「オレ一人で十分だ」
プロフィール
初出作品 | KOF99 |
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格闘スタイル | 暴力 |
誕生日 | 不明 |
年齢 | 16〜18歳(詳細不明) |
出身地 | 不明 |
血液型 | 不明 |
趣味 | 無し |
大切なもの | 無し |
好きな食べ物 | ビーフジャーキー |
嫌いなもの | KOF、甘いもの |
得意スポーツ | なし(運動は苦手) |
身長 | 183cm |
体重 | 65kg |
一人称 | オレ |
二人称 | テメエ |
CV | 松田佑貴(KOF99~XIII) 川原慶久(KOFXIV) 小野友樹(KOFG) |
概要
『KOF'99』から『〜2001』のネスツ編における主人公。
裏社会で暗躍する秘密組織ネスツ(NESTS)によって拉致され、身体強化手術と草薙京の細胞を移植されて炎を操る能力を与えられた少年。まれに勘違いされるが、京のクローンというわけではない。経歴に不確定な部分が多いのは、拉致された際に記憶を操作されて過去の記憶を失ったため。『2001』でイグニスから失われた記憶を取り戻したがそれは断片的なイメージのままとなっているため、それはどこまでがネスツに植え付けられた記憶で、どこまでが本当の自分の記憶なのかどうかはK'本人にすらわからない。
ちなみに本名は不明であり、呼び名のK'は「Kusanagi」の頭文字から取られたコードネームであり「Kを超えるもの」の意味である。
経緯
『'99』時点ではネスツの構成員としてマキシマと共に草薙京を捕獲するための餌として二階堂紅丸と矢吹真吾をチームに誘いKOFに出場したが、上司であるクリザリッドに最終データのために命を捧げろと命じられたため、特に忠誠心もなかったことからこれに反抗し、返り討ちにして組織から脱走する。
以後、相棒であるマキシマとともに反ネスツのゲリラとして行動を開始する。
『2001』では、ネスツの真の支配者であるイグニスからネスツへの反逆はすべて仕組まれたことやKOFを利用して人類最強の戦士として成長した改造人間をイグニス自らが倒して「神」となる野望のためにモルモットとして生み出されたことを語られた。
「KOF嫌い」を公言しているが、ネスツ壊滅後も食いぶちを繋ぐために鎮元斎、ハイデルンの依頼などを受け、渋々KOFに参戦している模様。新作の『XIV』ストーリーでいまだにネスツの改造技術を施した彼らを狙う裏組織に追い回されているらしい。しかし、ストーリーが無いからか『XII』には出場しなかった(単に製作が間に合わなかっただけ、とは言ってはいけない)。
容姿・性格
褐色の肌に白髪、特徴的なのが右手に装着している特殊素材で出来た真っ赤なグローブで、これは草薙の炎を制御するためのリミッターであり、『'99』のエンディングではこれが壊れて炎が右手から出っぱなしになってしまっていた。『2000』のエンディングでは「身軽になる」ために自ら壊して捨て去った。そのため当然制御不能になった炎を抑えるために、マキシマはネスツにハッキングをかけて設計図を手に入れてグローブを修理する羽目になった(小説版より)。
ほかにも、立ち襟シングルライダースの黒ジャケットを、黒のパンツに黒のチャップスを重ね黒のエンジニアブーツを履いている。そして炎を使わない左手には黒の鋲打ち指出しグローブと、全身どこまでも黒尽くめ。ジャケットの背中には【A BEAST OF PREY】(肉食獣)のロゴが入っている。
サングラスを気に入っており、戦闘時以外にほぼかけているが『XIII』以降は戦闘時でもサングラスをつけた状態で戦う様になった。
超必殺技『チェーンドライブ』の発動の際には『XIII』以前からサングラスを投げつけるだけで拾っている描写がなかったが、『XIII』以降は相手にヒットして跳ね返ってきたサングラスをすぐにキャッチして、再度サングラスをかけた後に連続技を決めるようになった。
性格は一言でいえば大変なぶっきらぼう。他人と必要以上に慣れ合うことを嫌う一匹狼のような言動が目立ち、「ウゼェ」や「面倒クセェ」などが口癖になっている(そこ、ラノベっぽいとか言わない)。
マキシマとはネスツ時代からの良き相棒で、奔放で無鉄砲なK'を抑制する保護者であり、同じ境遇から彼の心情を汲みとってくれる良き理解者でもある。
クーラ・ダイアモンドとは兄妹のような間柄であり、『〜2000』で登場した際には自身を抹殺しに来たかと警戒したものの、K'の姉である「セーラ」のクローンのウィップによる暗躍もあって現在は和解し、K'達と行動を共にしている。
ネスツ編では気が短く粗暴な面があったが、アッシュ編以降は口の悪さは相変わらずだが、冷静で落ちついた雰囲気となっている。
チームストーリーで普段から無気力で食事以外はほぼ寝ていることが言及されており、
版権イラストやアプリ(KOFG)でも寝てるイラストが多い。
しかし、本質的には極端に内向的でコミュニケイションの取り方が不器用なだけであり(要するにコミュ障)、『MI2』でマキシマが体に異常をきたした際にはその解決に乗り出すなど、仲間思いな熱い部分も見せている。早い話がタダのツンデレである。
『KOF99』ではチームメイトだった二階堂紅丸と矢吹真吾に対して、他作品で別のチームで当たった時の勝利時の台詞にも見て取れる。(特に『2000』のいるなら言えよ。メンツが濃すぎてわかんなかったぜ!がいい例)
なお、草薙京に対しては『99』、『2002』は専用デモがあるもののシリーズによっては鬱陶しがる様子だが、京はそれを受け入れて迎える態勢を取っているという。
しかし、パチスロ版では一転して「萌え~ッ!」などと叫ぶ、相棒とビーチではしゃぐ、小説版ではクーラといちゃついているなど思いっきりぶっ壊れてしまっている。
能力
草薙の炎(移植)
草薙京の炎の因子をネスツによって組み込まれたことでで炎を操る能力を持つが右腕だけしか炎が生み出せず自己制御ができないという欠点を持つ。一度暴走すると常に炎が放出された状態になり危険である。まれにグローブをつけても制御できないこともある。
炎の色は京と同じく赤い炎だが、炸裂した瞬間に真っ黒な煙を噴き上げるため、完璧に操れるわけではなく、発生させられるだけである。
格闘スタイルが暴力とあることから、炎の扱い方も力任せにぶん回している感が強い。格闘技術についてはネスツ時代に仕込まれたものと考えられる。
なお、当時よくネタにされたK'の「格闘スタイル:暴力」と八神庵の「嫌いなもの:暴力」だが、K'のそれは「空手などの格闘技をベースにしていないただの力任せ」の意味合いが強いが、庵の嫌うそれは「戦う意思の無い無力な相手に振るう誇りのない力」という意味合いなので全くの別物であったりする。
性能
派生技を多数所持する変則型波動昇龍タイプ。主人公だからね、仕方ないね。
通常技は全体的にモーションが大きかったり発生が遅いのだが、必殺技は生命線であり状況に応じて様々な技に派生させることができる『アイントリガー』を筆頭として、攻撃の発生や判定の優秀な使いやすい技が多い
特に超必殺技の『チェーンドライブ』は投げたサングラスで飛び道具をかき消してから突撃するという安心設計。(実際は安心設計というわけでもないのだが)このサングラス、シリーズによっては覇王翔吼拳すらかき消す万能ぶりを発揮する。ただし別のシリーズでは虎煌拳一発で砕け散るなどけっこう極端。
その一方、移動技のくせに無敵時間が存在しない『ブラックアウト』など、使いどころに困る技もある。
シリーズを通して攻撃的に設計されることが多く、初登場の『'99』こそ弱キャラだったものの、以後は中堅以上、場合によっては最強クラスに食い込む強さを見せてくれる。
歴代テーマ
京と同じく熱血なものだが、エレクトロ味の強い疾走的な旋律を入れて、自信げに堂々と進む京に対し、K'のテーマは闇を裂いて道を開き、懸命に駆け抜けるようにイメージがある。KOF外でも命かけの逃亡劇を繰り広ぐ彼らにはうってつけの曲風である。
ちなみに、0079や0084などの番号は作曲者の奥さんや自身の誕生日で、SRは子供のイニシャルであり、曲と無関係な個人ネタである。
'99:KD-0079
高速な旋律とエレクトロチックなバイブで、ネスツを裏切ったばかりで逃げるK'とマキシマの二人の緊張感を現した一曲。02にてアレンジして再起用し、さらに02UMでは「KD-0079+」名義で再起用。
'00:KD-0084
まるで列車でネスツの基地に潜入するような、秘かにしながら疾走感満点な曲で、ネスツから逃げ回りながら破壊工作を仕掛けて行く二人と、協力者として颯爽げに列車風に当たるラモンとヴァネッサ。特にCパートが列車に侵入したネスツの戦闘員が次々と現れ、4人が車内戦闘を強いられる不穏な状態になるのがまさにこの曲の醍醐味である。0079と比べてアレンジ再起用することは少ないが、実際人気では0079派と0084派はほぼ互角である。
ちなみにこの曲のASTはDパートがあり、静まり返った基地でステルスで目標を近づく後、守備の目を盗んで破壊工作をし、時間に迫られる焦燥感を現し、独自の趣のある一曲である。
'01:A BIG PAIN
ステージで立って、相手を対峙し、実力を見定めるような場面を描くテーマ。
K'のテーマらしくないものだが、01のOSTは歴代のテーマの面影もくそもない独自のスタイルで押し通すものなので仕方のないものである。
'02UM:KD-0079+
KD-0079を現代の技術で熱血さと疾走感を極限まで磨いた一曲。怒涛のエレキギターがKD-0079をより勇ましく、そしてBパートは帰って少し透明感を入れ、まるで99のK'とマキシマの二人きりから02でクーラの存在(最も別チームにいるけど)を意識した部分である。三人目がウィップなのが惜しいくらいである。
'03:KD
以前のテーマと比べて、一旦落ち着いた雰囲気で、新章の闇を覗ける不穏の旋律を混ぜながら、自分と関係なくとも巻き込まれる予感しかしない、不安げに傍観し続けるようなイメージを持つテーマ。ネスツの崩壊を経て、逃げ回る生活するまでもなくなった故、「逃げる」や「駆け抜く」疾走感がなくなった原因ではないかと思われる。
XI:KDD-0075
KD-0079と同じ曲風を継いだテーマだが、KD-0079と比べてほんの少し焦燥感が少なくなり、却って使命感を感じ、KD-0079+のようなさわやか感を感じる旋律。ピアノの音が昔より余裕げのある感覚を与える。03と同じく頼まれてKOFに出場したから、少めんどくさがるも仕事はきっちり果たす気分。
この曲の曲名に注目すべきなのは、KDではなくKDDとなっている。それは、もしかしてK Dashの後にさらにクーラの苗字であるDiamondを入れて、二人が共闘していることを指すではないかと思われる。
XIII:KDD-0063
同じく熱血な旋律だが、前と比べて陽気さが増し、余裕げでありながら戦闘の意志が強く感じる曲。
XIV:KD-SR
従来低めな旋律と違って、高揚した旋律がベースになっている。K'らしくなくなっているが、逆にクーラの印象がさらに強くなり、透明感のある氷の模したBパートが大きく突出し、K'の陰惨さはクーラの活発さに負かされ、彼女がペースを率いて戦うような、「クーラはもう附属品じゃなくて立派に戦えるもん!」と語るような新時代のK'チームを表す一曲。
XV:KD-009q
三作ぶりにクーラ不在で、ようやく01式のK'チームが揃った同時に、ネスツ編の重厚なエレクトロとエレキギターを持ち出した。ちょくちょくKD-0079と0084の旋律が入れており、まるで三人が過去を偲びながら、不敵な笑みを表し、どんな絶境や死地でもおびえることなく臨む意志を固めるような一曲。
その他
クリザリッドとの関係(※ネタバレ注意)
K'とクリザリッドの両者は、『部下と上司』という関係と同時に『オリジナルとクローン』の関係にある。ちなみにK'がオリジナルであり、クリザリッドがK'のクローン体である。
クリザリッド自身はK'の失った記憶を移植されており、記憶の無いK'を自身のクローンだと思い込んでいた。元々クリザリッド自身がクローンたちを見下す傾向にあったが、特にK'についてはそれが顕著であり、K'もこのことについてはかなり気に障っていたようである。
ちなみにウィップはクリザリッドがK’のクローンだと知っていたが、当時のK’自身はその事実は知らなかった。
その関係性から、多くのファンから自然とライバル関係と見られる向きが強い。
だが後に、クリザリッドを構成する要素は、「アンチK'アーツ」、妹分的な存在の美少女というこれ以上ないほどおいしい新キャラ、クーラ・ダイアモンドに掻っ攫っていかれるのである。詳しくは当該記事にて。
甘いものは嫌い
甘いもの嫌いなのは相棒が極端な甘党なため。
横目で見ていて胸やけを起こしそうなほどに甘いものを食べている様子を見続けた結果、自然と嫌になったらしい。さらに妹分も子供舌でうざがりが加速。そのせいか、クーラからペロペロキャンディーを指し向けられて煙たがったりしている。
その一方で、未成年にもかかわらず酒を平然と飲んでいたり、『'99』では煙草を嗜むなどの描写もあった(現在の日本の法律上での話だが、そもそもK'は国籍含めて不明のままなので問題は無いのかもしれない。もっとも流石にまずいと思ったのか煙草の描写は後年では無くなった……と思いきやスロットでは吸っていた)。
Kシリーズ
ネスツの数々の実験において『草薙の炎』の移植を実現した数少ない成功例であり、彼をモデルに多くのクローンや改造人間が量産されることとなった。その最たるものがKシリーズと呼ばれるK'と同様に草薙の炎やオロチの因子を植え付けられた者たちで、彼らはK'やクリザリッドと同様に拉致されて兵士という名の実験体としての生活を強要されたり、クローンとして生み出されたりと、人の在り方から引き離された存在である。ネスツ壊滅後、彼らの行方については明言されておらず、脱走したともハイデルンによって匿われたとも言われている。
また、後の作品で登場するネームレスも、京とK'の遺伝情報のミックスというキャラ設定となった。
そのほかにも、彼に関して語られることは多いはずなのだが、何故かうやむやのまま主人公を交代することになった。
結局、理由はラスボスが厨二病だったから、ということで片付けられてしまうのだろうか。
小ネタ
『'99』稼動当初は、その見た目から「ガングロのオロチ」などと呼ばれていた。
関連イラスト
表記について
本来、ダッシュ(プライム/Prime)記号は「′(U+2032)」であるため、「K′」が正しい表記となる。
- 「K'」(本項目)に使われているのはアポストロフィ(Apostrophe)の「'(U+0027)」。
- 「K’」だと「’(U+2019)」はクォーテーション(Right Single Quotation Mark)。
- 「K´」だと「´(U+00B4)」はアキュート(Acute accent)。
ダッシュ記号を変換で出す難易度の高さから、アポストロフィでタグ付けされているケースがほとんどである。
公式の表記でさえアポストロフィが用いられているケースが多い。
関連タグ
K′(本来の表記)
KOF歴代主人公