概要
神話テイストである『オロチ編』やSF要素が強い『ネスツ編』とは違い、『KOF』を通して宿命、野望といった人間関係に重点が置かれている模様。
『KOF2003』、『KOFXI』、ストーリーの無い『KOFXII』を挟み『KOFXIII』で完結した。
『XII』と『XIII』はハイレゾドット作品となっている。
新たな人外キャラ「遥けし彼の地より出づる者達」が敵側のキーキャラクターとして登場する。
主人公は目的不明な謎の少年アッシュ・クリムゾン。緑の炎を操る格ゲーの主人公らしいが、かっこよさを備えた草薙京やK'に対して、キモい。
制作側の狙い通り、この個性的なキャラ造形はなんだかんだで愛されている。
KOF2003
ルガール・バーンシュタインの息子アーデルハイドがラスボスとして初参戦。
ある条件(※)を満たすことで中ボスとして神楽マキが双子の妹神楽ちづると登場、彼女を倒すと、無界がラスボスとして登場する。
※中ボスのKUSANAGI(幻影)を倒した方法によってルートが分岐される。
- 超必殺技またはリーダー超必殺技で倒した場合はちづる&マキのタッグ戦を経て無界戦となる。
- それ以外の技で倒した場合はアーデルハイド戦になる。
ただし、アーデルハイド戦に勝利すると共通エンディングになるので各チームのエンディングを見たい場合は無界を倒す必要がある。
格闘大会としてのKOFを利用して、オロチの封印を破り、彼らの長にあたる存在にその力を捧げるという目的が明かされる。『2003』では無界の仲間「牡丹」に操られた神楽ちづるがKOFを開催させている。
ちなみにマキは『'96』時点でゲーニッツに殺害されており、今作に登場するのは「三種の神器」の一つ八咫鏡の力で生み出した幻影である。
三種の神器エンディングでオロチの封を護ろうとしていたちづるはアッシュの不意打ちによって「八咫の力」を奪われた。(それ以降はちづるはKOFに出場していないが、公式ストーリーでは登場している)
初参戦キャラ
KOF XI
西洋における「三種の神器」に相当する一族からアッシュを追ってエリザベート・ブラントルシュが参戦。中ボスとラスボスは細身な体格から女かと思いきや実は男だった紫苑、長身イケメンからギョロ目怪人に変身する禍忌。
エンディングで禍忌が亜空間から放った紫苑の槍に貫かれて死亡したことでKOFは幕を閉じる。
しかし、オロチの覚醒で血の暴走を起こした八神庵がチームを組んでいた京と真吾に襲い掛かるが、アッシュの不意打ちによって庵は「八尺瓊の力(+オロチの力)」を奪われてしまった。
初参戦キャラ
家庭用追加キャラ
KOF XII
『XII』からはグラフィックを全てHDで新規で書き下ろしており、『94』以来修正を重ね続けて流用していたドット絵を完全に一新した。これまでのシリーズと比べるとかなり綺麗な物になっている。
今作だけは対戦を徹した仕様になっているせいか珍しくラスボスが存在していない。
ストーリー設定なし、エンディングなしの所謂お祭り設定ということで『2003』に続くアッシュ編の結末は『XIII』に持ち越されることになった。
初参戦キャラ
KOF XIII
アッシュ編最終章。中ボスは遥けし彼の地より出づる者たちのリーダー格「斎祀」、最終ボスは斎祀に体と精神を乗っ取られた「血の螺旋に狂うアッシュ」。
エンディングではアッシュが過去から来た先祖である斎祀を斃したことでタイムパラドックスが発生、アッシュの存在が斎祀もろとも歴史上から消滅する幕切れを迎えた。
初参戦キャラ
家庭用追加キャラ
斎祀(変身前)
DLCキャラ
炎を取り戻した庵、ネスツスタイル京、Mr.カラテ
その後
『XIII』以降はSNKが一旦はゲーム開発自体を縮小するなど長らく続編がリリースされなかったが、2016年に長い沈黙を破って次回作『XIV』が発表された。
数年を経ての再始動ということもあってか、担当声優の大幅な入れ替え(とはいえ在阪タレント中心なのは相変わらず)や、昨今主流の3Dグラフィックで描かれた2D格闘への移行(所謂2.5D化)など大幅な変化を迎え、2Dドットグラフィックの新作『KOF』としてはこのアッシュ編が最後となっている。
消滅してしまったアッシュは『XIV』のエンディングで再登場、『XV』でプレイアブルとしても復活している(ちなみに数少ない声優続投組)。