西洋妖怪オオカミオトコ

せいようようかいおおかみおとこ

ここでは『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する敵怪人の狼男について説明する。

「西洋三大妖怪・残虐のジョーカーことオオカミオトコの爪牙にかかりやがれ！！」

データ

有明の方が助っ人モンスターとしてヨーロッパから招聘した西洋三大妖怪最後の1体。古来より存在する「狼男」が長い歴史の中で更に進化した姿であり、「残虐のジョーカー」を自称する。外見もそのまま全身を甲冑で包んだ狼の姿をしており、残虐且つ粗暴な性格をしている。

その性格に違わず凶悪な能力の持ち主であり、刃の様に鋭い両手の爪でどんな硬い物でも簡単に切り刻み、更に真っ赤な満月のパワーを受ける事で両手の爪から無数の刃を放つ残虐技「ブラッディムーン」なる必殺技を持つ。しかもこの技は刃の一つ一つをコントロールして複数の標的を狙い撃つことも可能。

攻撃面だけでも充分脅威だが、更に満月からの特殊な妖怪の力を吸収する事で、常に全身を鎧の様に守っている為、人間の攻撃で倒す事は絶対に不可能と言うチート級の防御能力を誇る。

ただし、あくまでも効かないのは人間の攻撃であるため、精霊である獅子王＝ライオンハオーの力を用いた超絶ニンジャや、妖怪の妖力を用いた攻撃を防ぐことはできない。

西洋三大妖怪のトリを飾る存在だけあり、上記の通り攻守共に隙が無いが、更に自身の鋭い爪で傷付けた相手の体内に自身の妖力を注ぎ込み、自身と同種の姿に変貌させる事も出来る。

スターニンジャー/キンジ・タキガワの父であるジュンジと、兄のレイジを殺害した張本人でもあり、キンジにとっては家族の仇である。

恐れを集める為に街中で暴れ回っていると、例によってニンニンジャーが駆け付けた為に交戦。

家族の仇とばかりに単独で戦うスターニンジャーを持ち前の戦闘力で苦戦させ、さらにその防御力で圧倒的有利を取るが、戦況を不利と感じたシロニンジャーの助言でモモニンジャーがビュンマルを召喚。

撤退したニンニンジャーを探して「どこへ行ったー！！」と怒りの叫びを上げていた。

帰還後には有明の方から畏れの力が全く集まっていないこと、ニンニンジャーを取り逃がしたことを叱責されるが、「気が変わった！　俺は妖怪ハンターを根絶やしにする！　働くのはそれからだ」と目的を完全にキンジ打倒にスイッチしてしまった。

その後、キンジを引きずり出すべく街中で暴れ回っていると、スターニンジャーを除く残りのニンニンジャーが足止めに登場。

決定力のないニンニンジャーを絶対防御力で圧倒し、一方的に追い詰めていく。

だが、割り込んできたキンジにとどめを妨害され、そのままアカニンジャーから授かった超絶勝負チェンジャーで強化変身したスターニンジャー超絶の攻撃で防御を崩されたところにニンニンジャー5人のガマガマ銃一斉攻撃を受けて圧倒され、スターニンジャー超絶の超絶スター忍烈斬を受け敗北。

直後に九衛門の肥大蕃息の術によって再生巨大化すると、そのまま覇王シュリケンジンとの巨大戦を展開するも次第に追い込まれ、最期は覇王アッパレバスターを受け、「妖怪ハンター……必ず、必ず貴様らは……根絶やしとなるだろう！！　ワーッハハハハハ！！」と言う呪詛を吐きながら爆散した。

なお、この話において九衛門はキンジのオオカミオトコへの敵愾心を利用し、妖術・妖怪融合の術によって妖力を注入、手駒として引き込もうと目論んでいた。

しかし、仲間の言葉、そして好天の言葉を思い出して我に返ったキンジはその場を逃走、オオカミオトコの前に現れた際に爪の一撃を受けてしまう。

戦闘の前後、この影響で妖怪の力を得たかのような描写があったが、後に忍びの35で九衛門の妖術は途中で遮られた事で効果は無くなっており、キンジに傷を付けたオオカミオトコの能力であった事が判明。

オオカミオトコを倒したのは超絶ニンジャの力だけではなく、オオカミオトコの妖力を植え付けられたから＝キンジの攻撃に妖力が含まれていたからであった。

そしてキンジは九衛門の策略で妖刀・浦鮫を入手し、その力によってオオカミオトコに変貌してしまう……。

モチーフは言うまでも無く狼男で、器物モチーフとしては穴空き包丁も含まれている。これは怪物くんのオオカミ男が料理人であるため。

声を演じた藤本氏は昨年の『烈車戦隊トッキュウジャー』でもビリヤードシャドーの声を当てており、2年連続でスーパー戦隊シリーズ出演となった。