ドラゴンガンダム
どらごんがんだむ
機体スペック
分類 | モビルファイター |
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形式番号 | GF13-011NC |
全高 | 16.4m |
本体重量 | 7.4t |
最大加重重量 | 17.0t |
装甲素材 | ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材、レアメタル・ハイブリッド多層材 |
メインエンジン | 熱核融合炉 |
所属 | ネオ・チャイナ |
ファイター | サイ・サイシー |
GFアビリティポイント
ステータス | |
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POWER/力 | 18.94 |
SPEED/速さ | 22.21 |
OFFENSE/攻撃力 | 18.08 |
DEFENCE/守備力 | 15.54 |
SEARCH/索敵能力 | 16.22 |
ADAPTATION/適応能力 | 27.43 |
TOTAL/総合 | 118.42 |
概要
拳法の使い手の搭乗を念頭に置いた設計になっており、高い機動力と柔軟性を誇る(軽業師のようなこともやってのける)。サイ・サイシーの得意な少林寺拳法を完璧にトレースし、戦闘力も非常に高い。
武装はかなり充実しており、両腕に装備された伸縮自在のドラゴンクロー、クロー先端部に装備された火炎放射器、12本装備され、攪乱や白兵戦などに使用できるフェイロンフラッグを持つ。これらを組み合わせた「宝華教典・十絶陣」で敵を炎に包み込む。また、頭部に伸縮自在の弁髪刀も隠し持つ。
また第4回大会に出場したサイ・フェイロン搭乗のGF4-005NCフェイロンガンダムに似たディティールである為、同機の後継機である模様。
「両腕の龍が伸縮したり火を吐いて攻撃する」という要素が子供にウケたのか、次番組新機動戦記ガンダムWでもシェンロンガンダム、アルトロンガンダムにこの要素が引き継がれている(ついでにパイロットも同じ中国人である)。
が、アナザーガンダムではWの方がヒットしてしまったが故に逆にアルトロンガンダムに立場を食われてしまい、少々影が薄い扱いを受けている。
『超級』だと新宿で大破した後に改修されシャイニングガンダムのスーパーモードを参考にしたフェニックスモードが実装された。形状も所々変わっている。
加えて決勝大会用にガンダムダブルドラゴンという後継機が登場している。
武装
フェイロン・フラッグ
両肩アーマーに4本ずつ、バックパックに4本、計12本装備している。
名前の通りビームの旗を展開する機構を備えており、投射して地面に立てることで敵の動きを制限する壁として機能する。
更に普通に槍として使う事も出来る他、電撃を放電してパイロットを攻撃したり汎用性が高い。
ドラゴンクロー
竜の頭を模した伸縮自在の両腕。先端の竜の牙でかみ砕いたり、火炎放射を発射する事も出来る。
後のシェンロン(アルトロン)ガンダムのドラゴンハングにも似ているが、腕を巻きつかせて身動きを取れなくするなどモビルファイターらしい戦法が可能。
だが、マニピュレーターもここに位置しているため両腕を破壊されると一気に戦闘力が落ちてしまうと言う欠点も抱えており、実際VSゴッドガンダム戦ではこれを起点に窮地に陥った。
弁髪刀
後頭部に装備された隠し武装。これでシャイニングガンダムとの初戦を引き分けに持って行った。地味に彼の祖父サイ・フェイロンの愛機フェイロンガンダムから受け継がれている武装。
必殺技
ドラゴンファイヤー
必殺技とも武装ともされる曖昧な攻撃。クローに内蔵された火炎放射器で相手を焼く攻撃。
無影脚
両腕をもがれたドラゴンガンダムが放った連続蹴り。目にも留まらぬ速さで無数の蹴りを放つ。よく見ると片足しか使っていない。
宝華教典・十絶陣
投射したフェイロン・フラッグで相手を囲み、その状態で火炎放射を吹き付ける事で相手を炎の渦で攻撃する技。他のメディア等で使用される機会はあまりないが、ガンダムVSシリーズでは格闘攻撃として採用されている。
宝華教典・五火七令羽旗
宝華教典系の一種。フェイロン・フラッグで相手を囲むところまでは同じだが、その間に相手の死角に回り込んでフラッグの刃を突き下ろす技。劇中ではボルトガンダムに使用し、その後グラビトン・ハンマーを地面に叩き落とし、そこからさらにハンマーを打ち飛ばしている。
真・流星胡蝶剣
VSゴッドガンダム戦で武装を全て使い切り破壊され窮地に陥った事で明鏡止水の境地に覚醒したサイ・サイシーが習得させた少林寺最高奥義。
背中から胡蝶を思わせる四枚翅状のエネルギー波を発し、そのまま相手に突進して破壊する。
あんまり話題に上がらないが、∀ガンダムの月光蝶よりも早く輝く蝶羽を披露している。
ゲームではヘブンズソード戦で使用した飛び蹴りのバージョンを用いられることが多いが、
初披露の際は両腕をもがれていたせいか、胸からそのまま飛び込む捨て身の突進攻撃だった。
この技で右腕のゴッドフィンガーを破壊することに成功するが、すぐさまドモンの機転で放たれた左腕のゴッドフィンガーを食らい敗北した。
ドモン役の関智一も一番収録に気合が入ったのはこのバトルの回で、「サイ・サイシー役の山口勝平と台詞の叫び合いになってきちんと芝居の中でファイト出来た」と語っている。
ちなみに劇中では「自分の命と引き換えに放たれる奥義」と言われていたが、技使用後もサイ・サイシーは普通に無事だった。
とはいえ、これはあくまでも言い伝えであることにくわえ、サイ・サイシーが言い伝えを超えたという考察もある。
どのみちかなり強力な大技である事には変わりなく、以後も他のシャッフル同盟の必殺技と違ってハイパーモード状態でないとこの技を使えなかった。
物語終盤でもVSガンダムヘブンズソード戦でボルトガンダムのグラビトンハンマーとの合体技で、ガンダムヘブンズソードを倒すことに成功している。この時は両腕のある状態で使用しており、飛び蹴りの形式となったこちらのバージョンの方がゲーム作品では使われやすい。
立体物
ガンプラの展開は、1/144、HG 1/100、BB戦士シリーズ、元祖SDガンダムシリーズにラインナップされている。※ローズとボルトはHG 1/100にラインナップされなかったが、元祖SDガンダムシリーズにてラインナップを果たしている。
1/144は腰が回らないため、アクションやポージングが取らせにくい。※手を加えて可動範囲を増やすといいだろう
別売のグレードアップパーツを使ってドラゴンクローを延ばすことが可能となっていた。
HG 1/100はプロポーションこそ優秀で腰も回るが、膝関節が非常に薄く折れやすい爆弾を抱えている(HGUCローゼン・ズールのような2つの回転軸が薄い板一枚で支えられている造り)。同スケールで非常に出来が良いマックスターと比べるとギミックの省略が多く見劣りしがち。
ドラゴンクローは伸縮するがほんの僅かでしかない。代償に肘を曲げられなくなっているためむしろデメリットでしかなくなっている。フェイロンフラッグも全て固定な上、抜刀したものが付くわけでもなく何故か代わりにビームサーベルが付いているという謎仕様だった。
BB戦士シリーズでは、小さいながらも全身が可動し、差し替えでノーマルアーム⇔ドラゴンクローの再現可能。
コアランダーの脱着ギミックもあり、SDVオリジナルギミックで【ファイブドラゴンバスター形態】へ強化する事ができる。
Gジェネシリーズにもラインナップ。可動範囲やコアランダーギミックは同じだが、二種類のドラゴンクローが同梱する。
元祖SDガンダムシリーズでは、ガンダムローズとセットでラインナップ。※現在、入手困難
関連動画
小話
1990年代ではこのドラゴンガンダムに引き続き、シェンロンガンダム、アルトロンガンダム(ガンダムナタク)と中華系人種の造ったガンダムは出てきているが、当の中華人民共和国ではガンダムシリーズはこの時期放送されていなかった。
初めて放送されたのは2000年代を過ぎた機動戦士ガンダムSEEDからである。
そのため、現実の中国で実際に建造された等身大ガンダムは、ネオ・アメリカ代表MFの名前を模したあいつだった。