概要
国鉄→JR九州が運営する鉄道路線。全区間が福岡県で完結し、若松駅(北九州市若松区)から原田駅(筑紫野市)までを結ぶ。かつての筑豊炭田から産出された石炭の輸送(運炭)を主目的として建設された路線である。路線距離は66.1km(営業キロ)で、かつて本線を名乗るJR線の中では最も短かった(現在は留萌本線が本線の中で一番短い)。
現在は途中の折尾駅と桂川駅を境として実質的に三分されており、旅客案内における愛称は若松駅~折尾駅間が「若松線」、折尾駅~桂川駅間が篠栗線と一体化した「福北ゆたか線」、桂川駅~原田駅間が「原田線」となっている。
福北ゆたか線部分が交流電化、若松線の全区間と福北ゆたか線の飯塚駅以北が複線。
北九州市やベッドタウンを走る若松線/福北ゆたか線は利用客も多く沿線も住宅や店舗が並ぶ。1日1往復福岡市への通勤客向けに特急かいおうが篠栗線に乗り入れ直方-博多を走る。
他方原田線は沿線住民が少なく冷水峠を越えるためか、旅客需要が他区間に比べ大幅に少なく閑散区間と化しており、列車運行本数は1日8往復(ほかに臨時列車1往復)のみとなっている。
なお、かつて運炭が盛んな頃は折尾駅(鹿児島本線との短絡線の合流地点)~中間駅間が複々線、中間駅~筑前植木駅間が三線区間であったが筑豊炭田の凋落とともに複線に削減された。
駅一覧
駅名 | 乗り換え路線 | 備考 |
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若松 | 若戸渡船 | |
藤ノ木 | ||
奥洞海 | ||
二島 | ||
本城 | ||
折尾 | 鹿児島本線 | ここから電化区間(福北ゆたか線)。 |
東水巻 | ||
中間 | ||
筑前垣生 | ||
鞍手 | ||
筑前植木 | ||
新入 | ||
直方 | 平成筑豊鉄道伊田線 | |
勝野 | ||
小竹 | ||
鯰田 | ||
浦田 | ||
新飯塚 | 後藤寺線 | |
飯塚 | ここから南は単線 | |
天道 | ||
桂川 | 篠栗線(福北ゆたか線) | ここまで交流電化&SUGOCAエリア。ここから原田駅までの各駅は列車交換設備が撤去されているため列車交換は不可。 |
上穂波 | ||
筑前内野 | ||
筑前山家 | ||
原田 | 鹿児島本線 |
優等列車
特急は先述のかいおうがある。
快速が1時間に1本ほど直方-博多に運転されている。
かつては本州との特急急行が筑豊本線経由として折尾-原田を走っていた。
使用される車両
特急「かいおう」には南福岡車両センター配属の787系が専用される。
一般列車には直方車両センター配属の下記の車両が使われている;
☆キハ40系(原田線のみ)
☆813系、817系(福北ゆたか線)※817系は南福岡車の3000番台も乗り入れてくる
☆BEC819系(福北ゆたか線、若松線)
一般列車では都市型ワンマン運転が実施されており、直方配属の車両がこれに対応している。
福北ゆたか線が非電化路線だったころは、キハ200系が使われていた。