概要
川尻浩作になりすましてから女性の手を愛でる事ができないまま爪が伸び続け、欲望を抑えきれずにいた吉良吉影。
そんな中、電車内で出会ったモブカップルの彼女「大倉美那子」の手に惚れ、吉良はカップルの自宅(マンション)まで跡をつけていった。美那子の彼氏である「中江悟」を爆殺後、彼女に名前を聞いても答えない事にそれまでの穏やかな態度から一転し、感情をむき出しにし言い放ったセリフ。
吉良のセリフの中でも「勃起……しちゃいましてね……」「いいや!「限界」だッ!押すねッ!」に並ぶ名(迷)言として扱われる事が多い。
冒頭のやりとりの後、吉良は怯える美那子に爪を切ってもらい、彼女に爆殺した彼氏の耳で作ったイヤリングを付けてこれまでの犠牲者達のように手だけを残し爆殺した。
まさにリア充爆発しろを文字通り実行した吉良だが、尊厳を貶めた上での虐殺とも言えるこの行為は、以前から彼を怪しんでいた(本物の川尻の)息子である川尻早人に監視されており、川尻浩作の偽物である事がバレるきっかけとなった。
全文
キラークイーンの第一の爆弾で悟を爆殺した吉良。
吉良「わたしは吉良吉影。君の名を聞かせてもらえないか?」
美那子「……あ……ハァ あう」
吉良「『爪』のびているだろう……こんなにのびてる。自分の『爪』がのびるのを止められる人間がいるだろうか?いない……誰も『爪』をのびるのを止める事ができないように……持って生まれた『性』というものは誰もおさえる事ができない……どうしようもない……困ったものだ」
そう言いながら異常に伸びた爪を見せつける吉良に美那子は怯えるばかり。
吉良「君の『名前』は?と聞いたんだがね……わたしは名乗ってみせたんだ……聞かせてくれてもいいんじゃあないか?」
美那子「ハウハウ か……彼、あたしの彼を……いったい?」ガクガク
質問を質問で返した美那子に吉良は突如激昂し、額に指を押し付ける。
吉良「質問を質問で返すなあーっ!!疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているのか?わたしが『名前』はと聞いているんだッ!」
美那子「ひィィィィィィィィィィ 美那子………みっ みっ 美那子〜」
被害者2人に関する情報
このカップルのそれぞれのフルネームはアニメ版にて設定されることとなり、承太郎の持っていた資料にて記載が確認できる。
大倉美那子(おおくらみなこ)
CV:朝井彩加
被害者の女性。享年19歳(TV放送時は29歳と書かれていたが作画ミス。BD版で修正された)。
S市内のM短期大学に通う学生(1年)。家族構成は父、母、妹、弟。外出する度に自身を密かに尾行し、詮索してくる父親を疎んでいる。
7月上旬、相変わらず自身を尾行する父親に痺れを切らし、当てつけとして、父親の目の前で万引き行為に及ぶ。その際、激怒した父親と言い争いになり、家出。交際相手である中江の自宅に押しかけ、彼と同棲生活を始める。
家族は同月の6日(美那子の家出直後)に警察に捜索願いを提出している状況ではあるが、母親とは家出中何度か連絡しているらしい。
中江悟(なかえさとる)
CV:畠中祐
被害者の男性。美那子の彼氏。享年22歳。
T大学に通う学生(3年)。カラーレンズ(緑)が入った眼鏡を掛けている。
家出した美那子と同棲生活を送っていた。
余談だが、容姿が5部に登場するギアッチョに少し似ていることから、ファンからは「偽ギアッチョ」と揶揄されている。
評価
初登場時はバッグを図々しく吉良の膝元に乗せたり、小声で吉良の陰口を言ったり、因縁を付けてすごんだり、バッグから出たボウリングの爪切りをバカにしたりという一方的に理不尽な行為を吉良にしている(極端に言えば、このカップルの自業自得である)。更に美那子は当て付け目的で万引きに手を染め、サトルも、それに対して咎めるどころかヘラヘラと笑いながら美那子を褒めるなど、典型的なDQNカップルである。このあまりの素行の悪さから、読者・視聴者からは殺害されたことに同情するどころか「ざまあ」と嘲笑われる始末。
この後の吉良の台詞をよく聞いてみると、『ダサい爪切り』などと自分で言っていたり、『別に怒っているわけではない』とめっちゃいい顔で言っており、爪切りをバカにされた事を根に持っていることがうかがえる。
余談
- 『ジョジョ』の台詞では珍しく「ッ」ではなく「っ」が使用されている(ついでに「な」の後も『ジョジョ』でよく見る「ァ」ではなく「あ」)。そのため百科事典内でリンクミスしやすいかもしれないのでご注意。
- やけに説教くさいセリフではあるものの、吉良は終盤に出てきたモブキャラに普通に質問を質問で返している。あの時のは苛立ちまじりに出た言葉と見た方がいいだろう。
- 後の第5部や第7部でも「質問を質問で返すなよ…礼儀に反するってもんだぜ」だの「質問文に質問文で答えるとテスト0点なの知ってたか?マヌケ」だのと言った台詞が見られる。荒木先生は質問を質問で返されるのが苦手なのだろうか?
- 一方で最初のボスキャラが質問を質問で返すをやっているが(そこにシビれる!あこがれるゥ!)、こちらは相手の意を汲んだ上での皮肉交じりの返答であるため、上記の「会話が成り立たないアホ」には該当しない。