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月読尊の編集履歴

2023-08-10 04:59:59 バージョン

月読尊

つくよみのみこと

月読尊とは、月を神格化した日本神話の神。夜の国を統べている。

概要

月読尊(ツクヨミツキヨミ、月読、月夜見)、とは日本神話に登場する月の神様。月弓(ツキユミ)とも書く。


イザナギの禊で右目から生まれた三貴子の一柱で、アマテラスの弟、スサノオの兄にあたる。


月と理を司る大事な立場にいながら、記紀ともに登場回数が少なく、謎の多い神様。

記紀は天照大神(アマテラス)から続く皇室の正統性を国内外に示す為に作られたので、ツクヨミを特筆する必要性はなかったと思われる。


日本書紀によればアマテラスと共に天に上げられたという。

アマテラスに頼まれて食物の神・保食神(ウケモチ)の元を訪ねたが、ウケモチは口から食べ物を出して料理にしたため、ツクヨミは穢れたものと怒りウケモチを剣を抜いて刺し殺してしまう。その死体から人間生活に必要な、五穀が生まれたのだが、この一件にアマテラスは怒り、以降、太陽と月は顔を合わせる事は無くなったという。

しかし、日本書紀よりも以前に作成されたとされる古事記では、スサノオがオホゲツヒメを殺して五穀が生まれたとされており、他にもスサノオとの支配領域の被りっぷりから、元々はスサノオのポジションだった一部が、逸話の少なかったツクヨミの物として引き継がれたともいわれている。また、出雲系の神だったスサノオを、アマテラスとツクヨミの神話に後から入れたという説もあったりする。

この一説はハイヌウェレ系神話と日月別離神話が混ざったのだろう。


昔は太陰暦を基準に農耕をしていたため、ツクヨミは農耕の神様ともされ、和漢三才図会には月誦御食尊(ツキヨミミケノミコト)との表記も見られる。また、蒼海原の統治を命じられたため、海運も司る。

一方、古来よりツクヨミの司る月は「」の象徴として日本だけでなく世界各地でも恐れられ続けていた為、死神の様に死を象徴する神でもあったという説が少なからずある。これは、ツクヨミに関する逸話が少ない謎の多さが大きく起因している可能性も高い。


月山神社等ではが神使とされ、桂の樹とも関わりがある。しかし、近年のファンタジー作品等では、同じく月と関連のあるが神使扱いされるケースも少なからずある。


眉目秀麗な大変美しい神様だと云われている。


異説

古事記日本書紀には性別が明記されていないことから女神説もあるが、上述の通りウケモチを斬殺しており剣を佩いている点などから男神とするのが一般的な見解。

他に、月読尊を祀っている伊勢神宮の行事・儀式を記した延喜成立の皇太神宮儀式帳には、金作りの太刀を佩いた馬上の男とはっきり書かれており、古来より男神とみなされていたことが分かる。


三貴子の中で一番影が薄い点と、前述の通り、日本書紀で月読尊がやったとされるエピソードと、ほぼ同じ事を古事記ではスサノオがやったとされている事から、マイナーな説ではあるが月読尊=スサノオ同体説も存在する。


この中でも突飛なのが本居宣長の弟子である服部中庸が唱えた説であり、江戸時代後期には既に日本に入ってきていた西洋天文学の知識と日本神話を融合させ「天体としての太陽こそが高天原で、その主宰神は天照大神。天体としての月こそが黄泉であり、その主宰神は月読尊=スサノオ。天体としての地球こそが日本神話でいう中つ国」と主張する「天地考」「三大考」という書物を執筆する。

師の宣長はこの説に好意的だったが、宣長の没後に門下生達の間で、この説に関する議論が紛糾し、最終的に中庸は宣長の他の門下生達からハブられる事になる。あまりに荒唐無稽な説なので当然といえば当然である。


表記ゆれ

日本神話の神々は表記のゆれが激しい。ツクヨミが登録として一番多いが、モデルにしたキャラクターへの登録の方が多い。また、一般的に「月読尊」より「月読命」の方が表記としてはよく使用されるが、ピクシブでは月読命は別作品の記事になっているので注意。月夜見と表記されることもある。

月読尊をモチーフにしたキャラクター

ゲーム

文学


関連タグ

日本神話 月神

三貴子(天照大神/須佐之男) ウケモチ 神道 白兎神


表記揺れ

月読命 ツクヨミ ツキヨミ

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