パルデア
ぱるであ
概要
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の舞台となる地方。北東部が接続した半島状の地域。
オープンワールド採用の作品に登場するだけにパルデア十景を始めとした、雄大な自然が広がっており、非常に起伏の激しい地形に多数の川が流れ、湖や沼地、荒野に砂漠、雪山など様々な環境がひしめき合っている。
気候もどちらかというとカラッとした乾燥帯で、燦々と大陽の光が照りつけ、緑生い茂る草原にはよく風が吹きぬける。
各地に存在する街並みも、色彩豊かで異国情緒あふれるデザインになっているのが特徴的だが、街と自然が常に隣り合わせな関係から、観光地でさえ大自然の影響が強い。住民の服装も、港町のアローラじみた薄着から、山岳地帯のガラルに似た厚着まで、様々な雰囲気を醸し出す。
この地方ではポケモンのテラスタル現象が確認されており、珍しいテラスタイプを持つポケモンの住処があちこちに点在している。
主人公はひょんな事から仲間となった伝説のポケモンたちの力を借りながら、この大自然を冒険していくことになる。
モデルとなったのはスペインとポルトガルを合わせたイベリア半島で、2ヶ国をモデルにしたのは初の事例。
ちなみに、日本のスペイン大使館も反応済みである。
ただし、山岳地帯の配置や、巨大な空洞や湖の存在など、実際のイベリア半島とは結構異なる要素も多い。都市の配置も実際のスペイン・ポルトガルとはかなりズレているケースもある(これまでの作品では都市の配置も概ね元ネタに合わせていた)。
また文化面においても、中南米などかつてスペイン・ポルトガルが植民地としていた地域を意識したものも見受けられ、北東部に至っては完全に中国の山奥。今回元ネタが反映されているのは大都市部だけで、辺境はあくまでエキゾチックさが強調された架空の土地といったところか。
パルデア地方の地名一覧
地名は主に料理や食卓に関するものから取られている。
前作のガラル同様「○○シティ」という名の街は3ヶ所のみとなっている。また、オープンワールドとなった影響で道路や水道が存在せず、○1番エリアといったような表記となっている。
街
南エリア
名前 | 英語名 | モデル / 推測 | 備考 |
---|---|---|---|
コサジタウン | Cabo Poco | ||
プラトタウン | Los Platos | ||
テーブルシティ | Mesagoza | マドリード(※1) | オレンジアカデミー / グレープアカデミー |
ベイクタウン | Alfornada | グラナダ | ベイクジム |
※1:実際のイベリア半島に当てはめるとアルカサル~マンサナーレス付近に位置している。
西エリア
北エリア
名前 | 英語名 | モデル / 推測 | 備考 |
---|---|---|---|
フリッジタウン | Montenevera | フリッジジム |
名所
東エリア
名前 | 英語名 | モデル / 推測 | 備考 |
---|---|---|---|
しるしの木立ち | Tagtree Thicket |
余談
- 直近の作品は第4世代のリメイクだが、実は第4世代の劇場版第1作の舞台のモデルがバルセロナであった。
- カロス地方に登場した島々には英国属領のチャネル諸島をモデルにしたと思われる場所が含まれており、シンオウ地方にもモデルとなった地域に領土問題はあるもののロシアの実効支配地域が含まれている。そう捉えれば、2か国をモデルにした作品がないわけではない。しかし、2か国の本土全体が舞台となれば、それは初の事例となる。
- 現実世界のスペインはフランスの隣国であるが、フランスをモデルにしているカロス地方は厳密に言うと主に北フランス部分がモデルであり、スペインと接している南フランス部分は存在していないため、今回の舞台であるパルデア地方が、カロス地方の近隣にあるのかは現時点で不明である。地図の東北部(実際のイベリア半島に当てはめるとピレネー山脈・カタルーニャ地方からバルセロナ付近に相当する地域)にはがけのぼり不能の高い崖がそそり立っており、その先に別の地方が広がっているのかもしれないが、前述の仕様で登れないので確かめる方法はない。
- 本編にてヨーロッパがモチーフとなったのは上記のカロス地方とガラル地方があるので3回目となる。
- くうかんポケモンや某ソシャゲの組織名と一字違いであったため、想起した人も多くTwitterでトレンド入りするほどであった。