路線データ
路線名 | 田川線 |
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路線記号 | HC |
路線区間 | 行橋〜田川伊田 |
路線距離 | 26.3km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 17駅 |
非電化区間 | 全線 |
単線区間 | 全線 |
最高速度 | 95km/h |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式(電子符号照査式) |
保安装置 | ATS |
運転指令所 | 金田運転指令室 |
第一種鉄道事業者 | 平成筑豊鉄道 |
概要
行橋駅(福岡県行橋市)と田川伊田駅(田川市)を結ぶ平成筑豊鉄道の鉄道路線。
筑豊炭田で採掘された石炭の苅田港等への運炭の為に建設された路線で、周防灘にそそぐ今川に沿っている。
エネルギー政策の転換による石炭産業の衰退や筑豊炭田の廃坑等により利用者数が減少。国鉄末期に第三次特定地方交通線に選ばれ廃止が承認された為、国鉄分割民営化後の1989年(平成元年)10月1日に九州旅客鉄道(JR九州)から第三セクターに転換された。転換後は利用者獲得の為新駅を次々に開業させている。
貴重な構造物が多く残されており、崎山駅~源じいの森駅間にある九州最古の鉄道トンネルである第二石坂トンネル、赤駅~内田駅にある煉瓦と石で作られた三連アーチ橋である内田三連橋梁は1999年(平成11年)に国の登録有形文化財に指定されている。
沿革
1895年(明治28年)8月15日に豊州鉄道の路線として開業した。1901年(明治34年)9月3日に豊州鉄道が九州鉄道に合併され、1907年(明治40年)7月1日に九州鉄道が国に買収され官制鉄道となるが、その間にも延伸や複数の貨物支線が開通している。
1909年(明治42年)10月12日に国有鉄道線路名称制定により田川線と命名された。
その後一部区間を後藤寺線や日田線(現・日田彦山線)に分離し、1960年(昭和35年)4月1日に現在の区間と貨物支線の一部を除き日田彦山線に分離された事で路線再編が完了。
しかし炭田を失い客貨共に利用数が減少し、1973年(昭和48年)4月1日に貨物支線が廃止。
1987年(昭和62年)2月3日に第三次特定地方交通線に選ばれ廃止が承認された。4月1日の国鉄分割民営化に伴いJR九州が第一種鉄道事業者として、JR貨物が行橋駅〜勾金駅間の第二種鉄道事業者として継承したものの、1989年(平成元年)10月1日にJR九州の第一種鉄道事業、貨物列車及びJR貨物の第二種鉄道事業が廃止され、平成筑豊鉄道として再スタートを切った。
2019年(令和元年)8月24日には全国で令和改元後初、及び初の「令和」が付く駅として令和コスタ行橋駅が開業した。
運行形態
日中は毎時1本、朝夕の一部は2本設定されている。
田川伊田駅発着の列車は存在せず、早朝の上り始発及び夜の下り最終が行橋駅〜犀川駅間の線内運用である他は全て伊田線に直通する。
基本的に行橋駅〜直方駅間で運行されるが、一部金田駅発着の列車が設定されており、金田駅で直方駅方面の列車と接続する。
駅一覧
※:転換後に新設された駅。
駅番号 | 駅名 | 乗換路線 | 備考 |
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HC31 | 行橋 | JR九州日豊本線 | |
HC30 | 令和コスタ行橋※ | ||
HC29 | 美夜古泉※ | ||
HC28 | 今川河童※ | ||
HC27 | 豊津 | ||
HC26 | 新豊津※ | ||
HC25 | 東犀川三四郎※ | ||
HC24 | 犀川 | 当駅発着あり | |
HC23 | 崎山 | ||
HC22 | 源じいの森※ | ||
HC21 | 油須原 | ||
HC20 | 赤※ | ||
HC19 | 内田※ | ||
HC18 | 柿下温泉口※ | ||
HC17 | 勾金 | ||
HC16 | 上伊田※ | ||
HC15 | 田川伊田 | ||
↓伊田線直方まで直通運転 |
使用車両
全て金田車両基地所属。
現在の使用車両
全列車で運用。
過去の使用車両
開業時から運用された車両。