嘩を繰り広げるふたりの調停役をこなす様子もしばしば見ることができる。(短編集1巻、186ページ、第二楽章後編、126ページ、短編集2巻、16ページ、19ページ、最終楽章後編、80ページ)


黄前久美子

センシティブな作品


低音パートでユーフォニアムを担当しているひとつ下の後輩。1年生。

希美は久美子のことを「久美子ちゃん」と呼んでおり、対する久美子は「希美先輩」と呼んでいる。

希美が吹奏楽部の副部長であるあすかに復帰の許可を得るべく低音パートを訪れたことがふたりが出会うきっかけとなっており(原作2巻、70~73ページ、TVアニメ版2期1話)、その後も花火大会の日の部活終了後やお盆休みのプールなどで顔を合わせたことから次第に面識を深めることになる。それらの機会を通して彼女の秘める高い実力や見識などを知った希美は、心を許して自身の過去や復帰への熱い想いを明かしたりするなど、自身の復帰のための協力者という形で彼女を頼るようになっている。


自身の部活復帰のための一連の騒動を経て久美子と親しくなった希美は、その後もしばしば気軽に挨拶をかけたり、「なーにしんみりしてるん?」と後ろからいきなり抱きついたりするといった気兼ねないやり取りを見せている(原作3巻、105ページ、短編集1巻、185ページ)。また、翌年度のコンクールシーズンでは、みぞれのよき理解者である彼女とたびたび対話を交えており、希美がみぞれに対して抱く見栄や劣等感を咎(とが)められて拒絶したり、逆に自身のみじめでみっともない本音をさらして彼女に断罪を求めるなど、希美とみぞれの関係性が変わっていく過程における相談相手として浅からぬ関わりのもとに過ごしている。(第二楽章後編、129~138ページ、201~207ページ、243~251ページ)


田中あすか

低音パートでユーフォニアムを担当しているひとつ上の先輩。3年生。

希美はあすかのことを「あすか先輩」と呼んでおり、対するあすかは「希美ちゃん」と呼んでいる。

豊富な見識と卓越した掌握術のもとに非凡な活躍を見せるあすかに希美は強い憧れを覚えており、高校1年生だった当時から彼女のことを「特別」な人間であると認識している(原作2巻、97ページ、153ページ、155ページ)。また、高校1年生当時に退部を果たした際には、職員室前でばったり会ったあすかと話を交えており、その際に彼女が見せたあからさまな嘲笑(ちょうしょう)に腹を立てて「言われんでも部活には戻らないし、万が一戻るとしても、先輩から許可もらうまでは部活には絶対復帰しません!」と衝動的な意地のもとに誓いを立てている。(原作2巻、153~155ページ)

翌年度に部活への復帰を思い立った希美は、退部した際の誓いを守る律義さと「特別な人間」であるあすかへの個人的な思い入れによって、真っ先に彼女のもとへ直談判に乗り込んでいる。当初は、部内唯一のオーボエ奏者であるみぞれの秘めるトラウマを懸念するあすかによって何度も申し出を断られ、真相を知らない希美は復帰を阻止する行動の裏にある理由を探りあぐねて行き詰まっていたものの(原作2巻、158ページ)、希美とみぞれの偶発的な再会とその後の強硬手段によって懸念事項が解消されると、希美は晴れて復帰の許可を彼女から与えられている。(原作2巻、276ページ)


また、あすかを「特別な人間」として見る希美の姿勢は翌年度の新体制においても変わらず残っており、新部長である優子の何でも抱え込んでしまいがちな傾向を指して「あすか先輩の呪い」と称し、有能な人間の跡継ぎを任せられた者の大変さに思いをいたす様子が登場している。(第二楽章前編、283ページ)


関連イラスト

冬制服

楽器を描き試し2のぞみぞ

切望もみじ狩りのぞみぞ


夏制服

希美先輩リズと青い鳥

お題箱まとめ6センシティブな作品


パレード衣装・高校3年生時(サンライズフェスティバル)

サンフェス希美無題


水着姿

センシティブな作品


メイド服(北宇治高校文化祭)

メイドのぞみぞれのじょみじょ

南中カルテットのぞみぞメイド


中学生時代

センシティブな作品reminiscence*


関連タグ

響け!ユーフォニアム リズと青い鳥

フルート

鎧塚みぞれ - ダブルリードパートでオーボエを担当している同級生。幼馴染の親友である2年生。

中川夏紀 - 低音パートでユーフォニアムを担当している同級生。高校の部活から知り合った2年生。

吉川優子 - トランペットを担当している同級生。中学時代から一緒に活動していた2年生。

姫神琴子 - フルートを担当しているひとつ上の先輩。パートリーダーの3年生。

黄前久美子 - 低音パートでユーフォニアムを担当しているひとつ下の後輩。復帰騒動を通して親しくなった1年生。

田中あすか - 低音パートでユーフォニアムを担当しているひとつ上の先輩。副部長を務めている3年生。


黒髪 ポニーテール

のぞみぞ - 鎧塚みぞれとのカップリング(コンビ)タグ。

南中カルテット - 中川夏紀、吉川優子、鎧塚みぞれとのカルテット(グループ)タグ。


天野望 - 中の人が一緒であり、下の名前の読みも同じ「のぞみ」である。


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