CV:田中進太郎
概要
『デュエル・マスターズWIN』の登場人物で、最強デュエリスト集団『D4』の1人。基本的にやかましく、「ファー」が口癖。斬札ウィンからも初対面の時点で「やばそうな人」「うるさい人」という印象を持たれている。
デュエマだけではなくゴルフも趣味としている。ゴルファーとしての腕前は、ロングショットで歩行者横断ボタンを狙撃できるほど高く、海に落ちても着衣のまま泳いでいることから身体能力自体も高い。
シラハマ学園内では教員よりも高い権限を持つD4という地位にあぐらをかいており、かなり傲慢な性格。相手は完膚なきまでに叩きのめす主義であり、彼に心身ともに再起不能にされたデュエリストは5万人はいると言われている。
その為か沸点が低めで、自分のプライドが傷つくとその要因(自分以外)に怒り狂う。
漫画版のボウイ曰く「キレるとなにするかわからない」
活躍
シラハマ編
第11話から登場。同話内のD4の集会では、解散の間際にボウイを三連敗していることをネタに揺すりをかけている。一方で「それは『ファー』だぜ」とも付け加えており、彼なりに気を遣った忠告とも取れる形になっている。
第18話ではデュエルマスターを探しにシラハマを訪れた際、信号が青にならずに困っていたお婆さんを先述のロングショットを駆使して助けており、少なくともトッププレイヤーとしての世間体や外面には気を遣っている模様。
同話では最上川イッサとのライバル関係が掘り下げられており、デュエルマスター探しを賭けてイッサとデュエルを行ったが、突如プリンス・カイザからの緊急招集がかかり中段に終わった。
シラハマ編終盤ではウィンがカイザを破る姿を見て(一方的に)対抗意識を燃やすようになる。
決闘学園編
続編の決闘学園編第5話では誤ってAI先生の盆栽をゴルフボールで割ってしまい、近くにいたマズキとケンドラに濡れ衣を着せる。
これに対して糾弾されるも、証拠を見つけられなければデュエマさいこークラブを解散することを命ずる。しかし、他の生徒たちが揃ってファルゴを擁護したことでウィン達は証拠という証拠を見つけられず、解散命令の撤回を賭けてケンドラがファルゴに決闘を挑む。結果としてケンドラは敗北してしまったものの、ファルゴの攻撃をひたすら耐え続けたことが図らずも時間稼ぎになり、ファルゴが犯人である証拠が明るみになると、自身の立場が危うくなることを恐れ、事実を公にしないことを交換条件に解散命令を撤回することになった。
第6話の精神修行の特別授業にて自身の暗黒面と向き合った結果、「完全勝利によって得られる快感(ファルスタシー)」が自分の戦う理由であると再認識する。その後、予てより目障りだったウィンに直接対決を挑むも、同じく精神修行により成長していたウィンに逆転負けを喫する。
これが最後の一押しとなり、ウィンやデュエマさいこークラブに対する今までの(ほぼ一方的な逆恨みによる)鬱憤が爆発。自分を慕う他の生徒たちを通してデュエマさいこークラブに様々な嫌がらせや妨害工作を仕掛け、解散に追い込もうと暗躍を始める。
第11話では、ボウイと入れ替わる形でD4に加入したカレンに対してウィンが送り込んだスパイであることを疑うのと同時に、ウィンたちへの積年の(逆)恨みを晴らさんと言わんばかりに辛辣な態度で当たっている。
また、カレンから使い古したデッキを取り上げ、彼女の目の前でゴミ箱に捨てた際、新しいカードを用意させた上でD4の品位について説き伏せており、外面への意識は高いという一面を見せている。
しかし見方を変えれば、カイザやイッサ以上に今の地位に執着している分、D4全体の世間体が悪くなることを人一倍危惧しているとも言える。
実際に、第9話でもボウイの行動や実力に対して「D4の威厳を損なう」と怒りを露わにしている。
第12話ではウィンと「文化祭の人気投票でデュエマさいこークラブが1位になったら今後一切手出しをするな」「1位になれなかったら部を解散しろ」という取引を交わす。
第14話では文化祭にてデュエマさいこークラブに対して案の定妨害工作を行う。念の為としてさいこークラブの出し物であるお化け屋敷に入るも、邪神くんの部下達から散々脅かされ、這う這うの体で脱出するもそれを見た来客達は逆に興味を持ち、お化け屋敷は大盛況を収める。妨害するつもりが自身が宣伝に利用されるという皮肉な結果を招いてしまった。
続く第15話では、ノワールアビス達を幽霊として霊媒師の先生や某幽霊ハンターの名を持つ最新化学で消そうと仕掛けるもノワールアビスと邪神くんは実際のクリーチャーのため効果が無いと分かるとお化け屋敷に魔法陣を書いて物理的に消そうとすると実際のお化けが出て騒動となり、自分で起こしたにも拘らずさいこークラブのせいにしてついにはお化け屋敷をぶち壊してお化け屋敷の中にいたノワールアビス達は太陽の光を受けて弱体化=ウィンのデッキを物理的に弱体化させて、ウィンを本気で怒らせた。夜の部のD4同士による公開エキシビションマッチに乱入してきたウィンを徹底的にメタり潰しにかかる。
決着となる16話では付き人のファルゴガールズたちからウィンの情報をリアルタイムで集めつつ、盤面を揃えてエクストラウィンを発動させるも、彼の悪癖やプレイングを予め読んでいたウィンのスペシャルゲストである完全防御革命によって阻止されてしまう。このメタ返しの一手によってプライドとリズムが崩れてしまい、周囲の声とD4という地位のプレッシャーによる焦りで完全に自分を見失い、場のアドバンテージが取れていたにも拘らずゴルファンタジスタでシールドを全て破壊するも、結果は全てSトリガー。(内、SSトリガー2枚でSTプラス1枚)
盤外戦術やメタ戦略によって有利だった流れをシールドトリガーで完全にひっくり返されてしまい、続くウィンのターンで切り札のゴルファンタジスタも邪闘シスによってパワーをマイナス∞にされて除去され、アビスロイヤルとジャシン帝による一斉攻撃を受けて敗北し、邪神タイムによる追い打ちでそのまま再起不能。これまで相手を挫折に追い込むまで徹底的に叩き潰してきた彼だが、皮肉にも自分が完膚なきまでに叩きのめされる結果に終わってしまった。(しかも自暴自棄による自身の行動がこの結果を招いてしまった)
更には彼の応援団であるファルゴガールズが独立を宣言し、彼女達からも見捨てられてしまった。(独立宣言後はファルガールズに名前が変わっている)
一方、ファルゴによってお化け屋敷をブチ壊されたデュエマさいこークラブだったが、シラハマからやって来たパパリン達とエリザ先生(+食堂のおばちゃんおじちゃん)の協力もあってタコさんウインナーの屋台を営業し、1位となった。
漫画版
D4の登校パレードに対し「おゆうぎ会かよ」とヤジを飛ばしたウガタが気に障ってデュエルでいたぶろうとするも、調子に乗り過ぎてマナ加速で山札を削り過ぎた結果、山札切れで自滅してしまった。
リアルダイレクトアタックでデュエルを無効にしようとしたがカイザに止められ、ウガタに助言をしたウィンに怒りを燃やすようになり、ウィン抹殺の為にデュエマ忍者をけしかけた。
しかしその事がリッパー教授にバレて制裁を喰らい、ボロボロ状態で学園長の前に放り出された。
使用デッキ
自然文明のジャイアント、スノーフェアリーが中心のデッキを使用。
無印では墓地リセット&味方のマナ召喚を可能とする《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》と、4マナアンタップ効果&マナ加速しながらマナから踏み倒しできる《轟廻!グランドスラム・スコーピオン》を主軸に、《十番龍オービーメイカーPar100》を切り札とする【緑単オービーメイカー】を使用していた。
第2期の『決闘学園編』では真の切り札《首領竜ゴルファンタジスタ》を入れた【緑単ジャイアント】使用。
《ホールインワン・ヘラクレス》と《雲の超人》のコンボでマナを増やし、《チアスカーレットアカネ》からのメクレイド戦術を披露している。
公開エキシビションマッチに乱入したウィンと戦った際は、大量にシールドトリガーを入れているウィンの闇単色デッキにリベンジする為に《十八番龍エターナルグリーンParLife》によるシールドを割らないエクストラウィン狙いのデッキを使用。しかもバッジ型通信機を使ってウィンの後ろの座席に双眼鏡構えてスタンバったりしているファルゴガールズから情報を得ながらデュエルするという徹底ぶり。
余談
名前の由来はおそらく『ゴルファー』のアナグラム。ファを先頭に逆さ読みにすると説明がつく。
苗字は『霞ヶ関カンツリー倶楽部』が由来か。ちなみに霞ヶ関カンツリー倶楽部の所在地である埼玉県川越市は前作の舞台になっていた場所でもある。
SNSではCMの宣伝で完全にネタキャラ化しており、作中ではヘイトを稼ぐ行動を繰り返す一方で、妙に小物臭いのに実力は本物というキャラクターから一定の人気がある。
彼の切り札である《首領竜ゴルファンタジスタ》は、背景ストーリーでは首領として自身が果たすべき責務と守るべきものを胸に《アビスベル=ジャシン帝》に挑んでおり、力及ばず敗北し事切れる瞬間まで自分を慕う仲間たちを想い、最期の力を振り絞ってフィオナの森全体を覆うほどの結界を張って散るという、まさに漢の中の漢と呼ぶに相応しい生き様を貫いている。
元々ネタキャラ扱いされていたファルゴとゴルファンタジスタだが、この一件により、「使い手と切り札の人間性があまりにも正反対」ということで再び話題となった。
関連タグ
切札勝太,邪藩牛次郎:「自分より目立つ存在は邪魔」「気に入らない相手を排除するためならば手段は選ばない」という点ではある意味似た者同士。ただし勝太に関しては根は善良であり、嫌がらせや卑怯な手を使う際も自ら行動することに加え、相手を煽ることはあるものの、卑怯な行為そのものをデュエルに持ち込むことはしないという矜持も持ち合わせている。それに対して後者は老け顔、笑い声が特徴的、イカサマしてまで勝とうとする、エクストラウィンを完全防御革命で阻止される、ワールド・ブレイクした結果シールドトリガーでクリーチャーを一掃されると共通点を上げればキリがない。
ファーーー!!甘い甘い:DM23-RP1のCMにて、この台詞と共に突然カットインしてくるというインパクト抜群の扱いを受け、多くのDMPの腹筋をワールドブレイクすると共にネットミーム化するまでになった。