概要
レベル | 完全体 |
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タイプ | 魔人型 |
属性 | ワクチン |
必殺技 | 阿修羅神拳 |
得意技 | 喜怒哀楽 |
公式設定
4本の腕と3つの顔を持つ伝説のデジモンで、古代インド文明の文献を解析している最中に、突如コンピュータ内に降臨した。アシュラモンには3つの顔があり、1つは怒りの顔、1つは慈悲の顔、そして最後の1つは祝福の顔となっている。見た目の姿とは裏腹に正義を重んじ、不正を見ると徹底的にそれを攻撃して許さないという、まさに光明神の化身と言えるような性格である。必殺技『阿修羅神拳』は4本の腕から繰り出されるパンチラッシュで、敵そのものを消滅させてしまうほどの攻撃力を持っている。もちろんそれはアシュラモン怒りの顔の時に使われる、最後のそして最強の技である。
アニメでの活躍
デジモンフロンティア
CV:梁田清之
第25話に登場し、セフィロトモンの火のエリアに出現。
火炎弾を発射しながら友樹を追い回し、ローブを纏った姿で彼を庇ったふりをして信用を得る。
助け合うのは友達として当然とし、火のエリアの探索や水汲みなど彼の要求に付き合い、その代価としてスピリットを寄越すよう迫る。友樹が自分の要求に応じないと知ると正体を現し、チャックモンと交戦。
阿修羅神拳で溶岩地帯に追い詰め、助けてやる代価にスピリットを寄越せとしつこく迫るが、氷柱で崖を崩されて溶岩の底へ叩き落とされて激昂。チャックモンを火炎で包み込んで焼き尽くそうとするが、ブリザーモンの動きに翻弄され、アバランチステップで倒された。
友樹はこの戦いの中で自分が弱い立場である事をいい事に、我儘で周囲を振り回していた自分の欠点と向き合い、兄が厳しい態度を取っていたのもそんな友樹を想っての行動だった事に気付く。その後友樹はセフィロトモンから1番最初に脱出を果たす。
アシュラモンは消滅の間際に友樹の成長を祝福したのか、笑顔を見せていた。
本作では火炎弾を放つ「阿修羅炎滅拳」、「阿修羅爆炎拳」などの新技が登場している。
デジモンクロスウォーズ
シノビゾーンでシュリモン配下としてガイオウモンらと共に登場。
デジモンゴーストゲーム
祝福の顔「良きかな、昂りし者!」
慈悲の顔「慈しみましょう、昂りし者…」
怒りの顔「貴様の顔をよこせぇっ!!」
CV:関俊彦(祝福)、山崎たくみ(慈悲)、玄田哲章(怒り)(EDテロップやテレビ字幕の名前では「アシュラモン祝福」などという形で表記)
第28話に登場。今作ではそれぞれの顔に独自の自我が宿っている。
元から顔と感情を3つしか持たず、人間界で自分達の知らない人間の顔をたくさん見た事で一つでも多くの感情を我が物にしようと、接触した人間の顔を仮面として強奪。自ら装着して様々な感情を知り、味わい尽くしていた。
顔を奪われた人間は口しかないのっぺらぼうと化し、何も表現できない無気力な廃人状態となってしまう。更にアシュラモンの怒りの顔と同じ仮面がつけられ、アシュラモンが感情を味わう度にそこから生気が吸われて衰弱していく。
奪った顔は側近であるコンゴウモンの生み出す亜空間に収納させている。
元々はこんな凶行をするデジモンではなく人間世界に来たことで暴走したデジモンのようで、アンゴラモンは「正義を重んじ、不正を許さない性格のはずなのに…」と不思議がっていた。
クラスメイトのコタロウが襲われ、部屋に閉じこもっていることを知ったことで宙と清司郎も今回の事件を知ることになる。既に被害者は多かったのだが、顔を奪われた人間は無気力な引きこもり状態となるため噂が立たず、念のため都市伝説や掲示板をチェックしている宙達も気付くのが遅れた。
犯人を調べるため調査を始めた3人だが、清司郎と瑠璃がアシュラモンに襲われ、奮闘虚しく顔を奪われてしまう。
その後、棲家にしている神社に戻ったアシュラモンは奪った顔を物色し感情の味を堪能。そして瑠璃の顔をつけた瞬間、幾つもの感情を知り愉悦に浸ったアシュラモンは実体化。より多くの人間の感情を味わおうと無差別に人を襲い始め、ついには襲撃した民家でふとテレビに映ったサッカースタジアムに目をつけ、大勢の人間の顔を狩り尽くそうと企む。
早速サッカースタジアムにやって来たアシュラモンは混乱を引き起こそうとするが、無理矢理付き合わされていたマッシュモンの話を聞いたカウスガンマモンに乗って駆けつけた宙とアンゴラモンによりぎりぎりのところでフィールドに転送。
邪魔をされたアシュラモンは宙の顔を奪うべく交戦。カウスガンマモンから進化したカノーヴァイスモンと互角の戦いを演じ、『阿修羅神拳』と『ドラゴニア』のぶつかり合いになる。
カノーヴァイスモン「アシュラモン!顔を奪うことがお前の“正義”なのか!?」
アシュラモン祝福「我は人間の世界に来て様々な“顔”を知った!だが我の顔は3つのみ!」
アシュラモン慈悲「気持ちもたった3つだけ!足りぬ!足りぬ!!」
アシュラモン怒り「もっともっと人間の“顔”を!“気持ち”をォ!我ら無限に味わい尽くしてやるゥ!」
しかし、後一押しで突然カノーヴァイスモンはカウスガンマモンに退化してしまう。宙は倒れたカウスガンマモンを傷つけさせまいとアシュラモンの前に立つが、この隙を見逃さずアシュラモンは宙の顔を奪い取る。
その時、アシュラモンの性質を知ったアンゴラモンは宙の顔になったアシュラモンに「奪った顔を返してくれ」と頼む。するとアシュラモンは快く了承、コンゴウモンに奪った顔を返すよう命令する。
そう、宙は頼まれたら断らない性格のため、アンゴラモンは宙の生来の人の良さに賭けたのだ。
アシュラモン怒り「あっ…儂は一体何を…?やられた〜!貴様の顔には負けたぞ!」
その後、まんまと全ての顔を返してしまった後で我に返ったアシュラモンは悔しがるが、アンゴラモンにデジモン達の集会に参加すれば、人間の顔を奪わなくても色んな気持ちを楽しめるかもしれないと言われ、そちらに参加することにして丸く収まった。
ちなみに、装着した顔の感情について、
- コタロウ…「欲したものを手にいれた時、人間の感情はこうも昂るのか!胸の内で大太鼓が鳴り響く様な我が身を熱くする興奮」
- バスケ練習でダンクシュートに初めて成功した青年…「達成感」
- 清司郎…「背筋が凍りつく、気を失うほどの恐怖」
- 瑠璃…「力を抑えきれなくなるほど熱い、苦境を突破しようと立ち向かう勇気」
- 宙…「危険に飛び込んででも、弟を必ず守るという気持ち」
とそれぞれ評している。
完全体としても実力は高く、デジタマモンの殻にヒビを入れたカノーヴァイスモンの『ガリアフィッシャー』を腕で受け止め、ヴァンデモンを撤退に追いやった『ドラゴニア』にも『阿修羅神拳』でほぼ互角に渡り合った。
今作のアシュラモンの声を演じた声優陣が地味に豪華である事で知られる。怒りの顔を演じた玄田氏はデジモンシリーズの出演は初。祝福の顔を演じた関氏は『アナザーミッション』でルーチェモンの声を演じた事があるが、テレビシリーズの出演は初である。
進化先について
主にムシャモンの完全体として扱われていて、ザンバモンやウルカヌスモンへの進化をつなぐ存在である。ウルカヌスモンは神霊系や多腕という特徴を鑑みればこれ以上にない人選だが、ほぼ武者系で統一されているザンバモンルートではそうでない彼が一番浮いた存在である。
一方でオーガモンの完全体に据えられていた時期もあるが、現在ではデジタマモンが主流になっている。一応、支配権を他の神々に奪われた神族モチーフという意味ではタイタモンの進化先に据えても全然違和感はないのだが。