紫苑(KOF)
しおん
「すぐには殺さねぇ… 指先から一寸刻みにしてやるよ」
『KOFXI』に登場した中ボスであり、オロチと同じ地球意思である『遥けし地より出る者達』の一柱。
つまり人外の存在。
無界と牡丹の後を引き継ぐ形で、禍忌とともにオロチ復活のために暗躍していた。
無界や禍忌とは違い、1000年前の時代から時を越えて人間として転生したらしいが、詳細は不明。
性格
その柔和で涼やかな外見とは裏腹に性格は冷酷。言動も孫子の言葉を交えながら猛毒を吐く、特に躊躇もなく相手を殺すという、どこぞの楽士や暴走姫顔負けのドSっぷりを発揮する。
一応は禍忌に従っているものの あまり禍忌のことは気に入っておらず、当の禍忌も紫苑に裏切らないよう釘を刺している。ただ、無界に対しては忠誠心があるようだ。
その薄情な言動の一方で、無界と同様に「人間には舐めてかかってはいけない」という慎重さや、情報やコネに気を配るといった用意周到なクセモノとしての一面も持つ。
外見
全体的に線が細く、非常にエキゾチックな雰囲気を全身から醸し出している。
茶色がかった美しい長髪をしており、その一部を青く染めて細く三つ編みにしており、かなりのお気に入りらしく、プロフィールの「大切なもの」にも回答するほど。
服装も黄色の中華系の上着に青のズボンと、色彩豊かである。
公式ストーリーでは現代社会を調査するために散策していたところ、無差別殺人の罪を犯した男の判決現場に出会す。懲役30年という軽い判決を得てほくそ笑む男の顔に気に食わなかったらしく、即席の手槍に加工した鉄パイプを犯人の男に投擲し殺害している。
劇中では決勝戦会場を破壊尽くした後、プレイヤーを待ち構える。プレイヤーに敗北すると自分たちの目的を暴露しようとしたが、禍忌によって亜空間に引きずり込まれたが、この時点では死んではいなかった。
敗北した禍忌が亜空間に逃げようとした際、オロチの胎動に気を取られている隙に亜空間の内部から槍を投擲して彼を殺害した。
動きが素早く火力の高い攻撃特化型で、槍と素手の切り替えが可能なモードチェンジキャラでもある。
特に中ボスとだけあって、槍状態では某侍格ゲー並の高火力を叩きだす。
だがこの槍は弱パンチ一発で手から落とすという変に華奢な設定になっており、どちらかといえば素手状態での暗器攻撃が主体となる。
遠距離からの飛び道具による固め(ガードさせっぱなし)戦法を得意とし、攻撃の中にはガードさせた方が威力のある技や、ガードで固めたところに叩きこむの前提としたような、ガード不能の超必殺技が存在する。
多彩な戦略を組むことが可能で、相手に攻略の的を絞らせないようにすることに焦点があてられる。
ただし、超必殺技に関しては使い勝手の良いものがそろっていないのが悩みの種か。
例によって、百足大砲拳のネーミングは何処かからの引用だったりする。
こんな綺麗な人が・・・
ここまで書いておいて何であるが、この人は男。
おとこ。men。♂。ついてる。
スカート履いてる絵が普通に混じってるけど男。
いくらサラサラのロングヘアーだろうが、男の娘と呼ぶには微妙な年齢だろうが男である。
筐体稼働前から その容姿とキャラ設定から爆発的な人気を獲得し、インターネットの掲示板でも多くの紳士たちがこのキャラに対して熱い議論を展開していた。
しかし、その後発売されたムックで性別が男だと発覚し、多くの紳士たちを発狂させる大惨事に発展する・・・。
そもそもこのキャラ、実はゼロの配下である龍(ロン)の娘という設定で、デザインされた没キャラのリサイクルという裏事情があったりする。
結果、「精神は男、肉体は女の子なんだ!!」という現実逃避や、「むしろ両方付いてんだよ」という猛者を生み、いろんな意味で論争の絶えないキャラとなった・・・。