シャーロット・スムージー
しゃーろっとすむーじー
「必ず帰って来る!! ママを常識で計るな 愚か者共!!」
「ずいぶんナメられたものだな我々も 吊し上げて世間への見せしめにしよう」
概要
四皇シャーロット・リンリン率いるビッグ・マム海賊団最高幹部スイート3将星の一角でリンリンの娘(14女)。
リンリンの縄張り万国(トットランド)ではジュース大臣を務める。
冷静かつ度量の大きい性格や強さで、リンリンの子供達のうち、14女ながら姉の中でもシャーロット・アマンドやシャーロット・ブリュレ以上のトップクラスの人気を誇り、「ベスト姉(あね)ーティスト」部門(シャーロット・フランペが勝手に開催・集計)1位を獲得している。
シャーロット・シトロン(15女)、シャーロット・シナモン(16女)(声:鈴木真仁)とは三つ子の関係。
人物
クールな性格で口調は凛々しい。
タマゴ男爵に協力を求められた作戦の際に、自分が失態をした時には即座にタマゴ男爵に指示を仰ぐなど、海賊には珍しく協調性も高く、冷静さを併せ持つ。
母親が発狂した際には、意外にも他者に解決を呼びかけていた。
戦闘能力
「ウェルカムドリンクはどうだ?」
触れたものを雑巾のように絞ることで、対象物から水分を抜き取る「脱水人間」。
搾取された相手は動物の場合ミイラになるエグい能力で、劇中ではお手伝いさんの女性の水分を絞りとり、巨大なグラスに注ぎワインのように嗜むという異常な描写がされた(使い方にもよると思われるが苦痛という訳ではないようで、女性の方は喜んでいた。下記の使い方から考えるに、デトックスのようなことも可能なのかもしれない)。
搾り取れるのは生物に限らず、水気などないはずの溶岩からも搾り出せる。
また、レイジュとの交戦の後、自らの腕を搾ることによって、彼女から受けた毒を抜き取っていた。下の兄弟であるマスカルポーネとジョスカルポーネが毒でやられた際も絞り取って助けた。
単純に絞らず、剣で斬った敵から水分を抜き取って干からびさせることも可能。
対象から水分を奪い取るという点で、クロコダイルのスナスナの実と共通しているが、こちらは絞り出しているのみならず、その水分に触れ、扱うことが出来ることが特徴(総じて海に弱い能力者が身体の一部でもない水分を操れるというのは異常に近く、彼女の能力の強力さが分かる)。
また水分を自分の肉体や剣に吸収・貯えることによって、数十mにまで巨大化することもすることもできる(作中ではシトロンとシナモンから「巨大化しすぎると船が沈みかねない」と止められているため、上限サイズは不明)。
基礎戦闘力
同じ3将星のクラッカーより高い懸賞金から、かなりの猛者であることがうかがえる(ホールケーキアイランド編時点で懸賞金が判明している中ではシャーロット・カタクリ、ジャックに次ぐ3番目である)。
武器として大きな剣を扱い、能力で吸収した水分で威力を増大させることで、巨人族に近い力を発揮する。その力により海を割るような大きな「飛ぶ斬撃」を発射することもできる。アニメオリジナルシーンでは威力を増大させるために、逐一奴隷や部下から水分を奪っている場面が見られた。
…とはいえ、クラッカーやカタクリとは異なり現在のところ本格的な戦闘描写は描かれておらず、実力の本領は未だ底が見えない部分が多い。
一応、作者からはSBSで強いとお墨付きを貰っており、ゲーム『海賊無双4』ではDLC追加キャラとして参戦しており、原作準拠の水の斬撃や水分吸収による巨大化の他にも、ゲームオリジナルではあるが「長い脚を活かした蹴り」「魚人の技に酷似した水滴弾を放つ」「爆発する巨大な水玉を放つ」など更なるバリエーションを見せている。
覇気
当然だが、基本的な2種類の覇気(武装色・見聞色)を修得している。
来歴
万国編
シャーロット・プリンとサンジの結婚に際して、万国に帰還。
結婚式前にはタマゴ男爵の依頼でポーネグリフのある宝物庫の警護を担当するも、ペドロの陽動の隙を突かれブルックの侵入を許し、中から宝物庫の鍵をかけられてしまう。
そのまま一つしかない宝物庫の扉で待ち構え続けるが、母シャーロット・リンリンが騒ぎを聞きつけブルックを捕縛したことで警備を終えた。
結婚式に出席し、能力で絞り出したジュースを客人に振る舞う係を担当。
そこで、式に乱入してきたリンリン暗殺を企てるルフィ達と対決し、暗殺に失敗して逃げるナミを捕まえ仕留めようとしたが、助けに入ったジェルマ66のレイジュに妨害され失敗した。
ホールケーキ城の崩壊後は食いわずらいを発症したリンリンから国民達や家族を避難させようとしていた。
ペロスペローによるリンリンの誘導後は兄ダイフクが編成したルフィの首を狙う軍隊に入り、ダイフクや他の兄妹たちと共に艦隊を引き連れサニー号を追撃。
ダイフクの離脱後はペロスペローの指示に従いそのまま麦わらの一味を追う。
この際に巨大化し、能力による攻撃で遥か遠方からサニー号を沈めようとするが、ジンベエの操舵の前に中々当たらず、巨大化しすぎて船が沈む事を危惧した妹シトロンとシナモンにストップをかけられていた。
ルフィと麦わらの一味の合流予定地点であるカカオ島でようやく麦わらの一味に追いつくが、今度は全滅報告を受けていたはずのジェルマ66の出現や、タイヨウの海賊団の海流をも操る魚人の真価に阻まれ、麦わらの一味を逃してしまった。
ワノ国編
ルフィへ「落とし前」をつけにいくべくワノ国に乗り込んだリンリンに従い、主立った幹部級の面々と共にクイーン・ママ・シャンテ号に同乗する形で登場。
クラッカーとカタクリがルフィに敗れて重傷を負ったためか同行しておらず、将星では唯一の参加者にして、リンリンが連れ込んだ戦力の中では最強の実力者となった。
…しかし、滝登りの最中にキングによって船を蹴落とされて一旦消息不明に。
その後他の兄弟たちと共に無事だったことが判明し、ただ一人行方知れずとなったリンリンの身を案じつつも、冗談交じりとはいえリンリンが死んだ前提で話す兄弟らを𠮟責した。
その後、再びワノ国に乗り込むものの今度はマルコに船を蹴落とされ再び消息不明に。
兄のペロスペローは無事にリンリンと合流したことが確認されたものの、スムージー以下他の兄弟たちの現在の動向は不明。
だがカイドウとビッグ・マムの同盟の戦いの後に生き残ったCP‐0の一人ゲルニカは鬼ヶ島から逃げワノ国近海にて待機していた政府の船に乗り込んだのだが、「ビッグ・マムの船だ!!」という通信を最後に消息を立ってしまっている。恐らくスムージー達が世界政府の艦隊と遭遇して衝突したのだと思われる。
余談
- 身長
足長族の血を引くが故のスラリとした脚線美にスタイル抜群の美女だが、身長なんと464cm。
リンリンの娘たちの中でもトップクラスの巨体で、兄のカタクリらにも匹敵し、ナミの体を片手で鷲掴みにして捉えてしまえるほど。
これに能力による巨大化が加われば巨人族すら凌ぐ巨体になることも可能なようで、改めてワンピース世界の人間たちの規格外振りが分かるというものだろう。
また、膝から下のブーツ部分は太腿の太さに比べてかなり細いのも特徴である。
- ウェルカムドリンク
劇中で振舞われたウェルカムドリンクに使われた原材料についてだが、それぞれには元ネタがあるという。
キリンに関しては88巻SBSで語られているように確実に暑い日にグイッと飲みたくなるアレである(実際、アニメではそれに近いような色をしていた)。
「マウリ火山の溶岩」はイタリアの「マウリ・マウリズィオ社」が元ネタであると予想されている。
もしここからだとすると恐らく味はワインに似ているのかも…とのこと。
「男を100人刺した美女」の方は刺殺して血塗れ、ということから考えてブラッディ・マリーが元ネタの可能性が高いらしい。
ちなみにブラッディ・マリーとはウォッカをベースにしたトマトジュースのカクテルで、文字通り血のように赤い、とのこと。
- オペラ兄さん
食いわずらいを起こしたリンリンから国民や兄弟達を逃がそうとするシーンでリンリンに立ちふさがり寿命を抜かれたシャーロット・オペラ。原作ではスムージーが「無謀にも立ちはだかったのだ」「わかっているはずだ、ママを止めるにはその食べ物を差し出すしかない」とオペラ自身がリンリンに立ち向かったかのような発言をしている。
しかし、アニメ版ではスムージーがオペラに虚偽報告の責任を取れと責め立てた結果オペラがリンリンに立ち向かうという結果になっている。
要するにスムージーはオペラをけしかけた本人になってしまっている為、無謀という台詞が削除され、「オペラ兄さんはママを止めようと立ちはだかったのだ」という台詞になっている(しかもものすごく冷たい表情で)。
なお、原作ではいなかったオーブンや立ったままだったモンドールはオペラを案じて駆け寄るシーンが追加されている。
このように、アニメ版では冷酷な女幹部として強調・改変された描写が追加されている。
もっとも、アニメ版は(原作の展開速度との兼ね合いから引き延ばしをしなくてはいけない事情があるものの)その場しのぎの改変や、根底から意味が変わってしまっている改変が頻発している点は留意しよう。