概要
ベネリットグループ御三家の一つ、ペイル社が製作したモビルスーツ。
スリムな腕部と脚部が特徴的で装備の換装を前提としている設計思想らしく後述するようにいくつかのバリエーションを有する。
公式サイトに掲載された画像やメイン画像での仕様ではハンドガンを思わせる射撃武器を携行しバックパックに巨大な2門のスラスターが装備されており、長時間の飛行能力を有する。また、スラスターを機体前方に向け逆噴射することも可能。
両側腕と両背部にランチャーのようなものを装備している仕様も存在し、同じ拡張性重視のジェタークとは対極に装甲を犠牲に機動性や運動性を維持しつつペイロードを確保する方針のようである。
エラン・ケレスが飛行型に搭乗した際は、ダイゴウ寮の学生との決闘にて三機のクリバーリを相手取り、飛行能力を活かして勝利してみせた。
グラスレーとGUND-ARM inc.(地球寮)の団体戦ではベルメリアを通じ確認出来る限りだと四機納入・運用された。パイロット技能に劣るメカニック科や経営戦略科によって運用されたため真価を発揮出来なかった。第八話時点での個人戦オッズリストでもペイル寮の生徒はエランを除き人気トップ10に入っていなかった事から、操縦性は意外にも優れているものの耐久性に劣る代わりにスピードが長所の本機の性能を引き出せる生徒は限られているようである。
バリエーション
ザウォート・ヘビィ
ペイル社が製作した実戦用モビルスーツ。スラスターの代わりに装備されたミサイルランチャーとビームキャノン搭載による重武装化が図られている。飛行型と砲戦型の武装を折衷し交戦距離や相手を選ばない構成といえる。
第四話でアーシアンのデモ隊の鎮圧に出動し、ティックバランに搭乗して急行していた。ミスか不明だが背部装備がオミットされており、オリーブドラブに塗装された飛行型にも見える。
ガンプラ
2023年2月にHG1/144スケールで1760円(消費税込み)で発売予定。
余談
- インキュベーション・パーティの会場には夕暮の時間帯の砂漠迷彩を思わせる桃色の当機がペイル社の商品として展示されていた。
- 本機やザウォート・ヘビィの設定画が公開された際、とあるゲームの傭兵たちが闘争を求め始めていた。これは、本機のデザイナーがその「とあるゲーム」のロボットをデザインしている事に影響されての現象である。
関連タグ
- エラン・ケレス
- ガンダム・ファラクト:本機をベースに開発されたカスタム機のようで、腕部や脚部を中心に流用したと思わしき点が見受けられ、当初黒いザウォートと誤認されたほど。
ガンダムシリーズ
- アナザーガンダム
他作品
- TYPE-JUDITH:デザイナーが携わった作品およびその前作に登場する機体。胴体が大きく手足が細長いシルエットで空戦重視のコンセプトが似通っているが、ザウォートの頭部カメラは同シリーズに登場するEYEシリーズに近くJUDITHは本作のGUND-ARMに相当する従来型と異なる高性能機。なお、稲田氏はJUDITHをデザインしたわけではないので混同に注意されたし。