プロフィール
格闘スタイル | 音巣対流拳(ネスツリュウケン) |
---|---|
出身地 | 不明 |
誕生日 | 10月19日(56歳) |
身長 | 189cm |
体重 | 85kg |
血液型 | AB型 |
趣味 | UFOウォッチング |
大切なもの | 神 |
好きな食べ物 | 宇宙食 |
嫌いなもの | 神 |
得意スポーツ | 座禅 |
cv | 若本規夫(2001,2002UM)木村雅史(KOF ALLSTAR) |
「ネスツ闇の支配者 ――我こそ最強―― 見事超えてみせよ」
人物
『KOF2001』、『2002UM』に登場した『KOFネスツ編』の黒幕にしてラスボス。世界の裏で暗躍する巨大なる秘密組織ネスツの、同名の創始者ネスツの息子であり、その最高幹部の一人。圧倒的カリスマ性と知略、驚異的な戦闘力を持ち、それらを持って闇の強大な組織を束ねる、神々しいまでの威圧感に満ちた男である。
性格
尊大で威圧的。自分を神と語り"最強"を自負するだけあって、それに見合う自信と実力を兼ね備えている。小説版『KOF2001』では、数々のネスツ改造人間計画によって得られた成果のすべてを、自身にフィードバックさせた最強最高の改造人間なのだ、と自らの強さを語っている。色々とぶっ飛んだ思想の持ち主だが、ハイデルンからは歯牙にもかけられず「ありふれた悪党」と断じられている。
大切なものは神だが、嫌いなものも神である。・・・いや、どっちやねん!
得意スポーツは座禅。スポーツ・・・?
見た目は若そうだが、こう見えても歳は56歳。ゼロ、タクマ・サカザキ、草薙柴舟より歳上である。一応言っておくが、ネスツの科学力で若さを保っているだけである。
(余談だが、イグニスのデザインについては出資者である韓国のイオリスからのしつこい命令によるものだったと後年のインタビューで語られている。)
真の目的
本来は「人類を新次元へと導く」のがネスツの理念であったが、イグニスは次第に神という存在に固執しはじめるようになり、自身こそ神となり人間を支配する存在であることを証明すべく、裏から様々な計略を巡らして最強の人間の育成に乗り出す。そしてそれを倒し、『自身こそ最強である=神である』という証にしようと目論んだ。そのために父ネスツを暗殺し、ナンバー2の地位から組織を裏で牛耳る。
主人公K'やクーラ・ダイアモンド、クリザリッドなどの強化人間やクローンを研究・生産していた裏には、それらを試練として打ち破り自分を倒しに来る力をつけさせることを算段していたためであり、裏切りが続出し崩壊の危機に瀕していた組織の状況も、己が見初めた「最強の人間」候補のK'に試練を与えるための、すべてイグニスの掌の上の出来事であった。
結末(ネタバレ注意)
決戦の末に倒されるとイグニスは「私に神になる資格が無いというのであれば、私はすべてを無に帰す破壊の悪魔になろう!」と叫びネスツ本拠地である要塞衛星エイダス(小説版によれば動力源は核エンジン)を地球に落下させて人類そのものを終わらせようとするが、K'とマキシマの活躍によって失敗に終わり、当の本人は燃え上がるエイダスもろとも海中に没した。これによって、ネスツは完全に壊滅した。
ネスツ編以降
『02UM』ではボスキャラの一人として登場し、5ステージのCPUキャラクターの3人目をMAX2でKOすると次のネスツボスステージで姿を現す。
ネスツボスチームのエンディングでは趣味のUFOウォッチング中にマーズピープルを発見し、つのだじろう画で驚いていた。
『XIV』では死者の魂を取り込んでいる謎の存在「バース」が登場。他のボスたちに混じってイグニスの思念も含まれているらしく、勝利台詞(対シルヴィ)で確認できる。
バースを撃退後、取り込んだ魂が飛び散ったことで世界各地で死者が復活が確認。おそらくイグニスも復活した一人と思われる。
再臨
コミック版「KOF A NEW BEGINNING」ではネスツ残党やネスツ製の義手をつけたネルソンを操り復活を果たしている。コミック版のイグニスは生前に保険として地下基地に人格をデータ化して残していたがプログラムに従うだけの不完全なものだった。
後に元ネスツ科学者やクローン京を模したアンドロイド達がネルソンを操って次元亀裂(バース)からデータをインストールしたことで自我に目覚める。(あくまでイグニスのコピーでイグニス本人ではない)
ちなみにクローン京を模したアンドロイドが量産されたのは心を持たずイレギュラーなことがないうえに肉体の持たない自分に変わって動く駒が必要だった。(イグニスにとっては別に姿や形はどうでもよかったが、たまたまクローンのデータが残っていたから造りやすかったという理由だった。)
復活後まもなく、アンドロイド京に自分のデータを移しボディを手に入れたコピーイグニスは本物の草薙京を相手にイーディアンブレイドを振るうが、完全な状態ではなかったため全く通用せず、積年の恨みを込めた最終決戦奥義・無式を食らってボディとメインコンピューターごと大破(※京は『99』でネスツに誘拐されたことを根に持っている)。しかし、逃げるようにネルソンの腕にデータを転送し、なおも足掻くが、最期はK'の炎を食らって消滅した。
(その後、ネスツ残党の基地のメインコンピューターが破壊されたことですべてのアンドロイド京は完全に機能停止した。)
性能
自身の驚異的な能力に、疑似生命体『イーリスランス』で出来たマントと、同一の素材を用いて両肩両手首の装置に仕込んだ蛇腹剣『ガーリアンソード』を駆使して戦う。
ほぼすべての必殺技で相手を食らい判定を残したまま浮かせることができ、さらにほぼすべての必殺技をキャンセル可能という狂った性能。一例としては、蛇腹剣で相手を打ち上げる「チェーンブレイド トランスアキシャルスライス」をタイミング良く出し続けるだけでハメ殺し完了。そこまでしなくてもいつの間にかやられていたというのは日常茶飯事。
同じく極悪なのが、「ネガ・ジェネシス」というマントを振り上げるだけの地味な技なのだが、出が早く飛び道具反射能力に 吹き飛ばし判定、さらに一撃ガードクラッシュ性能があるという超万能技。早い話が、こいつのせいで下手に接近できないし、牽制に飛び道具も使えない。
そのほか、一番の問題が上記の攻撃・行動をAIが全く自重しないこと。唯一、転ばせる判定のあるスライディングには無防備なため、クーラなどの数名のキャラはこれを使ってハメ殺し可能。しかし、それが無いキャラは対抗手段がほぼ皆無。
結果、KOF史上稀にみる最強(最狂)ボスの座に君臨した。
リニューアル版の2002UMでは、チェーンブレイドが根元でヒットしないと浮かない、昇竜の無敵時間の減少など、ある程度の調整されたものの、必殺技キャンセル必殺技や前述の永久は削除されていない (他のボスは削除された)と理不尽さは変わらず。 さらに新たに搭載されたMAX2「ディスインテグレイショナル ユニバース」は、KOFスタッフをして「全キャラ中最強」と呼ぶ程の桁違いな大技である。
- MAX2の中でも高威力
- コマンドが↓↓ACと非常に簡単
- 発生0F
- 擬似全地上判定(相手の足元に攻撃判定が出る)
- 何でも判定かつガード不能◦ 攻撃判定が接触すれば相手の状態に左右されず(無敵、ガード硬直中などを問わず)ヒット
- どの技からでも繋げられる(ゲージさえ足りていれば、ブルータルを当てた後でこれで追撃することも可能。この技からこの技につなげることも可能)
しかも 荒ぶる最強のポーズ により、見事カリスマブレイクまで果たした。
調整不足で強くなったのではなく、意図的に強くしたと考えるべきだろう。『02UM』公式サイトのナビゲーター・ネオジオ博士をして 「ネスツ編の最終ボスであるイグニスは、本作でもその絶対的な力を持って登場します。」というコメントや、MAX2の性能からそれが窺える。 家庭用では一応プレイヤー操作もできるが、もちろんガチ対戦での使用はお勧めしない。 一人用モードで息抜きとして使えるほどの性能である。
だがアルゴリズムは緩くなり永久も殆どしなくなった。ちょっと回り込めばチェーンブレイドをスカらせるのでそこから連続技なを入れるなりして簡単に倒すとができる。
望み通りに…
そしてこのキャラを際立たせるのが、若本御大のカリスマボイス。
小難しく勿体つけた、如何にも厨二病全開な言い回しの台詞ながらも、ダウナーで威圧感とキャラクターの強さを予感させる説得力に満ちた演技に仕上げる力は、大物悪役を演じてきた若本氏ならでは。ヨイショし過ぎだろと思う方は、今すぐイグニスのセリフで「ネスツ闇の支配者、我こそ最強。見事超えてみせよ!」と見栄を切ってみてください、誰かに向かって。恥無く威厳タップリに言えればアナタも明日から若本規夫です。
そしてイグニスも『cv.若本』の例にもれず、珍言・空耳ネタの宝庫。
特に超必殺技の台詞でその傾向が強く……
「望み通りに…天から落ちよ!!」 → 『天からお塩』
「舞い降りよ」 → 『まいうー』
「落ちよ」 → 『お塩』
「人は何かを成す為に生を受け、成し終えた時死んで往く」
→ 『茄子食べに生を受け』『梨を得た時死んで往く』
など、何故か食べ物ネタが多い。
そしてK.O.されたときは、やっぱり『ぶるるるあぁぁ!!』だったりする。
BGM
- 『我こそ最強』
『2001』でのBGM。色々と不評を下された『2001』で数少ない、好評を得られた要素。
…が、上記の性能の通り曲を楽しむ余裕など全く無い。『まいうー』ズババババッ
- 『Save the Universe』
『02UM』でのイグニスのBGM。RPGのラスボス戦風な仕上がりとなっている。
神になる事を最終目的とするイグニスらしさを表したBGMと言え、KOF屈指の神曲として名高い。