概要
浅見竜也が、未来から来た仲間たちと生活していくために開業した便利屋。
所在地は東京都品川区泰漣5-20-30(※1)、竜也が以前から独立のために用意していたマンションの2階、2LDKの一室に事務所を構えており、この事務所が竜也たち5人やタックの生活の場、そして逮捕したロンダー囚人たちのカプセルの保管場所ともなっている。
開業に当たっては竜也のポケットマネーで、ユニフォームとしてお揃いの青いジャンパーが製作されており、これは肩口に付けられたファスナーで袖の取り外しが出来るという、季節の変化にも対応した作りとなっている(※2)。
主な業務内容としては、竜也が空手教室、ユウリが探偵、アヤセが運転代行、ドモンが護身術教室、シオンが修理屋といった具合に、基本的には各人の得意分野を活かしたものとなっているが、それ以外にもイベントの企画からビル掃除、果ては迷子の犬探しと、「便利屋」なだけあってその業務の範囲は多岐に亘る。
上記の業務の中では、特にシオンの修理業務が一番の稼ぎ頭となっており、これ以外にも依頼募集のためにホームページを開設するなど、トゥモローリサーチの経営に大きく貢献する格好となった。
歴代のスーパー戦隊でも、普段は何らかの仕事をして生活費を稼ぐ戦隊はそれなりにいるが、中でもトゥモローリサーチは戦隊史上最も資金繰りに悩まされた零細企業であった。
前述の通り、トゥモローリサーチの収入の殆どはシオンの修理業務、それにアヤセの運転代行業務に依拠するところが大きく、物語終盤でアヤセが持病の悪化で運転代行ができなくなり、さらにシオンが種族上の体質で1週間も眠っていた際には、稼ぎが少なすぎたために朝食がご飯と味噌汁と沢庵のみという状況にまで陥っていた。
そしてこの資金繰りの悪化は、年末に至ってそれまでの家賃滞納が災いして大家から退去を迫られる(※3)、という事態にまで発展。あわや大晦日に夜逃げ倒産という憂き目に遭いかけたものの、この事情を察した滝沢直人の「依頼」でブイレックスの清掃を請け負い、前払いで報酬を受け取ったことにより、すんでのところで倒産の危機を免れている。
ユウリたちが未来へと戻っていった後、竜也一人のみとなったトゥモローリサーチがどうなったかは作中で言及されることはなかったが、2011年放送の『海賊戦隊ゴーカイジャー』では、トゥモローリサーチ発信のものと思しきWebニュースの記事が作中に登場する他、2022年放送の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』にも、作中の企業の一つであるフェズントコンサルタントの取引先の一つとして、竜也の名前が書かれた名刺(※4)が登場している。
(※1 言うまでもないが、架空の地名・番地である。実際の外観ロケ地には、東京都江東区佐賀にかつて所在していた「スタジオ佐賀町ブリュス」が使用されている)
(※2 このジャンパーは何度か商品化されており、放送当時「東映ヒーローネット」会員向けに限定販売された他、2021年にはスーパー戦隊シリーズ45周年を記念し、プレミアムバンダイにてリニューアル再販も行われた)
(※3 事務所の家賃は月々15万3000円で、作中では3ヶ月間の滞納により45万円の支払いを要求されるに至った)
(※4 この時出てきた名刺からはトゥモローリサーチの名前までは確認できないものの、一方で前出の「品川区泰漣5-20-30」の住所が記されていることから、少なくともトゥモローリサーチと同じ所在地にて空手の指南に当たっていることが窺える)
関連タグ
浅見グループ シティガーディアンズ:いずれも作中に登場した他の企業。両社とも竜也の父が経営に携わっている
株式会社ペガサス スクラッチ社 シロクマ宅配便 フェズントコンサルタント:いずれも他のスーパー戦隊シリーズの作品に登場する企業。このうちフェズントコンサルタントとは前述の通り繋がりがあることを窺わせる描写も存在する
飛電製作所:『仮面ライダーゼロワン』に登場する企業の一つ。大会社の創業者を肉親に持つ主人公が、その大企業から独立する形で設立した中小企業、という共通項を有する
ロンダー刑務所:敵側の本拠地