久我 お前は将来デカイ男になる器だ ウチで男を磨かねえか?
概要
京極組の若頭、後に組長に襲名。20歳の頃の久我虎徹を極道にスカウトした人物で、久我の才能には期待をかけており、久我も彼の指示には忠実に従っている。名前は2021年12月23日付動画の冒頭にある名刺で「名無権三」と判明……と思われていたが、その名詞は京極組を騙った人間が作ったもので、実際の名前は2022年4月5日に公式Twitterで判明。こちらを参照
一部のファンは「いが親父」と呼ぶ者がいるが、これは公式の誤植から始まった俗称である(故に、公の場ではこの呼び方に不快感を示す人も存在する)。
30歳の美人で器量良しの姐さんであり妻・梢もいる所帯持ちでもある。
人物
容姿
推定50代と思われる。黒色の服に白いジャケットを着、白いスラックスを穿いている。髪型は黒髪に金色のメッシュが入ったオールバック、黒い数珠を首にかけ、目にはサングラスをかけている。また、2022年4月5日の動画で組長の日下から暴行を受けた際、顎の右側から口元にかけて深い傷を負い、その後も傷痕が消えずに残り続けている。
性格
一言で表すならば「理想の上司」。外道狂人達が幅を利かせている現在の京極組にあっても外道に染まっておらず、下の者やカタギにも優しい好人物。京極組の中で伊集院と戦闘になっていない(白武やガソリン兄弟や久我は一度伊集院と戦闘になっている)。堅気の人物にも一切危害を加えないどころか丁寧に道案内などをする親切な人物で、佐竹博文からは「信頼されそうな人」「義理堅い人」と評価されている。組員達に対して基本的に寛容で彼らの能力を認めある程度の個人裁量や独自行動を認めるばかりか佐古が気が動転した際の「冗談は顔だけにして頂きたい!」という失礼な抗議にも鉄拳制裁予告をするだけに留めている。
一方で組の名誉を貶める者に対しては厳しく、京極組の組員に成りすましてカタギに危害を加えた者に対しては素人であっても容赦なく粛清を命じている。とりわけ組の代紋を重んじており、無断で代紋のバッジを偽造販売した裏切り者に対しては、同じく良識派の大園と共に怒髪天を衝くほどの怒りを見せた。
近年に制定された暴対法によって、代紋のバッジを公の場で付ける、組の名前や極道である事を周りに言う等の、カタギへの脅迫(=上層部が警察に逮捕されるリスク)に該当する行為を行わないように組員に徹底させている。一方で、足抜けする者に対しては昔ながらの「エンコ(指詰め。指を切り落とす事)」で落とし前を付けさせるのが習慣で、田代をエンコなしで除籍させようと代わりに説得しに来た国生には怒りの鉄拳制裁を食らわせた。これは、暴対法により極道組織の活動を縛られた所を、何事もなく脱退されたら組織自体が成り立たなくなるためと考えられている(流石に入って一年程度の新入りならば、自らの裁量で辞める事ができる)。
ちなみに、このような一大事件の場でさえ現組長の日下は立ち会っておらず、実質的にはナンバー2の彼が組の仕事を全て取り仕切っている模様(2022年1月7日付の動画で、実際にその通りであることが判明している)。
能力
道楽三昧で仕事を放棄している組長に代わって組を仕切っていた時期があり、事務所で本来組長が座るべき席にも彼が座っている。カチコミの現場には出ていないため戦闘能力は不明だが頭の回る指揮官でサツ対策も的確。上司としては組の実質的なトップとして良識派の構成員達を纏め上げ、彼らの任侠ヤクザとしての活動を指揮する役割にある。彼の下には強力な武闘派ヤクザが多く在籍しているあたり人望は相当に篤い。横領やターゲットを間違えた殺しをよく思わない、マトモな判断ができる人物でもある。
久我や一条からは敬意を持たれている任侠である一方、現組長が無責任な役立たずのせいで外道の組員達からは舐められており、彼ですら外道の組員達を制御し切れていない。それでも目に余るような悪事を働く組員に対しては破門や絶縁の処分を下しており、さらに罪のないカタギを殺すような悪逆非道な外道には粛清を下している模様(紅林二郎のシリーズでは、京極組から破門もしくは絶縁されたと語る外道のヤクザがたびたび登場している)。
日下の死により組長を襲名した後も、その辣腕は健在。健全なシノギのみで京極組の再建に邁進している他、対羅威刃戦線の総司令官として組員達に的確に指示を飛ばす。
若い頃(作中時間で十数年前)は速い動きを活かして刃物(ドスかナイフ)を操るバリバリの武闘派であり、その実力は何とあの河内組の龍本と互角にやり合える程凄まじい。流石は半グレ集団を単騎で壊滅させる実力を持っていた日下孝次郎直属の舎弟と言ったところか。羅威刃幹部から狙われても、手段を尽くして自ら応戦する気概を見せた事もあった。
活躍(カシラ時代)
20歳の頃の久我をスカウトして京極組に引き入れた。しかし組の金が窃盗された時は険しい表情で久我を問い詰めた(無論、久我は全くの無関係であったが)。
「何でウチの金がなくなるんだ!? 虎徹……!? まさか……!」
(虎徹「カシラ、勘弁して下さい…… 俺も知らんすよ……」)
新米の頃の久我に京極組の事務所に掲げられた看板に描かれてある代紋を掃除させ、一定の信頼を得て代紋をデザインしたバッチを付けた久我を大いに褒めていた。
しかし暴対法が出来てからは代紋を付けること自体が脅迫だと見なされるため、久我に冠婚葬祭以外には代紋のバッチを付けないように忠告する一方で、組長室や名刺などにしか飾れる事が出来ないご時世を嘆いている。その代紋のバッジが勝手に偽造販売されている事を久我から聞かされた際には、同じく良識派の大園と共に物凄い勢いで激怒していた。
「久我、お前もそろそろ代紋をぶら下げてもいいだろう」
「コイツを挙げられるのはここだけか……世知辛い世の中になったもんだ」
「ふざけやがって! 売ってやがんのはどこの下衆だぁぁぁっ!?」
京極組の収入源となっているシバイ(特殊詐欺)のアガリが少ない事に不審に思い、犯人が京極組を脱退した田代(と彼が所属している半グレ組織「羅威刃」)だと知ると、彼を粛清させるようにシバイを担当している久我に命じた。
ちなみに田代が組抜けする時には、エンコなしで田代を脱退させる様に説得してきた国生に対しては激怒しており、何度も国生に鉄拳を降るっていた様だ(田代の裏切り行為に激怒した幹部の台詞を読み解く限り、どうやら脱退する時にエンコさせる事が組の習慣になっているようだ)。しかしエンコを詰めるのはあくまで組抜けを防ぐための「血の掟」であり、彼も本心で行いたくはない模様であり、2022年1月30日の動画では葛木が組抜けしたい事に、準構成員だという事もあり情状酌量でエンコ詰め無しでの脱退を了承している。
「決まっているだろうが……奴からケジメを取る!」
「あぁ!? エンコも無しに組を抜けられる訳ねえだろうが!!」
(国生「そこを大目に見てやってください! 今の世の中で指が無いのは……」)
「じゃかましい! じゃあお前がエンコ詰めんのかぁ!!」
暴対法を懸念してか京極組の組員に対して不用意に組の名前や自分が極道である事をカタギに知らせないように徹底させている(当然、組の名前を出すこと自体カタギへの脅迫になる為、上層部まで逮捕される事を防ぐ為である)。
久我から京極組が出会い系サイトで出会った女性を脅している噂を聞くと、近藤と二人で調査していた。後に久我の調査によって件の人物が小堺を始めとする京極組を語った半グレ達だと知ると、組の看板に泥を塗った落とし前を付けさせる事を久我と近藤に指示。後に小堺達を粛清した久我の報告に労いをかけた。
「いいか! みだりに組の名前や自分が極道だって周りに知らせるんじゃねえぞ!!」
(下っ端の構成員をシメ直そうと提案した久我に対して)「バカ野郎。俺と近藤で調べるから過激な行動は控えろ」
「素人だからって遠慮はいらねえ。その馬鹿共に道理を分からせて来い」
お気に入りの高級車を盗まれて怒髪天を付いた日下からの命令を構成員に伝えた(この件は日下個人の失態であるため、組とは関係のない任務である。それでも渡世では組長の命令は絶対であるため、無茶ぶり同然な命令に大きくため息をついていた)。
結局海瀬に押し付けられた久我は不本意ながらも出世のためと割り切って任務を引き受けることにした。後日、犯人の手榴弾で重傷を負いながらも何とか車を取り戻した久我に日下がまたドライブに行った事を伝えた(久我に対して感謝の言葉をかけない日下の無神経ぶりにはカシラも呆れ果てた様子であった)。
(小馬鹿にしたように訪ねてきた海瀬に対し)「海瀬ぇ、今から話す。 少し静かにしてろ」
(自らの不注意でお気に入りの車を盗まれた日下の命令を一条達に伝え)「車を取り戻した上で犯人は消せ……との事だ」
(日下がどこに行ったのかと久我に尋ねられ)「……またドライブだ」
日下から「とある企業から1人始末してほしい」というカタギからの依頼があり、悩んでいたところを久我に問われ、久我が情報屋などから情報を仕入れた後に久我がカチコミを行う。しかし1人でカチコミを行うことに心配していた模様。しかし久我はこの1人のカチコミを遂行し、帰ってきたところを称賛していた。
「コイツはどうしたもんか……おう久我。例の如く厄介のことだよ」
「本当に誰もつけなくていいのか?」
「よく無事で帰ってきた! やったな久我!」
悪質な詐欺に遭ったカタギの女性からの必死の訴えを真面目に聞き入れ、彼女に間違った道を進まないよう諭した上で、問題解決のために有能な情報屋を紹介している
「嬢ちゃん、若いんだからそんなこと言っちゃダメだ」
「その女詐欺師は許せねえな。コイツに聞いてみな。何かわかるかもしれねえ」
闇カジノで大負けした組長の日下に組の金に手を出して注意した結果、逆ギレされた挙げ句に壮絶な暴力を受けてしまった。おまけに日下から闇カジノを潰すように命じられたためか、五十嵐も久我も気乗りはしなかった(こちらも高級車盗難事件と同じく日下個人の失態である為、本来ならば組員に従う義理はないものの、渡世では組長の命令は絶対である為に従わざるを得なかったのだろう。それでも期限を定められなかった事もあってか、五十嵐は急かせようとはしなかった)。
しかし、調査の結果、その闇カジノは黒焉街を荒らす半グレ集団が経営する闇金とグルである事が判明した為、正式に「シマ荒らし」と認定して久我達に粛清を命じた(なお、裏カジノは久我と相良が担当し、闇金の方は西園寺と国生と野島の三人が受け持った)。
「近くの裏カジノで大負けしたらしくてな。組の金に手を出してたんで注意したらこのザマだ……」
「オヤジの尻拭いは気乗りがしなかったが、ウチの米びつに手を出すのなら話は別だ」
組の幹部である別府が家庭の事情で組から抜けることを申し出たため、対応する形で登場。今回は上層部の人間が離脱を申し出たためか組長の日下と共に対応しており、日下共々別府の組抜けに強く反対していた。とはいえ、別府がケジメをつける形で両手の小指を自ら切り落とした上に土下座をした為、その覚悟に折れる形で除名を認めた。
尚、別府を「別府さん」若しくは「兄貴」と呼び彼に対して敬語をつかってるところから、若頭に就任する前は、別府より下の立場にいたことが推察される。
「別府さん、金で盃は返りませんよ」
「兄貴……早く止血を」
- 3月12日の動画(伊集院茂夫)
犯人に家族を殺されたカタギの男性からの必死の訴えを聞き入れ、黒焉街で起きた事件解決への協力という体で伍代に紹介していた。
久我が黒焉街の西横ホテルの近くを根城にしている「西横キッズ」の襲撃にあい、瀕死の状態になり救急搬送され、見舞いに来ていた。しかし、久我はこの組織を壊滅させることを聞いた際、体のことを気遣っていた。
「自分のケツは自分で拭くか……だが体は大丈夫か?」
天羽組の期待のルーキーであった北岡を抹殺した一条に、「組長と同じく天羽組から殺害対象に入っていること」を告げ、常に臨戦態勢でいるよう注意した。また、久我に対し「天羽組の小峠を見張り、場合によっては始末しろ」と言う組長からの命令を告げた。五十嵐自身はいくら犬猿の仲で互いに報復の大義名分があるとはいえ、天羽組との全面戦争は望んでおらず、何処か落とし所を見定めようとしている。更に詳細を調べもせず問答無用で北岡の粛清を命じた組長に対し、不信感を募らせていた。
「一条が天羽組の北岡を殺った事により、天羽組が報復に来る」
(一条「勿論、覚悟の上です」)
「奴らの狙いは命令を下した親父と、実行したお前だ。常に臨戦態勢でいるように」
「久我、お前は天羽組の小峠華太……を狙え。奴が天羽組のキーマンだ。戦線離脱させれば殺す必要はねぇが、最悪は構わん。これが親父の指示だ」
- 4月5日付の動画(久我虎徹)
日下の息子の晋平がシマ荒らしを働くという事態にキレていた。久我と共に晋平を放置するという判断をしようとしたが日下によって久我はお守りをさせられ失敗に終わってしまう。
晋平が河内組の龍本による敵討ちで殺害された時には怒り狂った日下によって久我と共に灰皿で殴り倒されて大怪我を負ってしまった。
- 4月23日付の動画(久我虎徹)
日下が北岡殺しの主犯なため天羽組に狙われていると知りわけも分からず喚き散らしている所に北岡の重要性を説明した…のだがその後日下は敵前逃亡、指揮を丸投げされるという今までで1番の責任転嫁を喰らうハメになった。
- 5月13日付の動画(小峠華太)
相良が天羽組の冨樫を殺したことを知り、相良が天羽組に狙われることを忠告していた。その結果、相良は冨樫の舎弟の飯豊の手によって殺された。
「相良…なぜ冨樫を殺した? 今度はお前が狙われちまうぞ」
「そうか…それが戦争だ。行き過ぎちまうのは必然の部分もある。だが、これで天羽組はもう止まらねぇ…そしてお前が狙われることは明白だ…」
- 5月13日付の動画(久我虎徹)
黒焉街で大量の偽札が発見されたことを知った警察が京極組の第二支部にガサ入れを行うが、カシラは一切の焦りを見せずに紳士的な振る舞いを行った。その後京極組も捜査を始め、窃盗団の正体は我苦闘であることが判明し、我苦闘を壊滅させるために謹慎処分になっていた守若の謹慎を解除し、久我と守若に我苦闘の壊滅をすることを指示した。
冒頭の相良の葬式では、久我や野島と鷹橋が相良の遺体の前で泣きつく中、後ろで静かに見守っていた。
「何を探しているんです? 何もやましいことはありませんよ」
「守若。お前の謹慎を説いたのは、舐めた窃盗団の粛清のためだ」
「今回の偽札事件の被害総額はかなりのもんだ。我苦闘は京極組のシマとわかってやってやがる…守若、久我。命知らずのガキ共を徹底的に潰してこい…」
- 6月1日付の動画(状況整理)
なんと天羽桂司の家らしき建物に単身尋ねたことが発覚。頭を下げているようにも見えるがキレた野田ーがアイスピック片手に襲いかかっていた。一方での天羽も中々に厳しい表情を見せ、黄色いオーラを放っていた。
このシーンについて、視聴者からは「五十嵐が自分の命を犠牲にすることで天羽組との戦争を終わらせようとしている」「五十嵐が自分の命と引き換えに一条の助命を交渉しようとしている」といった推測が上がっているが、現時点では真相は不明。
京極組の若頭のケジメ、全ては戦争を終わらせる為に
- 6月5日付の動画(久我虎徹、小峠華太)
天羽組によって殺害された(犯人は小林だが、京極組の方ではまだ犯人の特定に至っていない)日下の遺品整理をした結果マッド・カルテルとの腐ったシノギの契約、そして天京戦争の大義が自分達に無かったことが発覚し久我、海瀬、野島に発覚した全ての真実を話したあと周囲の反対を押し切って(加えて大怪我で入院した一条・六車・近藤には打ち明けない事と同行は一切許さないと周囲に釘をさした上で)天羽家に手打ちに向かう。初めは柏木と大柄な若い衆に威嚇され野田に脚を刺されたが天羽は五十嵐を通す。誠心誠意天羽組に戦争の発端となった真実の説明・謝罪した上組員を守るために自らを犠牲にする覚悟を決め、両方の小指を詰め、更には腹を切って自らの命を差し出す覚悟(切腹は小峠が独断で止めて天羽も了承した)から五十嵐の考えを察した天羽は3億の詫び料、京極組の空龍街におけるシノギの永久的な禁止を条件にその手打ちを飲むことにした。そして京極組敗北で戦争を終えた京極組は新たに羅威刃との抗争を宣言した。
活躍(組長就任後)
新生京極組の新たな組長として
- 6月12日付の動画(久我虎徹)
この日の動画より、遂に満場一致で6代目組長として就任。同時に事務所も復旧したため、新生京極組としてスタートを切ることとなった。また、前述の命を賭した行動に頭を下げる一条に対しては、「お前を助けるなら指2本なんて安いもの」と宥めている。しかし組長就任と同時期に元組員であった木村が黒焉街で窃盗行為を行う事件が発生。その時の報道で京極組への悪評がつくことに頭を抱えたが、久我提案の生捕り作戦を聞くとこれを了承。実行時に一条をカチコミの現場へ派遣した。なお、木村の在籍時、妙に高いプライド故にカタギを殴るなど暴走していた木村に忠告したが楯突いた為、彼をボコボコに破門したことがある。
「親の指示に従っただけのお前が死ぬなんて俺は認めねぇ。お前が助かるなら俺の指二本なんざタダみたいなもんだ。もう次は切る指がねぇけどな!」
(「当代、襲名です」)
「謹んでお受けいたします」
「迷惑をかけた天羽組へ3億の詫び料を支払わねばならん! お前らしっかり稼いでこい!」
「誰に口聞いちゃってんの? 死んどけよ…」
「テメェは破門だ。命があるだけありがたいと思え…」
- 6月12日付の動画(久我虎徹)
自分が刑事だと言うのをいいことに黒焉街で好き勝手暴れた上に、京極組の野島をボコボコにしたダニ刑事の秀丸を粛清するために久我から駆除することを伝えられ、GOサイン出した。
この日の動画より親っさんと呼ばれるようになった。
- 7月6日付の動画(久我虎徹)
京極組の構成の一人であり久我の同期であった村迫丈二がカタギの人間2人を銃殺してしまう事件が起きてしまう。これによって京極組はどう転んでも信用を落とす羽目になっただけでなく、村迫へのケジメと被害者への詫びを久我達に託し、自身は参考人として警察に連れていかれてしまう。
後に村迫は久我の手によってケジメを付け、本人も警察に出頭して事の顛末を話すに至ったものの、取り調べが終わるまでは出てこれない状態になってしまった。しかし、すぐに復帰。
- 7月8日付の動画(久我虎徹)
前回のお話で警察に参考人として連れていかれたものの、京極組で解決したお陰で無事に復帰。
悪質な半グレ集団の脅しを受けたお店を守るため、シマ荒らしの粛清を久我と野島に命じる。
- 9月13日付の動画(久我虎徹)
羅威刃通報システムをシマのカタギや敵対していないヤクザ組織の協力の元作成、これにより仙石が東雲の撃破することに成功した。しかし後にとんでもないことが起こると予告された。
京極組の要である五十嵐の殺害計画。五十嵐の複数ある隠れ家と帰宅ルートは羅威刃に割り出されており、運転手が若い舎弟の樫木、護衛として海瀬が付いていたある日高城、秋元の二人に帰路で待ち構えられてしまう。手榴弾で車ごと爆破され逃げ遅れた樫木は死亡。海瀬も脚を撃ち抜かれてしまうが、援軍の一条が来るまでは一人で五十嵐を守る為にまずは高城と戦闘する。一方、ドスしか持たない五十嵐は上着を目眩しに秋元を迎撃しようとするが、秋元は経験に拠る勘で発砲し、一発が五十嵐の脚に命中してしまう。動けなくなり頭に銃口を突きつけられて絶体絶命のタイミングで一条が到着、窮地を脱した。乱戦状態となり形勢不利を悟った秋元が五十嵐へと手榴弾を投げ、一条は五十嵐を身を挺して庇う。その隙に高城と秋元はバイクに跨り、煽り捨て台詞と共に逃走。その後ろ姿へ樫木を殺された激しい怒りをぶつける海瀬に、五十嵐は守ってくれた感謝を伝えた。
京羅戦争中、羅威刃の幹部秋元により国生が殺害される。組全体はその訃報を受け入れられず放心状態になっていた中、秋元から逃げることができた二階堂が「俺が更生するとか言わなければ兄貴は死ななかったんだ」と慟哭していたところに拳骨をぶちかまし「国生が生かして良かったと思えるような任侠になれ」と活を入れた。それ以降、二階堂は任侠に生きることを誓うのだった。
余談だが、五十嵐と二階堂は髪の配色がほとんど同じであるため、表情が映し出されていないシーンなどでは見間違えやすい。
「虎徹。城ヶ崎の情報は捲れたか?」
「想いを託されたなら国生がお前を助けてよかったと思えるように任侠に生きるのがテメェに唯一出来ることだろうがぁあああ!!」
フリーター時代の速水の回想に登場。
速水「おい見ろよあの人、マジモンのヤクザだぜ?カッケェよなぁ」
二階堂と共に歩いている最中、就活の面接に向かう佐竹とぶつかってしまい、ヒットマンだと疑った二階堂に誤解を解き、佐竹が向かう千代田商事の場所を教えて立ち去る。その後就活に失敗して帰ろうとした佐竹は再び五十嵐と二階堂を見かけたが、五十嵐の後ろから戒炎の構成員が襲撃しようとしている所を目撃し、佐竹は襲撃者にタックルをしたが、その際に襲撃者が放った銃が、シアンが含まれている腐敗した廃液が溜まったタンクを撃ってしまい、五十嵐は事なきを得た者のすぐに粘液が佐竹と二階堂と襲撃者に襲いかかり、五十嵐は二階堂に叫びながら心配した。その1週間後、二階堂も回復し佐竹に礼を言い、佐竹の回復力に感心していたが、襲撃者が看護師を人質にとり、五十嵐を殺しに来たと叫ぶが、駆け付けた二階堂が殴り、回復していない状況だったために症状が悪化して死亡したために事なきを得た。その後、二階堂と共に、戒炎が何かを企んでいると看破しながら去って行った。
「やめろ二階堂! その人はカタギだ。目を見ればわかる」
「ありがとうよ。アンタが体張ってくれなきゃ俺はお陀仏だったかもしれん」
「京極組武闘派で鳴らした二階堂より回復が早えとは兄ちゃんすげぇな」
「馬鹿野郎が……こんなんで若いやつが命張ってどうすんだ」
京羅戦争終結後、組員たちと慰安旅行のOKを出す。一方で「問題を起こしたら即中止」と言う条件も出した。
バスの車内ではカラオケを歌ったり、宴会中に佐古が一度体を張って追い払った田舎の半グレ達に乱入された上に抗争で散った鷹橋、西園寺、国生の供え物に手を出されたのもあって、自身が言い出しっぺにも関わらず半グレをぶん殴った上に喧嘩のゴーサインを出すと言う羽目になった。
それでも、舎弟のフォローや働きもあって最後まで旅行を楽しめた。
なお、この回で組の姐さんである五十嵐の妻、梢が初登場。歳の差夫婦でなんとまだ三十歳との事だった。
「テメェら! 極道が舐められてどうすんだぁ! このクソ共を叩き潰せ!」
「みんなご苦労だった! 明日から頑張ろう!」
余談
道楽三昧で役立たずの日下から組の仕事を全部押し付けられた上、理不尽な仕打ちの数々を受けながらもなぜそれに服従しているのか、また京極組を実質的に指揮する権限を有するにも関わらず、なぜ良識派を率いてのクーデターなどを起こさず、日下の愚行を黙認しているのか、長らく謎となっていたが五十嵐は元々日下直属の舎弟であり、かつて任侠だった頃の日下に憧れていた事、そしてその日下が外道に堕ちるまでの苦悩を見てきた事から、その振舞いに辟易しながらも我慢を続けていた事が明らかになった。例え事情を知っていたとしても、ひたすら我慢し続けて若頭としての役割を果たし泥をかぶり続けて尚邁進するのは並みのメンタルではとても出来ない事である。
その日下の死により、順当に行けば彼が6代目組長に就任すると予想されており、上記の通り組長に就任した。日下以外の仁義外れの組員も様々な経緯で多くが死亡または再起不能状態となっており、任侠を重んじる良識派の彼が新たな組長に就任したことで、久我による組の浄化計画はひとまず成功したと言えるであろう。
因みに後釜である新若頭が誰になるかは現在不明である。しかしファンからは国生、西園寺、六車のいずれかなのではないかと推測されている。その後、若頭は大園になったことが決定した。
天羽が提唱した条約は一見一方的な不平等条約に思えるが、日下が遺したであろう「汚れた金」を吐き出させて京極組を身綺麗にした上で、日下がそれまで開拓した「真っ当な販路」なら京極組は維持できるだろうと、そして京極組が空龍街を出入り禁止にした事で新たな火種が起きないようにした上で、もし外道が黒焉街に逃げたとしても遠慮なく追いかける事ができるようにしたなど、五十嵐が新たな組長になった事を想定して最低限の恩情をかけたと思われる。
天羽組との戦争を終えた後は羅威刃との全面抗争を宣言し組長を襲名した後は残った良識派構成員はより強い団結力を持つようになったものの、羅威刃の策略で京極組の信用や信頼に傷を付ける事件が頻発してしまったのは皮肉な話である。
天京戦争を終わらせるためのケジメとして詰めた小指だが、その後の動画では度々復活している。
人工ボディ技師に作らせた指ではないかとファンの間では推測されてる。
関連タグ
阿久津:敵対組織である天羽組の若頭。こちらも良識ある極道だが実質組長な五十嵐と異なり組長の補佐として活動している。