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ヤブガラシの編集履歴

2023-04-08 16:20:34 バージョン

ヤブガラシ

やぶがらし

ブドウ科ヤブガラシ属の多年生つる植物。雑草

概要

 ヤブガラシとはブドウ科ヤブガラシ属の多年生植物である。ブドウ科らしくつる植物。

 日本では北海道南部から沖縄県までよく見られる雑草で、生垣金網フェンス放置された自転車などに絡みついて成長している姿日常的に見られる。アメリカ温帯亜熱帯気候地域にも帰化しており、在来種を脅かす植物とされている。

 農業では非常厄介天敵の一つ。除草剤が効きにくいことで知られる。


特徴

 は地下茎(根茎)が地中20センチメートル辺りを這う。地上部の長さはときに3メートルを超える。葉柄の反対側から二又の巻きひげが伸びてに巻き付き、蔓を安定させてに登っていく。巻きひげはシュウ酸カルシウムを認識することができ、ヤブガラシか他種か識別できると考えられている。

 は5つの小葉からなる複葉で、互生する。複葉の付き方は葉柄の先端が3つに分かれ、直進側は少し進んで小葉、左右に分かれた側がまた二つに分岐し、すぐ小葉に繋がっている(鳥足状複葉-とりあしじょうふくよう)。変形として、左右の2つに分かれる小葉が一体化して3・4枚になっていたり、基部を向いている小葉がくびれて分離し6・7枚になっていることもある。表面にはつやがある。

ヤブガラシの花

 葉と反対側に生じるは小さなものが集団咲く集散花序で、初夏からにかけて盛んに開花する。花の直径は5ミリメートル前後。橙色の雄花で咲き、半日で花弁と雄しべを落として花盤のみの桃色の雌花と変化する。花弁と雄しべは普通4つだが、変形して3つや5つになったり、稀に雄しべが6つになることもある。虫媒花であり、他の花の花粉昆虫に運んでもらい、それで受粉することで果実作ることができる。は薄緑で、成熟するとつやのある黒色(染色体によって結実しない個体もある)。


知識


別名・表記ゆれ

藪枯らし;漢字での表記

ヤブカラシ;標準和名。yabukarasiと、3文字目が濁音ではない。

貧乏葛(ビンボウカズラ);ヤブガラシが生い茂る場所貧乏にも見えることから。→ルッキズム

蝋燭花(ロウソクバナ);雌花の形状燭台に似ていることから

烏歛苺(ウレンボ);中国での名称

bushkiller;英語での通称


関連タグ

植物 ブドウ科 雑草


アマチャヅル;外見が似ている


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外部リンク

ヤブガラシ-Wikipedia;日本語

Causonis japonica-Wikipedia;英語


さとうきびほ場に発生するヤブガラシ類の防除マニュアル-沖縄県

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