概要
名前の由来は荒川区の尾久(東尾久・西尾久)だが、場所は明治通り沿いの北区にある。
それどころか最寄りの西尾久には線路がかすってすらいない。
なお駅名の読みは「おく」だが上記の地名の読みは「おぐ」である。
東京都23区内にある宇都宮線(東北本線)・高崎線の駅だが、日暮里まで並走していた京浜東北線は田端方面へ向かう線形になるために別線となり東北本線のホームのみが存在する。(なお京浜東北線は赤羽で再び合流する)快速は通過する。
そのためかどうかは不明だが、他の23区内の駅よりも明らかに駅舎は小さく、駅前も閑散としている。またいてもマナーの悪い客が屯している事が多いのだが・・・。(一応フォローしておくと駅の横に交番はある。)
ちなみに1999年のSUPERBELL''Zのヒット曲「MOTER MAN(秋葉原~南浦和)」でも高崎線が登場するにもかかわらず利用車両が快速アーバンなのでしっかりスルーされている。尾久駅涙目。
おまけに2015年からはとうとう早朝無人(遠隔監視)化されてしまった。(朝7時から有人)
しかしホームから隣接する車両基地やその周辺の車両が比較的撮影し易い駅のため、東北本線や高崎線を走る名車のラストラン当日には大量の鉄道ファンが押しかけてくる事もある。
また運賃の特例制度があるらしい。→Wikipediaの記事
上野東京ライン開業前は全ての上り列車が次の上野駅止まりであり、乗り換えが必要であった。そのため東京方面へ乗り換えなしに行ける田端駅、上中里駅に利用者が流れてしまう形で閑散としており、この状態が近年まで続いていた。が、開業後は東京駅まで僅か2駅で到達できることになったこともあり利用者が増加、2018年(平成30年)度には乗車人員1万人を突破している。
駅構造
島式1面2線の地上駅。北口のみ設置。
駅の出入口は上野寄りのこの北口1か所しかなく、仮に15両編成の列車の赤羽側先頭車両から降りようものなら、ホームを200m以上歩くことになるので注意。
尚、当駅には宇都宮線・高崎線が乗り入れており東海道線が上野東京ラインとして直通運転している。上野止まりの上り電車と東海道線直通電車とのスムーズな乗り換えのため当駅での降車を促す車内放送がされる場合がある。
下りの場合は上野始発電車の直前の電車について同様の放送がされる場合がある。(後続の上野発の列車の方が空いているため)
利用状況
- 2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は8,379人である。
- 都内の駅では少ない部類に入り、中距離電車の中では最も少ないとされる。
- 但し、上野東京ライン開業後は増加傾向にあり、2018年度に1万人を突破している。
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 7,662人 | 15,324人 |
2009年(平成21年)度 | 7,672人 | 15,344人 |
2010年(平成22年)度 | 7,684人 | 15,368人 |
2011年(平成23年)度 | 7,644人 | 15,288人 |
2012年(平成24年)度 | 7,743人 | 15,486人 |
2013年(平成25年)度 | 8,028人 | 16,056人 |
2014年(平成26年)度 | 8,124人 | 16,248人 |
2015年(平成27年)度 | 8,872人 | 17,744人 |
2016年(平成28年)度 | 9,042人 | 18,084人 |
2017年(平成29年)度 | 9,487人 | 18,974人 |
2018年(平成30年)度 | 10,000人 | 20,000人 |
2019年(令和元年)度 | 10,360人 | 20,720人 |
2020年(令和2年)度 | 8,379人 | 16,758人 |
隣接駅
周辺
上中里駅 - 京浜東北線の駅。尾久駅からは横の地下道を通って車両基地を潜り更に住宅地を抜けた先にある。
尾久車両センター - 上中里駅との間にある車両基地。
都電荒川線 - 「荒川遊園地前」「荒川車庫前」の停留所。こちらは駅正面の道路を直進すると約10分で都電の踏切に到達、両停留所の駅間になる。
ミヤリサン製薬 - 「腸にミヤリサン」の看板でお馴染み。上中里駅のホームからだと見えないが尾久駅のホームからだとよく見える。
市場前駅 - 東京23区にある駅で尾久駅以上に乗降客が少ない駅。しかしこちらも市場が移転してきたことにより増加傾向にある。
関連項目
宇都宮線(東北本線)・高崎線・上野東京ライン - 乗り入れる路線。
京浜東北線 - 乗り入れていない路線。もしも乗ってしまったら上中里駅で降りて歩こう。