概要
ジョジョに波紋を伝えたツェペリと吸血鬼化したディオとの初遭遇。
数日前、ジョナサンとの戦いで全身に重い火傷を負ったはずのディオは、ほぼ傷が完治した状態で現れた。
あれだけの傷を治すには、大量の人間の血を吸わねばならないはず。そう察したツェペリは、怒りを抑えながらディオに問うた。
「きさま────いったい何人の生命をその傷のために吸い取った!?」
それに対するディオの返事がこのセリフである。
かつての同類である人間を、ただの食料としかみなしていない発言であった。
人外と化したディオにとっては、人間を食料として食らうことは人間が食料としてパンを食すことと何ら変わらないのである。
「生まれついての悪人」と称されるディオの精神と「人間をはるかに超える力を手にした」という自信。
読者に「とんでもない化け物が出てきた」と実感させるに充分なセリフである。
副次効果
以後、『ジョジョの奇妙な冒険』の各部でこんなセリフが飛び交うようになった。
「質問文に質問文で答えるとテスト0点なの知ってたか?マヌケ」
『ジョジョ』の世界では、「質問に質問で返す」行為は非常に失礼な行為であるらしい。
(確かに「こんな簡単な事もわからないの?仕方ない、ヒントくらいは教えてあげるよ」的なニュアンスはあるかもしれない)
その「失礼」を、初対面のツェペリに対して堂々とやらかしたディオ。
ディオ・ブランドーの悪党としての評価はさらに高まる事となった。
ちなみに第4部のスピンオフ小説『THE BOOK』に登場する蓮見琢馬は優れた瞬間記憶能力の持ち主とされ、彼の紹介モノローグでは「今まで食べてきたパンの枚数も答えられるだろう」とこの時のやりとりが引き合いに出されている。
返し技の一例
その1「普通に答える」
『新機動戦記ガンダムW』第48話より
五飛「貴様のために、何人の人間が死んだと思っているんだ!」
トレーズ「……聞きたいかね?昨日までの時点では、99,822人だ」
五飛「何!?」
トレーズ「レディ、本日の戦死者は?」
レディ「現在確認されているのは、ホワイトファング82名、我が軍105名です」
トレーズ「そうか……あとで名前を教えてくれ……」
五飛「きっ……貴様ァ!」
ちなみに、『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』では一桁増えて、999822人になっていた。
その2「そもそも多くない」
『東方紅魔郷』より
魔理沙「今まで何人の血を吸ってきた?」
レミリア「あなたは今まで食べてきたパンの枚数を覚えてるの?」
魔理沙「13枚 私は和食ですわ」
色々と言いたいことはあるが、とりあえず魔理沙が洋風な見た目とは裏腹に意外と和食派なことや今では貴重な女言葉を使う点は特筆すべき点。もっともこれはレミリアに対して意気に返しただけで事実でない可能性があるが・・・女言葉もわざとであろう。
東方ロストワードでは13枚であることは事実だと発覚した(公認とはいえ二次創作なのであくまでも解釈の一つか)。魔理沙本人は「不吉な数字だよなぁ」と気にしている。
余談だが「私は和食」というのは肉食や草食のようなニュアンスで言っていると思われる。決して魔理沙が和食そのものという訳では無いので間違えないように。
その3「開き直る」
『北斗の拳』より
修羅「はーっ はーっ ハ…ハン様、あなたはそうやってなん人の修羅を殺してきたのですか!?」
ハン「百人から先はおぼえていない!!」
そもそも覚えてるはずのないことを聞かれているのだから答えられるはずもない。
そんな時はこうして開き直った答えを返すのもいいだろう。
その4「回答拒否」
『仮面ライダーW』より
或いは
前述の通り相手は質問を質問で返しているのだからそもそも答える義理などない。
質問を質問で返されたら逆切れするのは当然のことである。
その5「正直に言う」
『ブレンパワード』より
クインシィ「……そうか、そうだろうね!(中略)お前はオルファンを、傷つける!(発砲)」
(さらに中略)
勇「何が不満なんだ!この世界に!」
覚えてないなら正直に謝ってしまうのも一つの手ではある。その後どうなるかは自己責任だが。
その6「ガン無視」
ディオ・ブランドー「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのk」
邪ナサン「ナイフだあああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ディオ・ブランドー「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」
そもそも相手は何人もの人間を自分の為だけに殺した殺人者である。加えて言えば放っておけばさらに人間に被害を及ぼす吸血鬼であり、そうした相手の話を聞く必要はないだろう。
卑怯と言われようが関係ない。勝てばよかろうなのだ。