「雛森に血ィ流させたら てめえを殺す!!」
「十年、平和が保たれたってことなんだからな」
巻頭ポエム
降り頻る太陽の鬣が
薄氷に残る足跡を消してゆく
欺かれるを恐れるな
世界は既に欺きの上にある(16巻)
焼き払われた氷原に
翼の影が溶け残る
近付いても 近付いても
掌をすり抜ける 翼の影(3話)
プロフィール
概要
五番隊副隊長の雛森桃は幼馴染で、西流魂街1地区「潤林安」で祖母と一緒に暮らしていた。彼女からは隊長になった今なお『くん』付けで呼ばれる。また、切羽詰った状況に陥ると『シロちゃん』呼びもされる。
雛森にくん付けされたり一護等に呼び捨てされたり「隊長」を付けないで呼ばれる度に「日番谷隊長だ」*と言い返しており、アニメではある種のお約束となっている。
背が草鹿やちるに次いで低身長であり、本人も身長が伸びないことに一番悩んでいる。
その為当然ながら『チビ』と言われると同じ声の鋼さん宜しくキレて怒る。
猿柿ひよ里に言わてた時は胸倉掴んで「オマエの方がチビだろうが!!!」とブチギレたが同じ身長。
おばあちゃん子で、甘納豆が好きなのは祖母の好物で昔から食べていたため。仕事熱心なのは早く終わらせて祖母に言われた「寝る子は育つ」を実施するため。
休日は祖母や兕丹坊に会いに行っている。特技はコマ回し。昔から潤林安で負けなしの強さを誇るとカラブリ+にあるも「氷原に死す」を見るに雛森と祖母以外からは距離を置かれてた。
登場初期は生意気な少年感があり、一護との戦闘で重傷となった恋次を目にした時など「おわー!こりゃハデにやられやがったな阿散井のヤロー!」と全く心配していなかった。しかし、話が進むほど、生真面目で協調性もある苦労人のツッコミ役となっていった。千年血戦篇など、剣八だけで敵う相手じゃないと加勢したら剣八に吹っ飛ばされて邪魔するなと邪険に扱われたのに倒れた際には心配している。
「天才」「氷雪系最強」「百年したら京楽を追い抜かす」等々、作中の強さ評価は一貫して非常に高い。
明確な負けはどうしようもないボスの藍染だけで、相対的に見れば有能である。
一護や剣八より敗北回数は少なく、卍解を完成させれば死神の中では最強クラス。
流魂街時代
潤林安にいた頃は雛森と祖母以外からは「氷のようだ」と怖がられていた。本人は髪の色か目の色か、冷めた性分からかと考えている。そういった環境で暮らしていた故か二人をとても大切にしている。
雛森が学校に入り五年たった頃に乱菊と出会い、このままじゃ祖母を殺す事になる、力の扱いを知るために死神になるよう警告された。学校に入る事を拒んでいたのは祖母が淋しがるという理由からだったがこの件がきっかけで死神になる事を決めた。
三席時代
二十年ほど前は同隊の三席で乱菊は上司の立場だったが、当時からタメ口。当時隊長を務めていた志波一心(現在の黒崎一心)は「(性格上)乱菊に隊長は任せられない」という事もあり一心失踪後、経緯は不明だが隊長になったようだ。
一心も乱菊も不真面目で、デスクワークに関してもかなりの有能さを見せているが、子どもっぽさもあった。
尸魂界篇~千年血戦篇
雛森を気遣う言動が裏目にでて、尸魂界篇~破面篇は逆に危険に晒すことが多い。
- 「三番隊(特に市丸)には気をつけな、特に藍染の奴が1人で出歩く時にはな」と忠告→藍染暗殺事件において「お前か!!!」と市丸を攻撃。吉良と交戦(日番谷が介入して事無きを得る)
- 藍染からの手紙を差し入れる→脱獄される。
- 雛森に血ィ流させたらてめえ(市丸)を殺す!!!→気絶させた雛森を保護せずに市丸と交戦。後方に雛森がいることを察せず神鎗を避けて「…ええの?避けて 死ぬであの子」と市丸に指摘される。(なお神鎗を止めない)
- てめえ(藍染)を斬れさえすればこの戦いで隊長の座を失っても構わねえ(責任だけを刀に乗せるのが隊長、憎しみを乗せる奴は隊長の器じゃない)→(鏡花水月の幻覚能力のせいで)藍染と間違えて雛森に怒りの刃を刺してしまい重体にさせてしまう。
だが「千年血戦篇」はピンチの雛森(達)をジェラルドから守る事に成功している。(藍染の乱の後の「いつまで経っても雛森を護れねぇ」を回収?)
死神達を霊王宮の一部ごと落として始末しようと振り下ろされるジェラルドの腕を氷結。
「京楽と副隊長が何人か残ってる筈だ落とさせる訳にはいかねぇな」と颯爽と登場。倒すだけでなく、瀞霊廷に被害が及ばぬよう尽力を尽くす。
- 興味本位で斬りにかかる剣八を止めて「これ以上デカくして下に落ちたらどうすんだって言ってんだ!」「この高さから落ちたらそれだけで瀞霊廷は壊滅だ!」と警告。
- 戦いで破壊された瓦礫をまとめて氷結、瀞霊廷へ落ちる事をなんとか阻止する。
藍染戦後に完成させた大紅蓮氷輪丸、剣八、白哉と連携してジェラルドを粉砕。それでも復活したジェラルドは最終的にユーハバッハの聖別により死亡。
卍解を封じる手段を持つ滅却師に対して卍解してあっさり奪われた事について、マユリから「何故こちらの解析が済むまで待てなかった!! 信じられん馬鹿共だヨ!!」と酷評されたが、卍解を使わず倒せる敵でなく、いつ済むか分からない解析を待つ余裕はない。「奪われる」と護廷側は知らなかったと致し方ない面も多い。
京楽は、解析に必要な情報が足りてるなら(マユリが)すでに結論を出している。「遅かれ早かれ誰かが犠牲になるしかなかった」と達観。
卍解した理由もそれぞれ
- 日番谷「俺の卍解が封じられた時は、一緒に戦って封印を破る方法を見つけてくれ!」
- 白哉 「私の卍解が封じられたら、兄の卍解で倒せ」
- 狛村「如何にして封じるかを見、封印を破る術を編み出す事こそが戦いの鍵となる」
- 砕蜂 おそらく三人と似た事を副官に言った後の、「だがまぁ―…封印されるより迅く殺してしまえば何の問題も無いのだがな!」発言と思われる。
と、おかしくはないと思われる。
奪われて狼狽えたが、唯一、副隊長に天挺空羅で各隊長に知らせるように指示を出している点を鑑みると、一番しっかりしてる。ただし、白哉と砕蜂の副隊長は鬼道が苦手故に、指示を出せなかったのかもしれぬが。
能力
バトルでは(乱菊の灰猫共々)若干不遇であるものの、攻撃規模と破壊力では隊長の中でも屈指のレベルを持つ斬魄刀である。
千年血戦後
小説「BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU」
恋次とルキアの結婚までの経緯を書いた物語だが、祖母と過ごす静かに過ぎてく時間に何よりの癒しを感じ、浮竹の心は執筆した本や人の心に生きていると少し救われた気持ちなり、少し老けた姿に名前を付けられてて怒ったり、自分が服装に頓着しない為あれだけ着物を持っていて更に買おうとする乱菊の心情を不思議に思ったりするなど「千年血戦篇」後の日常の姿が見られる。
新しい関係を築いていく恋次とルキアの姿は皆の希望となるだろうと微笑んだり、手続きに二人の心が折れそうになってると乱菊から聞いてずっと気を揉んでいたり、肉体年齢は一番若くて身長も変化が無いのに精神年齢は年長者レベルと思わせる場面も。
大人気
人気要素の塊なので当然ながら人気が高い。人気投票では、2回目6位/3回目2位、そして4回目でついに主人公から首位の座を奪取した。主役映画が作られているほどの人気を博す。
4回開催されたキャラクター人気投票と違い「今回ダンボール投票は全部一票扱い」な斬魄刀人気投票も「氷輪丸」が1位に輝いた。こちらも人気要素の塊なので当然の結果だろう。
「カラブリ+」で瀞霊廷内の人気が高いことが描かれている。
檜佐木曰く大人気の乱菊が死神候補生に向けた一言「男女問わず大人気の日番谷隊長を1日中眺められるのは十番隊だけ!」と売りにしている。
小説だと、「(写真集)初版、一瞬で完売したんですよ!隊長が大人気で副隊長として鼻が高い」とある。乱菊による隠し撮りで、日番谷は乱菊から「重版に向けてのコメント」を求められた時に知った。
【隊長写真集】「女性死神協会」が資金調達の為に企画制作。『冬のライオン』完売→重版中。
総隊長は廃案。砕蜂(ファンクラブがある)は頓挫、藍染と市丸は中止、京楽と浮竹は完売(京楽は他より部数が少ない)。白哉(写真集を出して欲しい隊長1位)は制作が難航するも日番谷の重版完了と同時期に発売される予定。
【人気隊士グラビアカレンダー】発売中。乱菊・日番谷・白哉/ルキア(この頃は無席)・恋次・荻堂(四番隊の八席)・浮竹/砕蜂・ネム/剣八・檜佐木・京楽という面々。/の順で扱いが大きい。藍染は都合により生産中止。
【瀞霊廷通信】9月号で特集が組まれる。グラビア18ページ、雛森が語る4万字インタビュー「潤林安での日々」を掲載。
瀞霊廷通信で「華麗なる結晶」を掲載中。夏は休載。
氷で作った彫刻や椅子を掲載しており、作成した作品は抽選で進呈している人気連載。
「BLEACH 13BLADEs.」で作者が思い入れの強い死神キャラで(みんな好きと前置きした上で)日番谷を上げている。藍染の話に深く関わると決めていたので人気がでるといいと思っていました。護廷側で犯人捜しをする中心人物で、ずっと出るキャラだったから人気が出て良かったと語っている。