路線データ
路線名 | 伊田線 |
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路線記号 | HC |
路線区間 | 直方〜田川伊田 |
路線距離 | 16.1km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 15駅 |
非電化区間 | 全線 |
複線区間 | 全線 |
最高速度 | 95km/h |
閉塞方式 | 複線自動閉塞式 |
保安装置 | ATS |
運転指令所 | 金田運転指令室 |
第一種鉄道事業者 | 平成筑豊鉄道 |
概要
直方駅(福岡県直方市)と田川伊田駅(田川市)を結ぶ平成筑豊鉄道の鉄道路線。
1989年(平成元年)10月1日に九州旅客鉄道(JR九州)から第三セクターに転換された。同時に日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種鉄道事業者として行っていた貨物輸送を平成筑豊鉄道が継承したが、こちらは2004年(平成16年)4月1日に廃止された。
筑豊炭田からの運炭の為、地方のローカル線では珍しく転換される遥か昔、明治時代より全線が複線化されている。第三セクター転換後には他の平成筑豊鉄道の路線と同じく新駅を開業させて利用客の増加をはかった。
沿革
1893年(明治26年)2月11日に筑豊興業鉄道の路線として直方駅〜金田駅間が開業したのが始まり。その後九州鉄道へ合併され1899年(明治32年)3月25日に全線開通した。
1907年(明治40年)7月1日に鉄道国有法に基づき国有化され、1909年(明治42年)10月12日には国有鉄道線路名称制定に伴い伊田線となった。
1911年(明治44年)9月1日に直方駅〜金田駅間が、12月28日に金田駅〜伊田駅(現・田川伊田駅)間が複線化されている。
しかしエネルギー政策転換により石炭産業が衰退し、筑豊の炭鉱が次々と廃坑になると共に利用者数や貨物輸送量が大幅に減少。
国鉄末期の1987年(昭和62年)2月3日に第三次特定地方交通線として廃止が承認された。同年4月1日の国鉄分割民営化に伴いJR九州が第一種鉄道事業者として、直方駅〜金田駅間の貨物輸送をJR貨物が第二種鉄道事業者として継承した。
そして1989年(平成元年)10月1日にJR九州伊田線としては廃止され、平成筑豊鉄道伊田線として再スタートを切った。この時にJR貨物の第二種鉄道事業も廃止されているが、平成筑豊鉄道が貨物輸送も引き継いだ。
転換後は新駅を次々と開業させ、転換前の倍以上の数となった。
2004年(平成18年)4月1日に貨物営業を廃止。
2019年(令和元年)10月1日に駅ナンバリングを導入した。
運行形態
日中は毎時2本運行され、田川線直通行橋駅発着と糸田線直通田川後藤寺駅発着の列車が交互に運行される。
朝と夜は糸田線には直通せず、同線とは金田駅で線内運用列車と接続する。また金田駅・田川伊田駅発着の列車も数本設定されている。
駅一覧
※:転換後に新設された駅。
駅番号 | 駅名 | 乗換路線 | 備考 |
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HC1 | 直方 | JR九州筑豊本線(福北ゆたか線) | |
HC2 | 南直方御殿口※ | ||
HC3 | あかぢ※ | ||
HC4 | 藤棚※ | ||
HC5 | 中泉 | ||
HC6 | 市場※ | ||
HC7 | ふれあい生力※ | ||
HC8 | 赤池 | ||
HC9 | 人見※ | ||
HC10 | 金田 | 糸田線 | 当駅発着あり |
↓糸田線田川後藤寺まで直通運転 | |||
HC11 | 上金田※ | ||
HC12 | 糒 | ||
HC13 | 田川市立病院※ | ||
HC14 | 下伊田※ | ||
HC15 | 田川伊田 | ||
↓田川線行橋まで直通運転 |
使用車両
自社車両は全て金田車両基地所属。
現在の使用車両
全列車で運用。
過去の使用車両
自社車両
開業時から運用された車両。
JR貨物所属
門司機関区所属のディーゼル機関車。