下記には、単行本未収録の内容に関するネタバレもあり、閲覧注意!
だめだよ
概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する調整者(レギュレーター)の否定者。
神から勅命を受け世界の調整(レギュレーション)を担う者……と聞こえは良さそうだが、ルインはいとも容易く大量殺人を行うなど独善的に思える行動をみせる超危険人物。これらは全て神を崇拝するからこそであり……。
容姿
第一印象は不健康で不気味な長身男性。年齢は不明だが20代後半と思われる若者。
艶やかな長髪、鋭い犬歯と濃い隈、瞳は光沢が消えて虚ろな目をした容貌。右目には傷跡のような痣がある。
筋肉質な細身で、素肌へ不恰好に服を着込み、首に装飾(チョーカー)を着けた風貌。なお下記で述べる不定形UMAと一心同体であること、たとえ小間切れになっても服が直ってる描写から、男性主人公・アンディみたいに、UMAで作った衣服を纏ってるのかもしれない。
胸元に太陽のような紋章(マーク)があり、人物
不愉快な言動が目立つ青年。
神を狂信的に崇拝しており、調整者(レギュレーター:神の勅命を受け独善的な行動をする存在)として世界を滅茶苦茶にするような猟奇事件を起こしている。全ては神の強いる理を「絶対の理(マスタールール)」として信じて疑わないからこそ、ルインの異常行動は世界の理(ルール)を調整し、完璧な世界を創るためだという。
そのため此れに抗う主人公たちや組織(ユニオン)を「穢れた器」と侮辱し壊滅せんと動く。
全てが世界の理(ルール)を起点にしてるからか、他の人理を理解する事は皆無で破滅してるかのような思考をしている。たとえ幼女の真摯な訴えでも不聴(きかず)の姿勢で、ちっぽけな存在として殺傷行為を厭わない。
親、恋人、仲間、兄弟といった人間が形成する理(ルール)に対しては、不平等で、不可解で、不明瞭で、不公平で、不気味だと幻滅し無関心を露にしている。こんな思想を持つルインは、元人間だったのかと不信な言動だが、彼曰く両親は不在(おらず)で異常な人生を歩んできたようだが…?
否定者(ひていしゃ:世界の理(ルール)から否定された超能力者)としてのルインは、自他の否定能力を理解する知能が高い。不定形UMAと連携した多彩な能力戦闘をもって、初登場から主人公勢を圧倒する実力者。
またルインは、彼が登場時点のUNION(ユニオン)・UNDER(アンダー)に在る戦力事情などを把握しており、ルイン自身の狡猾さをもって巧みな計略も得意としている。
能力
ボクは不滅だ
ボクの夢は滅ぼせない
UNRUIN-不滅-
自己対象 強制発動型(推定)
自己が滅する理(ルール)を否定する能力と推測される。このため自己が死に近付く理(ルール)さえ否定され、UNDEAD-不死-並に裂傷や欠損などを負っても直ぐに再生し死滅しない体質を発揮する。
なお不死とは異なる理屈なのか、攻撃面は下記のUMAを用いた能力戦闘を主にしている。
UMAと一心同体
ルインは2体の不定形UMAと一心同体であり、その結び付きは彼が死なないと消滅しない不死性も帯びている。
UMAブラッド
ルインの主な攻撃手段はブラッドが担ってるようで、恐らくルインの衰滅しない血液を媒体に、男性主人公・アンディよりも強力な血液操作による斬撃などを行う。
またルインが人体を焼くほどの太陽光が射す場所にいた際、日光を遮断する傘(アンブレラ)に化けており、状況に応じた姿形を形成し彼を補佐している。
UMAシャドウ
恐らくルインの影を媒体に、影へ沈む形での瞬間移動(ワープ)、彼の背中へ影を翼状に形成し飛行能力を発揮できるなど、ルインの機動力を補佐や状況に応じた具現化能力を発揮する。
またルインが人体を焼くほどの太陽光が射す場所にいた時、彼の影へ隠れるように三つ目で尻尾の先が二又の猫っぽい生き物がおり、ずっと影へ居座るようにいたので、これもUMAシャドウが化けた小動物と思われる。
これらルインの不滅性・2体の不定形UMAが有する多彩な能力で、三位一体の力をもって、絶滅しない耐久性と他を容易く滅亡できる攻撃性をもった、高い戦闘能力を発揮する。
pixivでは
『ルイン』だけならば他作品に登場するキャラも指す。
そのためpixivにイラストを投稿・タグ付けするならば、本記事の『ルイン(アンデラ)』を使用したり、関連タグとして『アンデッドアンラック』や『アンデラ』など合わせて使うことが絞り込み検索を助ける。
疑惑
不滅は本当にループを超えているのか?
まず再生の仕組みが不死と違っているように見える。
血液操作技術こそはアンディよりも上だが、それはUMAブラッドの能力であり、おそらくアンディのように再生の力で自身の体のパーツを打ち出すといったことはできない。実際、ルインの攻撃方法は血液操作に偏っている。もしかすると不滅の能力は不死よりも再生の力が弱いのかもしれない。
そして最も不可解な点はジュイスがルインを知らなかったことだ。
ジュイスは数多のループを超えていて、否定者、古代遺物、UMAについて相当詳しいはずである。そんな中でループを超えられる不死にも匹敵する不滅の能力をしらないわけがない。そしてルインの行動原理からして今までのループでUNION(ユニオン)と敵対しなかったのも無理がある。
つまりルインはおそらくループは超えられず、今までのループでもジュイスたちと関わることなく死んでいたかもしれない。
余談
単語『ルイン』には、主に「廃墟(はいきょ)」や「廃趾(はいし)」の他に「破滅」という廃退的な意味があり、本稿の危険人物『ルイン(アンデラ)』を良く表している語句。
これもあってか、本作『アンデッドアンラック』で恒例の能力名開示(通称:能力名クソデカロゴ)では、否定能力名【UNRUIN-不滅-】が歪なおどろおどろしい演出がされている。
関連項目
UMAシール・・・もう1体の調整者(レギュレーター)
クレタス・キャサディ・・・ルインと違い自己の欲望へ忠実に動くが、クレタスに寄生した人外生物もあって恐ろしい攻撃性・凶悪性を発揮する。そして一心同体の人外生物によって身体の一部を様々な武器へ変形させたりなど、超能力によって凄惨な事件を起こす「大虐殺」も厭わない凶暴性を有する連続殺人鬼。