概要
前々作・前作に当たる「KOF2003」「KOFXI」ではアッシュ・クリムゾンを主人公とするアッシュ編のストーリーが展開されていたが、本作はゲーム内ストーリーの無いお祭り作品となっている。登場キャラクターは20人+家庭用追加2人と、KOFのナンバリングタイトルでは最も少ない。
「KOF RE·BIRTH」を掲げ、「KOF96」以来10年間使い続けられてきたドット絵を刷新し、全てのキャラがHD画質で新たに描き下ろされた。しかし、アクの強いキャラクターデザインは賛否両論を呼ぶ結果にもなっている。
ゲームシステムも刷新され、強攻撃や必殺技・超必殺技に相殺が追加され、弱攻撃に一方的に打ち勝てるなど、拳と拳のぶつかり合いを重視したバランスを目指して調整がされたが、伝統的なジャンプの強さは変わっておらず、強攻撃の発生が遅くなってジャンプ防止に機能しづらくなっており、結局はバッタ戦法と小足が強いバランスが強調されてしまっている。結果として本作独自のシステムは続編では殆ど継承されず、KOFシリーズの異色作となった。
個別ストーリーが無い、キャラクターが(シリーズの基準では)少ない、技の数も少ない等、全体的にナンバリングタイトルとしてはボリューム不足・未完成感の否めないゲームであり、目立ったバランス崩壊こそ無いと言われるが、対戦人気が得られなかったためそもそも研究が進まなかったというのが実情である。
本作のグラフィックを継承した「KOFXIII」は紆余曲折の末に人気作となったため、単体での満足度は低いが次回作に期待の持てる作品ではあったと言える。
登場キャラクター
他のシリーズ作と異なり、固定のチームは存在しない。
- アッシュ・クリムゾン
- デュオロン
- シェン・ウー
- 草薙京
- 二階堂紅丸
- 大門五郎
- 八神庵
- 麻宮アテナ
- 椎拳崇
- 鎮元斎
- テリー・ボガード
- アンディ・ボガード
- ジョー・ヒガシ
- キム・カッファン
- ライデン
- リョウ・サカザキ
- ロバート・ガルシア
- ラルフ・ジョーンズ
- クラーク・スティル
- レオナ・ハイデルン
- エリザベート・ブラントルシュ(家庭用追加)
- マチュア(家庭用追加)