概要
北海道札幌市中央区に所在し、日本中央競馬会(JRA)が所有・運営する。
1907年に開場。
2009年まで地方競馬のホッカイドウ競馬も開催されていた(現在は休止状態)。
芝コースは一周1,640.9mで直線266.1m(Aコース使用時)、ダートコースは一周1,487mで直線264.3m。
いずれも右回りである。
直線が短く芝コースは洋芝を採用していることもあって、出走馬のコース適性が他の競馬場以上に馬券の購入検討での重要な要素であるといわれる。
障害競走は行われていない。
また高低差が芝で0.7m、ダートで0.9mと全体的に平坦であるのが最大の特徴となっており、新潟競馬場と同じく地力勝負になりやすいといわれている。
内馬場にはファミリー客向けの遊具やレストハウス、屋外ステージなどが整備されている。
アクセス
競馬開催日および場外発売日には無料シャトルバスを運行。
・札幌市営地下鉄東西線二十四軒駅から徒歩約15分。
競馬開催日および場外発売日には無料シャトルバスを運行。
主な競走
重賞競走 GⅡ
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
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札幌記念 | 8月中旬 | 芝2,000m | 3歳以上 | 7000万 | サマー2000シリーズ |
重賞競走 GⅢ
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
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北海道新聞杯クイーンステークス | 7月下旬 | 芝1,800m | 3歳以上牝 | 3600万 | 2020年は函館で実施 |
エルムステークス | 8月中旬 | ダ1,700m | 3歳以上 | 3600万 | 2020年は函館で実施 |
キーンランドカップ | 8月下旬 | 芝1,200m | 3歳以上 | 4100万 | サマースプリントシリーズ |
農林水産省賞典札幌2歳ステークス | 8月下旬 | 芝1,800m | 2歳 | 3100万 |
※2020年東京オリンピック開催及び延期に伴い、札幌競馬場開催予定から函館競馬場に変更された重賞競走
重賞競走 GⅢ
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
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函館スプリントステークス | 6月中旬 | 芝1,200m | 3歳以上 | 3900万 | サマースプリントシリーズ 通年は函館 |
その他
冷涼な気候上芝コースに通常使用される野芝の育成に向いていなかった事から、1989年までダートコースのみであった。
1990年に寒さに強い洋芝を使用した芝コースが新設。
この洋芝の技術は他の競馬場の芝コースの通年緑化や、国内のサッカー場の天然芝ピッチの通年緑化にも応用されている。
夏季に開催される阿寒湖特別は、ステイゴールド号の活躍により特別競走としては高い知名度になったともされている。
本競馬場と函館競馬場での重賞レースのファンファーレは演奏難易度が高い事でも知られる。
加えて、競馬場では馬への配慮のためか現地での音合わせ等のチューニングも制限されているため、より難易度の高さに拍車をかけている。
特にトランペットパートは下がってから1オクターブ上がる音がある為、本番で自衛隊の音楽隊や音大生でも音を外してしまう事も珍しくないとされる。
なお、作曲者はエヴァンゲリオンや踊る大捜査線などで劇伴を担当した鷺巣詩郎。
本人も演奏難度の高さは理解しているようで、Twitterでは「やっかいな譜面で…ホントにごめんね」とコメントしていた。
関連項目
(北海道にあるその他の競馬場)
・JRA
・地方競馬