概要
「QIX」は1981年、タイトーアメリカが開発したアーケードゲーム。
四角いフィールドを構成する線上を移動し、フィールド内を移動する物体「クイックス」と線上を移動してくる「スパークス」を避けながら、自機であるマーカーでフィールド内に線を引いて陣地を拡げていくゲーム。
日本では「クイックス」で通っているが、海外では「キックス」に近い発音で呼ばれている。
4方向レバーと1個のボタンで操作。ボタンを押している間、フィールド内に線を引ける。自分の陣地が75%に達するとクリア(ディップスイッチで50%から90%までに変更可能)。
日本に先行して北米で販売され、その斬新さでヒット作となったが、国内では他の新作が生まれる中、廃れるのも早かったようである。
一方海外ではAtari5200、Atari 8ビットコンピュータ、コモドール64、AppleⅡGS、Amiga、NES、AtariLynxなどに移植されている。
日本では1983年にFM-7に移植された程度であったが、1990年に任天堂がゲームボーイ用に移植、このゲームボーイ版はニンテンドー3DS用バーチャルコンソールでも配信されている。
他にはプレイステーション2用「タイトーメモリーズ 下巻」に収録されている。
また、個人制作の非公式なクローンゲームも存在するが、そういった意味ではフォロワー作品がいくつか出ていたといってもいいだろう。
続編等
- QIXⅡ トーナメント:1981年に販売された業務用。基本は同じだが90%以上を自陣にするとボーナス点が加算される。
- スーパーQIX:1987年に販売された業務用。基本は同じだがグラフィックが向上し、陣地を奪った分、背景が現れる。「タイトーメモリーズⅡ 上巻」に収録されている。
- FANCY QIX:1989年に販売されたx68000用同人ゲーム。当然ながらタイトー非許諾品。陣地を奪うと背景に隠れたグラフィックが見える、というフィーチャーをアダルトゲームと組み合わせた最初の作品。
- ヴォルフィード:1989年に販売された業務用。ラウンド毎に敵キャラがバラエティに富み、線を引いている最中に後戻り出来たり、自機にシールドの概念が存在したり、各種アイテムが存在したりする。陣取りと言う意味では元祖と同じだがプレイ感覚は若干異なる。あらゆる機種に移植されている。
- ギャルズパニック:1990年にカネコが販売した業務用。タイトー許諾品。フィールドに美少女のシルエットが映し出され、シルエットを自陣にした分だけ露わになる脱衣ブロック崩し的ゲーム。90%でクリアなのは同じだが、100%クリア(シルエット以外は自陣にする必要が無いので他の作品とは違い100%が可能)だと御褒美画像が変化する。何気に7作も出た長寿シリーズ(キャラ流用が多いが)。
- ギャルズパニックS2:6作目。2022年5月現在、ピクシブ大百科で唯一記事あり。
- カコマ☆ナイト:1992年にデータム・ポリスターが発売したスーパーファミコン用。タイトー非許諾品。家庭用専用ゲームなのに、ミスしなければ20分弱で全ステージクリアできる低ボリューム。
- ついんくいっくす:1995年、ロケテストのみで未販売。フィールドに竹本泉作の女の子のグラフィックが書かれてあり、プレイヤー同士で対戦が出来た。
- クイックスアドベンチャー:1999年に発売されたゲームボーイカラー用。基本は同じ。アドベンチャーモードはストーリー仕立てになっている。
- クイックス2000:2000年にサクセスが発売したプレイステーション用SIMPLEシリーズ。陣地を奪った分、女の子の絵が現れる。
- Battle Qix:2002年にサクセスが発売したプレイステーション用SIMPLEシリーズ。通常のQIXも遊べるが、より多く陣地を奪った方が勝利するコンピュータもしく2Pと対戦するモードがある。
- QIX++:2009年に発売されたプレイステーションポータブル用。スタイリッシュに仕上がっており、様々なモードで遊べる。元祖QIXも収録している。
このほか、海外製でタイトー非許諾の業務用ゲームがいくつか存在する模様。
亜流
- ダンシングアイ:1996年にナムコが発売した業務用ゲーム。3Dポリゴンで作られた女性の服がフィールドであり、それを自機の猿が剥いでいくゲーム。ただし、陣地は最初からマス目状に区切られておりその形にしか奪えないため、その意味ではコナミの「アミダー」に近いともいえる。
関連タグ
イーグレットツーミニ:QIXが収録される事になった小型ゲーム機。