西堀さくら
にしほりさくら
演:末永遥
概要
ボウケンピンクに変身する、ボウケンジャーのサブチーフ。22歳。真墨からは『さくら姐さん』と呼ばれる。
人物
クールな性格で合理主義、冷静な判断力を持つ。元陸上自衛隊であり、射撃の腕はオリンピック選手候補と目されるほど。作中では陸上自衛隊時代の装備を掻き集めて敵地へ潜入を試みた事もあり、変身前での戦闘力はボウケンジャーでも高いと目される(この影響からか、しりとりをする際には『バルカン砲』や『コルト45』といった兵器名を挙げている)。
実は世界でも指折りの富豪・西堀財閥の一人娘で、後継ぎとして育てられたものの「本当にやりたいことを見つけたい」と家を出て自衛隊に入った経緯がある。それでも自分のやりたいことが見つけられずにいた現状をスカウトに来た明石暁に見抜かれ、「自分だけの宝は自分で見つけるしかない」という彼の言葉に応じる形でボウケンジャーに加入した。
上記の「クールで冷静」な気質も、後継ぎとして育てられた関係上、思ったことを口に出したり感情的に振る舞うことが許されなかったためであり、本人なりに気にしている様子。
規律に厳しく生真面目過ぎるところがあり、当初は冒険を楽しむつもりは無かったらしく仲間にも厳しくする事も多かった。可笑しくもないのに笑えないという理由で笑う事に苦手意識があったが、後にこの笑顔が宝物になる。仲間を思う気持ちは明石に引けを取らず、第31話で高丘映士がクエスターによって重傷を負わされた際は激しい怒りを露わにし、いつものクールさを捨てクエスターロボをゴリ押しで破壊した事もある。
生真面目な気質ゆえか子供を相手にするのも苦手らしく、第5話では自分達がボウケンジャーと民間人に明かせない事もあって、子供からプレシャスを返してもらおうとした際には四苦八苦していた(蒼太や真墨は「必要以上に隠さなくてもいい」というスタンスを取っていたため、規約を遵守しようとしたさくらの気質が見て取れる)。
この点は、人懐っこく子供との距離が近い菜月や子供に甘くなってしまうチーフとは対照的である。
この他にも虫が苦手で、劇場版でハイド・ジーンの眷属に襲われた際にはいつものクールさはどこへやらひどく狼狽していた。
実はかなりの甘党(逆に末永氏は甘いものが苦手)。第8話では甘味処であんみつ・桜餅・ぜんざい、第31話では抹茶パフェを堪能していたことから特に和菓子を好むようである。
先述の経歴からシンデレラには「なんの努力もせずに幸せになるなんて教育的にいい話とも思えません」とマジレスしていたが「王子様」自体には憧れがあり、プレシャスを追い求めるボウケンジャーらしく王子様を待つのではなく、自分から捕まえに行くタイプだと語った(ちなみに、菜月のイメージでは王子様役となっている。一般的に「白馬の王子様が迎えに来る」という表現をされる為、あまりにもぴったりな配役である)。
実際に結婚願望も相応に強いらしく、邪悪竜デンベエに「お嫁に行けない」と言われた際はキレていた。
チーフを深く尊敬し、好意を抱いているが明石は全く気付いていない(さくらにとって明石は、自分がボウケンジャーに入隊する切っ掛けになった特別な人物である)。
最終回では宇宙に旅立つ明石に同行。サージェスを退団し、チーフではなくなった明石の名前を「明石さん」と言い替えていた。
『獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー』では宇宙でプレシャス探索を続けていたが、パチャカマック12世に身体を乗っ取られてしまう。また、明石への呼び方が「暁さん」になっていた。余談だが、明石と親しい女性で彼を名前で呼んだのはかつてのトレジャーハンター仲間であるキョウコぐらいである。
第37話では芸能界の大物俳優の持つプレシャスを保護するためにアイドルレポーター『堀西さくらこ』に扮し、苦手な笑顔に挑戦せざるを得なかった事もあり、そちらではツインテドリルといういつものさくら姐さんのイメージとはかけ離れたスタイルを見せた。お嬢様育ちなのだからそこまでおかしくはない格好……なはず。
元々は「丹原敏郎 対処マニュアル2006年度版 女性用」を読み込んでマネージャーとして潜入していた。
同回ではその大物俳優である丹原敏郎役で森下哲夫氏(Dr.ヒネラー役でお馴染み。元ネタは丹波哲郎から)、若林マネージャー役で能見達也氏(天幻星・大五でお馴染み)が出演している。
デンペェ撃破後報告書等纏めながらサロンに戻るとみんなが桜子の動画を見て可愛いと言ってるのを見て恥ずかしがっており、あろうことか好意を抱いている明石に、アイドルデビューしてみるか?と言われており、あろうことかモニターにも映し出されて弄られている。
名前の由来は登山家の西堀栄三郎+桃色を連想させる桜より。