概要
インドネシアに分布するフタマタクワガタ属のクワガタムシ。本属中では最大種マンディブラリスフタマタクワガタに次ぐ大きさを誇る。
学名は「Hexarthrius rhinoceros」。
種小名はサイを意味し、発達した頭楯(とうじゅん・大顎の間の突起)をサイの角に見立てて名付けられた。
前述の通り発達したトンカチのような形状をした頭楯が最大の特徴。
成虫の寿命は約1年程。飼育(ブリード)は幼虫、成虫共に容易とされるが、フタマタクワガタ属の例に漏れず性格は凶暴とされる。
また、本種の雄にパリーフタマタクワガタやブケットフタマタクワガタといった別種のフタマタクワガタの雌が付いていることがあるため注意が必要。
亜種
3亜種に分類されそれぞれ大顎の形状が変化する。
原名亜種(ssp.rhinoceros)
ジャワ島に分布。大顎が比較的短く体長も野外最大記録92.0mmと3亜種中最小。
スマトラ島亜種(ssp.chaudoiri)、
スマトラ島に分布。最大記録108.8mmとマンディブラリスフタマタクワガタに次いで大型になり、大顎が直線的に伸びるガルーダタイプと、大アゴが大きく湾曲するバロンタイプに分けられる。
メンタウェイ島亜種(ssp.sadaoi)
メンタウェイ島に分布。
メディアでの扱い
ゲーム『甲虫王者ムシキング』にてマンディブラリスフタマタクワガタ登場して知名度が上昇する以前には、当時のクワガタ業界の重鎮吉田賢治氏の書籍においてバロンタイプの個体の力強さから最大種のマンディブラリスを抑え本属内において最も人気の高い種との記述がされていた。
新甲虫王者ムシキング
激闘6弾にて参戦。レアリティは「R」。すくみはチョキ。必殺技は「ワイルドラッシュ」。こうげきは40とN並に低いが、テクニックは110とSSR並の高い数値を持つ。
ゴッドフォームやマジンフォームなどのゲームオリジナルキャラクターを除くと新ムシキングに参戦した最後の虫となる(最後に筐体排出された一般甲虫はフェモラリスツヤクワガタだが、台湾版では激闘4弾時点で先行登場している。)
2023年は甲虫王者ムシキング20周年の年なので新作に期待したいところ。
関連項目
- ヘルムスコツノクワガタ:無印甲虫王者ムシキングにおけるラストナンバー甲虫
- 新甲虫王者ムシキングにて新規参戦した虫:ウエストウッドオオシカクワガタ ジュダイクスミヤマクワガタ ギラファケイスケレッド アンタエウスオオクワガタ エアクスタテヅノカブト ポルテリータテヅノカブト ヘルクレスレイディ インターメディアツヤクワガタ ローチオオカブト マレーコーカサスオオカブト アラガールホソアカクワガタ レギウスツヤクワガタ マヤシロカブト ラエトゥスミヤマクワガタ タウルスヒラタクワガタ スマトラオオヒラタクワガタ メキシコゾウカブト