「ちゃんと痛ぇじゃねえかよ!」
プロフィール
格闘スタイル | 俺自身の力 |
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出身地 | 不明(日本?) |
誕生日 | 不明(16歳?) |
身長 | 168cm |
体重 | 58kg |
血液型 | B型 |
趣味 | バイク |
大切なもの | 愛車のバイク |
好きな食べ物 | ピーナッツ |
嫌いなもの | 命令、命令する奴 |
得意スポーツ | 無し(何をやらせてもダメ) |
CV | 佐々木望 |
概要
「KOF2001」にて初登場。名は「ケイ・フォー・ナイン」と読む。
ネスツが「プロジェクトK」において作り出した、草薙京の9999体目の最後のクローンだが、過度のクローニングで京の面影がほとんど無く、形状変化する異形の腕を持つ。
登場デモでは白髪だが、戦闘時には青い短髪になる(その際に身に着けていた赤いマントも形状変化し黒いマフラー状となる)。
異形の腕と併せて能力は高いが、制御が出来ておらず暴走する事がある。
人物
『'99』よりも前にオリジナルの京に逃げられたことで劣化コピーによるクローン生産を行っていたがその精度は落ちており、K9999に至っては炎の能力が殆ど受け継がれていなかった。
本来であれば失敗作として廃棄されるはずであったが、偶然にも形状変化する異形の腕の能力を発現したことで処分を免れた。
しかし改造手術による副作用で凶暴かつ精神面が不安定で腕の変形も完全に制御出来ず、暴走しやすい。
また自分が京のクローンであることは知らず、自分は元は普通の人間であり、過去の記憶が無いのはネスツによる肉体改造で記憶を弄られたからだと思い込んでいた。ネスツ壊滅後に真実を知る。
性格
精神面が未熟かつ非常に尊大で短気な性格であり、自分以外の存在は一切認めず、ネスツの上層部であるイグニスの命令にも忍従しようとしない。
ただし唯一の例外であるアンヘルだけには相棒としての仲間意識を持っている。
一方で周囲からは完成度が高いクーラ・ダイアモンドやK'と比べられ続けていたせいか、特にK'に対しては異様な程に敵意をむき出しにしているが、一方的であり当の本人からは軽くあしらわれている。
また「2002」に登場したKUSANAGIとも何かしらの対抗意識、因縁があるようでライバル視している。
主な活躍
「2001」ではネスツの指令でクーラ、アンヘル、フォクシーと共にネスツチームとして大会に参加(ダイアナも付添人として同行)。
しかし、アンヘルと共に大会の途中で上司であるフォクシーに怪我を負わせ、クーラ達を裏切る。
ネスツチームのエンディングでは海中に墜落したネスツの本拠地でアンヘルと共にやりたい放題で暴れ回っていた。
「XIV」ではネスツ壊滅後、残党の組織に追われていたらしく、放浪の旅をしていたアンヘルとは別れて別行動を取っている事しか分からなかった。
小説版
嬉野秋彦氏による小説版「KOF2001 THE GODS THEMSELVES」(下巻)では決勝戦の試合前にエアシップを強奪したK'達をエイダスまで追ってきたが、力を暴走させてしまう(巻き込まれたアンヘルは生死不明、フォクシーは負傷しウィップにクーラを託す)。
何とか異形化した腕を引きずりながらイグニスの所へ辿り着くも、イグニス本人から自らの出生を明かされた上で秒殺される。
それでもしぶとく生きていた彼は、墜落の被害を食い止めようと基地の核融合炉へ向かうK'とクーラの前に立ちはだかったが、戦闘に突入した描写後は行方不明となっている。
力が・・・勝手に・・・わあぁぁぁぁ!
彼のその腕を見ただけで分かる人もいるかもしれないが、元ネタはAKIRAの島鉄雄。
キャラクター性、能力、技の演出、動作、台詞、メッセージからプロフィールの詳細、果ては声優に至るまで徹底した島鉄雄ぶりである。
アニメ版に採用されていない原作漫画のセリフを中心に、徹底的に拝借している所は完全に確信犯である。
(ただし当時の雑誌・月刊アルカディアのインタビューによれば、企画当初は草薙京における八神庵のような、カッコいいK’のライバルキャラクターの制作を目指していたらしい。しかし『装甲騎兵ボトムズ』のキリコ・キュービィーをモデルとしていたハズが、いつの間にか島鉄雄になっていたとの事である。青い短髪とオレンジの服はその名残だそう。)
2009年、公式HP、エンサイクロペディアで彼だけが黒塗りにされ、「差し支えのあるキャラ」と公式で明言されてしまう。「2002」のリメイクである「2002UM」で彼だけ削除され、ほぼ同一性能の別キャラに差し替えられた。
その事実はほぼネタと化しており、下のようなイラストもあったりする。
元々KOFはパロディの多い作品だが、その中でも「パクリ」と言われれば言い逃れ出来ないくらいの島鉄雄っぷりであった為、「一時は裁判寸前にまでなった」「元ネタの原作者側が激怒した」などの事実無根の噂や憶測まで流れる始末で、すっかり曰く付きのキャラクターとなってしまった。
(偶然と思われるが、後に『AKIRA サイコボール』と言う題名のピンボールゲームが発売された)
昨今、パロディ・オマージュ=パクリと言う風潮もあり、否定的な人からは批判も多いキャラではあるが、同時にその再現度の高さから元ネタのファンを含めた称賛の声も存在していたりする。
実際、ゲーム上のキャラクターとしてはかなり個性的に作りこまれており、KOF世界でもかなりの存在感を放っていた。kof2002UMで削除されたのを悲しむファンも多くいる。
謎が増えてきたな…
2012年の『SNKドリームバトル』、2013年の『KOFバトルフェスタ』、『KOF×餓狼伝説』にて、K9999がまさかの再登場をした。(しかもヒロアキ氏の新規描きおろしである)
更に近年、イラストレーターのFALCOON氏もツイッターでK9999について言及。
「みなさんが思っている理由で彼が封印された訳ではないと言う事です。みなさんが思っている理由が本当の理由なら、封印されるべきキャラクターは他にもゴマンと居る。そう言う意味でもK9999の封印理由は実に特異でした。」との事である。
「当時のスポンサーであったイオリス社との問題か?」と新たな説が浮上するも彼が封印された真相は今も不明である。
そして、KOF XVにてクローネン・マクドガルという存在が界隈に激震を呼ぶことになった。
K9999を彷彿させる姿や技から、SNSでは彼本人ではないかと話題となり一時はトレンド入りした。
「クローネンチーム」のストーリーではネスツ関係者として描かれているが、果たして…。
キャラクター性能
一見では波動昇龍を備えたスタンダードなキャラクターだが、基礎性能は豆鉄砲&紙装甲と言う貧弱ぶりで、移動速度もジャンプの高さも平均以下と、決して素人におススメは出来る性能ではない。
但し、中距離“打撃技”が豊富にそろっており、相手を牽制しながら上空から飛び込んできた相手を超必殺技で迎撃すると言うスタイルを得意とする。
特に暴走した力で腕が醜悪な肉塊となって相手を襲う超必殺技「力が…勝手に…ぅわあああ!!」は、原作再現としてだけでなく、多段ヒットでガードの上から相手の体力を削るうえに画面端まで伸びるため、回避が非常に困難な潰しの利く技となっている。
他には、バリアーで相手を吹っ飛ばす高速発生の「月…」、腕をマシンガンに変えて連射する削り&足止めとして優秀な「てめぇも往っちまえ!!」など、ゲージ技は高性能なものが揃っている。
一方、「2002」に実装されたMAX2(ゲージ2本消費or超必殺技後の追撃)専用超必殺技「これは、まるで…」は、全画面判定・ダウン後ヒット判定とこれだけ見れば優秀なのだが、攻撃判定の発生が致命的に遅く、よほど上手く相手をダウンさせて突き放さないと決まってくれない。そのため「これは、まるで…使えない」とプレイヤーたちからネタにされてしまった。
何よりゲージ回収率が悪く、1ラウンド立ち回ってよ超必1発が賄えれば上々という悪燃費が付いて回る。こちらはKOF特有のチーム戦の特性を生かし、出場順を2番手以降に回してやる事である程度解消できる。
とにかく「ゲージを貯めてからやっと本番」という、ピーキーな性能の持ち主。
「お前がピーキーなのかよ」ツッコみたくなるが、ゲージが貯まった状態での脅威度はなかなかに高く、決め所を見極める判断力さえあれば一発逆転も狙える面白い性能をしている。
ちなみに初登場の「2001」では「てめぇも往っちまえ!!」をヒットさせた時の獲得スコアが他の技よりも大幅に増えるというバグ?があり、CPU戦でスコアアタックをする際にはほぼ必ずチームへ入れられていた。その結果スコアランキングでも彼が上位に並ぶ形となり、結果的に知名度が上がる事となってしまった感もある。
関連画像
関連タグ
クーラ・ダイアモンド クリザリッド シルヴィ・ポーラ・ポーラ
クローネン:KOFXVで参戦した謎の人物。彼の情報が公開されたと同時にK9999の名がSNS上で多く呟かれ類似性が疑われていたが…?
ネームレス(KOF):2002UMにおけるK9999の代替キャラクター。
霧島翔:草薙京の前身、つまり没キャラ。健康優良不良少年。CVは岩田光央氏。(あっ!)
KUSANAGI:草薙京のクローン、あるいは神楽ちづるが生み出した幻影。こちらもやっぱりというべきかCV岩田光央氏。そして当然の如くKOF2002では金田と鉄雄のやり取りが再現されている…
クサナギィィィィ!さんをつけろよデコ助野郎!!
AKIRA:大友克洋氏の漫画、アニメ作品。K9999の元ネタでもあるが「ラストリゾート」や「KOF」の所々にAKIRAの影響がみられることから元アイレム移籍組・元KOFスタッフに大ファンがいたと思われる。