「ソノ憎シミ、強イ。貰ウ」
CV:辻村真人
概要
第二十五章「黒騎士の決意」に登場するイリエス魔人族の1人で、先住民族の呪術師が着ける仮面を思わせる巨大な顔が特徴。鋭い牙を覗かせた口を思いっ切り開いて笑った表情が不気味さを際立たせる。
言語能力が高くないのか、台詞は片言で喋り「チャッチャックゥ~」と言う奇声が口癖。
武器は刺された者の憎しみの魂を吸収することで魔力を発揮する「憎しみの槍」であり、この槍で心に憎しみを抱く者を手当たり次第に襲い、魔獣ダイタニクスの復活に必要な憎しみの魂を集める。
また、成り行きとはいえ黒騎士ブルブラック抹殺と言う成果を挙げている点も見逃せない(次回黒騎士ヒュウガとして復活するが)。
劇中での活躍
イリエスの命を受け、街で人々を襲っての憎しみの魂狩りを行っている最中、例によってギンガマンが駆け付け交戦。差し向けた賊兵ヤートットを一掃されるとそのまま撤退する。
その後、バルバンを確実に葬るべく地球の爆発を目論み、火山の火口に自身のエネルギーを送り込む黒騎士ブルブラックの激しい憎悪の感情を嗅ぎ付けたワンガワンガは、彼の元に辿り着くなり背後から槍を突き立て、その魂を奪おうとする。
だが、これをレッドに阻まれたためにギンガマン5人と再戦。
素早い動きと槍さばきでレッドを欠いた4人を圧倒するが、そこへ現れたレッドの参戦によって形勢は逆転。獣装光ギンガマンの銀河の戦光を受けて敗北する。
その直後、「イリエス魔人族、シブトイ…」とバルバエキスを飲んで巨大化。超装光ギンガイオー相手に槍で立ち向かうも、最期は銀河大獣王斬りを受けて爆散した。
だが、ワンガワンガが戦死した際、火口に落ちた槍からマイナスエネルギーが流出し、地球は爆発の危機に陥ってしまう。ギンガマンもどうすることもできない中、「星を守ろう」と呼び掛けた弟のクランツの魂に応えたブルブラックは星を守る戦士としての心を取り戻し、自身を犠牲にしたことで危機は免れる。同時にこの時、体内に取り込んでいたリョウマの兄・ヒュウガを解放した為、運命に引き裂かれた2人の兄弟は此処に感動の再会を果たすのだった。
第三十四章では邪帝イリエスによって亡霊魔人として召喚され、イリエスの魔法陣による影響で変身できないハヤテに襲いかかった。
『VSメガレンジャー』ではグレゴリ艦長によって二度目の復活を遂げたが、最期は他の魔人共々メガレンジャーのドリルスナイパー、マルチアタックライフルの一斉射撃を受けて倒された。
余談
モチーフはパプアニューギニアの呪術師(シャーマン)。格闘ゲーム『ワールドヒーローズ』シリーズのキャラクターであるマッドマンに似ている。『百化繚乱』によるとデザイナーもなるべく似ないように角や縞模様を描き加えたという。
名前の由来はスワヒリ語で男の魔術師を意味するMwanga(ワンガ)と思われる。
声を演じた辻村氏は1966年から特撮作品に於いてウルトラシリーズや仮面ライダーシリーズを中心に活躍して来たが2018年に亡くなったため、丁度20年前の1998年の今作におけるこのワンガワンガが事実上最後の出演作品となった。
邪帝イリエスの右肩横は宝玉を咥えたワンガワンガの顔になっている。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 魔人(宇宙海賊バルバン)