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ズボシメシの編集履歴

2023-01-10 19:44:17 バージョン

ズボシメシ

ずぼしめし

『侍戦隊シンケンジャー』に登場するアヤカシの一体。

「仕掛け…?そんな物はない わしは真実を言っているだけ それで勝手に傷ついているのだ、身も心も!」

CV:二又一成


データ

【身長】一の目・190㎝→二の目・47.5m

【体重】一の目・83㎏→二の目・20.8t


概要

第六幕「悪口王」に登場した『』伝承のルーツとされる、キノコのような、大口を開けた獣のような姿を持つアヤカシ

一人称「わし」で二人称は「おまん」と古風な話し方をし、長く伸びた赤い舌の様な刀身の「舌先三尺刀(したさきさんじゃくとう)」で武装している。


頭部はもちろん、首周りや二の腕がキノコの笠のようになっており、特に頭部の意匠は伸びた菌糸のようにも見える。

相手を嘲笑うような目つきと歯並びの悪い大きな口も特徴の1つで、この口こそが自身の能力の要となる。


その能力は一言で言えば「悪口攻撃」であり、相手が最も気にしている欠点や隠し事を一目で見抜き、それを本人に向かって言い当てて相手を吹っ飛ばしてしまう。

傍から見ればコミカルな描写だが、実際は凄まじい衝撃で壁等に叩きつけられているので被害者が命に関わる程の重傷を負わされている事は容易に想像できるだろう。


見ず知らずの相手(それも得体の知れない怪物)に見透かされたかのごとく触れられたくない点を的確に言い当てられる点も恐ろしいが、放たれた悪口もまさしく「言葉の暴力」となって精神的にも物理的にも相手を傷つけるという意味でも極めて質が悪い。

 

何よりズボシメシ自身も「相手がのた打ち回る様を見ては快感を得る」と言う悪趣味な性格の持ち主であり、まさしく現世に仇なす外道の一角である。

こうした自身の能力と性格に加え、普段から外道衆の仲間内でも「一言多い」タイプとして敬遠されており、幹部である骨のシタリからも発言を極力制止させられるところから、口は災いの元という言葉をこの上無く悪い意味で体現したアヤカシと言える。


弱点はその巨大な口そのもので、これを塞がれると当然ながら相手への悪口を言えなくなり、能力を封じられてしまう。

また、悪口を言われても決して動じない屈強な精神があればその攻撃を無効化できる。

だが本人は「自分の言葉を絶対」とする程自らの能力に強いプライドを持っているため、万が一効かない相手が現れれば容赦なく罵詈雑言を浴びせかけて心をへし折ろうとする。


劇中の活躍

三途の川を増水させるために現世に侵攻すると、作業員を「デブ」、フリーターを「穀潰し」、アベックを「二股同士」と、上記の能力で大勢の人々を吹っ飛ばし、その心身を傷付けていく。

駆けつけたシンケンジャーに対してもグリーン「落ちこぼれ」ブルー「ファザコン」ピンク「一生独身」とそれぞれの悪口を言い放ち、更にレッドをも「嘘吐き、大嘘吐き」と連続で罵倒して蹴散らしてしまう。

ズボシメシの言葉をデタラメだと返して向かって来るイエローだが、ズボシメシは「デタラメなら平気のはずだ。傷付くのは図星の証拠!自分で試してみろ!」と返し、そのまま「お前は・・・ドジ!」と言い放って吹っ飛ばそうとする。

だがイエローは吹っ飛ばず、そのまま自身にシンケンマルを振り下ろしてきた。吹っ飛ぶと高を括っていたズボシメシはそのままダメージを負ってしまう。

「何ィ・・・そんなはずは!?」と混乱するズボシメシだったが、今度は距離を詰めて「ドジ」、「アホ」、「間抜け」、「ドン臭女」と罵倒するもまるで通じず、逆にランドスライサーを喰らって大ダメージを受け、更に水切れのために撤退を余儀なくされる。


撤退後、六門船で薄皮太夫に何か悪口を言って吹っ飛ばし、自身の能力が正常なのを確認すると再び現世へ現れる(当然太夫から怒りの制裁を喰らったが)。

現れたシンケンジャーを「また自分の真実の姿を教えてやろうか?」と挑発するも、侍としての平常心を保つ事で悪口攻撃を凌ごうとする5人に対し、いの1番にブルーを「マザコン!」と罵り吹っ飛ばす。

そして「お前等は引っ込んでろ!用があるのは黄色いの!お前だけだ!」と、自身の対戦相手にイエローを名指しで指名。

他の4人がナナシ連中と乱戦になる中、イエローに対して「アホ!」「バカ!」「マヌケ!」と能力で読み取った悪口を次々と浴びせ掛ける。だがイエローは屈することなく、「うちには効かへん!」と返して袈裟斬りを食らわせる。

 

しかしズボシメシはすぐさま起き上がると、「わしの言葉は絶対だ!必ずお前を言葉で倒す!」「いじめられっ子!」と悪口攻撃を続けるが、ことはは「うちは平気や!」と叫びつつ、またズボシメシを斬る。

後退しつつも「このっ・・・鈍感女!」と罵り、最後に姉ちゃんの補欠!と言い放つと、流石にイエローは一瞬怯んでダメージを受ける……かに思えた矢先、グリーンがウッドスピアーで援護し、木ノ葉隠しに攪乱。

何とか立ち直ったイエローは「石」のモヂカラを発動し、対するズボシメシは口を無数の小石で塞がれてしまう。


そしてイエローはお返しとばかりに

 

「言葉で人を傷つけるなんて、あんたみたいなん、最低や!」


と怒りの叫びをぶつけ、シンケンマル・土の字斬りでズボシメシの戦意を喪失。

更に5人の兜五輪弾が炸裂し、ズボシメシは倒される。


その直後、二の目となって巨大化すると、シンケンオーを背中の3つ目からの光線で攻撃する。

だが、シンケンオーが蹴り飛ばしたエンブレム形態の猿折神に怯んだ所へ、カブトシンケンオーの兜大回転砲を止めの一撃に喰らい爆散。

戦いの後、ことはは蓄積された精神的ダメージが限界点を超えた為に気絶してしまったのだった。

 

気丈に「うちは平気や!」と振る舞っていた彼女だが、相当に傷つけられていた(それでも精神力で押さえ込んだ)ことがうかがえる。


余談

  • モチーフ

キノコとで、名前の由来は図星+示し

名前の語感はキノコモチーフということでシメジ、「心を読む」から「考え」の敬語表現である「思し召し」ともかけているのだろう。

ちなみに狐や狼など他のイヌ科モチーフはしばしば出てくるが、狸がモチーフの戦隊怪人は結構少数派で、90年の『地球戦隊ファイブマン』のタヌキツネギン以来実に19年ぶりである。

 

  • 妖怪伝説のルーツ

現代の伝承で『覚』はどこからともなく現れて相手の心の内を読む化け物らしく、そのルーツはこのズボシメシの悪口攻撃とされる。

獣人のようだと表される覚の姿もズボシメシの姿に由来するのだろう。

 

  • 中の人ネタ

声を演じた二又氏は昨年の『炎神戦隊ゴーオンジャー』でもスピーカーバンキと言うGP-06に登場する怪人の声を担当した。こちらの敵組織も異次元からの侵略者である点が共通している。

 

  • 実は伏線だった「嘘つき」

ズボシメシはシンケンレッドに向けて「嘘つき」と言い放ったが、これは志葉家全体の秘密に関わる重大な伏線でもあった。

 

しかし前回兜折神が初登場した際、丈瑠は「自身に使いこなせるのか」という不安を抱きつつも殿(当主)という手前虚勢を張っていたため、ズボシメシの「嘘つき」呼ばわりはそうした態度を指しているのではないかと思われていたのだ。事実この回の監督を務めた竹本昇も丈瑠を演じた松坂桃李に問われた際に「家臣に内緒で鍛錬したりしてるからなんじゃないの?」と答えたらしい。


関連項目

侍戦隊シンケンジャー 外道衆 アヤカシ(シンケンジャー) さとり 


サトリ(魔化魍):『仮面ライダー響鬼』に登場する、覚繋がりのライダー怪人

人魚のジョ言次回作に登場する悪口繋がりの怪人。

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