KOF新章
けいおーえふしんしょう
アッシュ編に続くKOFのストーリーラインであり、現時点で最新のメインストーリー第4章。
『KOFXIV』で開幕が宣言された後、続編の『KOFXV』においても具体的な名称ではなく「KOF新章」と称され続けており、現状は暫定的な正式名称となっている。
主人公はタン・フー・ルーの弟子であり幻影の手を操る少年シュンエイ。
あらゆる時空を超えて融合した負のエネルギーの塊「ウェイカム」が出現したことに伴い、死者や行方不明者が次々と復活する事態が発生。ウェイカムと因縁深い「アンプスペクター」であるシュンエイやイスラが物語のキーマンとなる。
前章までのストーリーでは格闘大会の陰で人類と敵対する種族や秘密結社の陰謀が渦巻いていたのに対し、本章では作品の舞台となる大会自体は至って真っ当であり、死者や行方不明者の復活についてもストーリー上で死亡・消滅したオロチ八傑集やアッシュ・クリムゾンの復活、異世界からの来訪者の登場など、KOFの原点であるお祭り要素を盛り上げる背景となっている。
ゲーム面ではシリーズ本編では初めてキャラクターのグラフィックに3Dモデルを採用し、3Dで描かれた2D格闘ゲーム(所謂2.5D格闘ゲーム)へと変化、キャラクターの担当声優も『XIII』以前とは大幅な入れ替えが行われた。
舞台となるのは格闘技好きの大富豪アントノフがKOFのブランドイメージを復活させるために私財を投入したシリーズ随一の真っ当な格闘大会。しかしその裏ではウェイカムの出現が迫っており、決勝戦が行われたスタジアムがバースの襲撃により崩壊、アントノフにとっては完全なとばっちりとなってしまう。
グラフィックや声優の変更に加えて多くの完全新規キャラクターを迎え、完全リニューアルの第一作にして50人ものプレイヤーキャラクターが登場、ダウンロードコンテンツとしてさらに8人が追加された。
初参戦キャラクター
シュンエイ、明天君、ナコルル、ラブ・ハート、ムイムイ、アリス、ネルソン、サリナ、バンデラス・ハットリ、キング・オブ・ダイナソー、シルヴィ・ポーラ・ポーラ、ミアン、ガンイル、ルオン、ザナドゥ、ハイン
サブキャラクター
リーチャ、ヤコフ、クレメンス・ベラミー
シュンエイと並ぶ物語の鍵を握るキャラクターにして、本章のヒロインであるイスラが初登場。ボスキャラクターはバースの同一存在であるリ・ヴァースと、平行世界を超えて存在する破壊と創造の神オトマ・ラガ。
主催者は失脚したアントノフの後任となった女性経営者アナスタシア。名前が判明しているどころか声もついているが全く表に出て来ない珍しい人物で、ある意味自分も目立とうとしていたアントノフ以上にまともな主催者と言える。アントノフはインタビューで彼女に関して歯切れの悪い回答をしておりどうも苦手な人物らしい。
前作のエンディングの展開を受け、ストーリーから退場していたオロチチームやアッシュ・クリムゾンが復活し、本作で主人公と明言されたシュンエイを含む歴代主人公4人が揃い踏みした。
新キャラが多く登場した前作と比較すると完全新キャラはボスを除いて3人と少ないが、ネスツ編以来長らく出場が途絶えていたあるキャラクターを彷彿とさせるクローネンの登場が話題をさらった。