『三度のメシより オタカラ・ハント! 踊るギャングスター、ウツホ!』
『オマエさんらの情熱、しかと もらい受けた!そぉ~ら、もいっちょ行くのじゃ~!!』
CV: 横沢ローラ
概要
『スプラトゥーン3』に登場するキャラクターで、すりみ連合に所属する一人。英語版の名前は「Frye」。
ウツボ使い一族の後継者たるインクリングである。20代前後のガール……だが、一人称は「ワシ」で「~じゃ」「~のう」といった老人口調…というか広島弁に近い喋り方になる。
名前の由来は恐らく、『鱓(うつぼ)』を単にもじったもの。
容姿
髪や服は全体的に黄色で、頭には広げたマンゴーカットのようにも見えるイカフライが乗っている。手足の指と口の中の色は青。
垂れ目だが、目元の模様の面積がかなり広く、下まつげと一体化したような立体になっている程。
また、イカのアイドルに共通する特徴として目がしいたけになっている。
バンカラ育ちらしい褐色肌で、へそを出したブラジャー風のトップス、左脚側に穴が開けられたハーレムパンツ、足には指無しのヨガソックスと、アラビアンなベリーダンスの衣装をほうふつとさせる服装。実際に蛇使いのようなデザイン・音色の笛も持っている。
かなりの長身で、決めポーズの際はフウカがヒールの上から更につま先立ちをすることで、ようやく同じ目線になるくらいである。
他の所持品にはエキゾチックな木製のウツボ面を持ち、つけていることもある。
また、家紋はウツボカズラがモチーフになっているが突き上げた拳のようにも見える。
人物
フルネームは「翁長 空帆」(おなが うつほ)。
享楽的なインクリングの性分に加え、バンカラの混沌とした気風が影響してか、かなりのアウトロー気質の持ち主。
「〜のじゃ!」口調から第一印象は可愛いように思われるが…?
幼い頃から両親は世界中を旅して回っており、祖父が親代わりとなって育ててくれた。その影響で一人称を「ワシ」と言うようになり、ケンカっぱやく情にもろい部分も祖父譲りらしい。
2つ下の弟とまだ幼い双子の妹がおり、妹達を溺愛している。弟もかわいがっているが、最近は反抗期らしい。
思った以上に身体が動く行動派で、すりみ連合のいわば鉄砲玉のような立ち位置ともいえる。
その性格が災いしてサーモンランではオオモノに直行⇛コジャケに撃破される⇛フウカが青ザメて駆け寄ってくることがよく起こる模様。
6/10~6/12の第三回ビッグランの告知では、シャケがマテガイ放水路に押し寄せているという情報に対し、「こっそり地下からカチコミとはヒキョウな!来るならどうどうと正面から来んか!」と苛立っていた。
なお、すりみ連合の他の2人、フウカとマンタローとは三家の会合で幼少期から顔を合わせていたものの、当初は挨拶し合うだけで、それ以上の接点はなかった。
しかし中学生時代、フウカと同じクラスになったのだが、フウカ曰く「このコちょっと浮いてはったんです。それがなんや危なっかしゅうて、ついつい構ってしもて ……。」との理由でフウカから構われるようになった。ちなみに当時のウツホもフウカに対して同じことを思っていたりするそうな。
やがてどちらも相手に構っているうちに意気投合。2人とも歌うのが好きだったので、学校の屋上でよく一緒にバンカラ地方の塩辛節などを歌うように。
そのうちアカペラに物足りなくなり、隣のクラスのマンタローがピアノ上手だということで顔を出してもらい、これを機会にマンタローとも意気投合したことがNintendo Magazine 2022 winterで語られている。
ちなみに幼少期のフウカとは挨拶をする程度の仲だったことは先述通りだが、当時のウツホは踊りの稽古をしょっちゅう抜け出しており、そのせいでフウカはこの頃からウツホのことを覚えてしまっている。
バンカラジオでのステージ紹介では食事関連のネタが度々語られている。なぜかナメロウ金属の社員食堂のスタミナ定食の美味しさを知っていたり、スメーシーワールドのアイス目当てで年間パスを買ったことが覗える。食べ物片手にバトルすることもあるようで、マンタマリア号のカモメに食べ物を狙われている模様。後述の通り甘党という事もあってか、ザトウマーケットで大量にお菓子を買い込んだあげく、1日で食べきってしまうらしい。
上記の鉄砲玉的な性格もあってか、バトルの際はおたけびを上げたり、真っ直ぐ突っ込むことが多い模様。
持ちブキはワイパー。
嗜好
じゃんけんで一番強いと思うのは「ガードもはたきもできて、一番でかいから」、というかなり実戦的な理由でパーを主張。
無人島に何か持っていけるとしたら、腹が減っては戦ができぬということで食料を持っていく。
大の甘党で、お茶に大量の砂糖を入れて飲んでいる。ウツホ自身は指摘されるまでフツーの量だと思っていたためフウカから「お茶にゴメンナサイしぃや」と突っ込まれている。
そのためチョコレートフェスの際は「どれか1つなんて選べるわけなかろう!」とフェス参加を拒んだが、最終的に他の2人の挙げたチョコレートのいいとこ取りが出来るという理由でミルクチョコ陣営を選んでいた。
バレンタインはすりみ連合のメンバー同士でチョコレートの交換を行っているようだが、第4回フェス開催の前年、マンタローに「お好み焼きチョコ」なるものをあげた模様。この時はお好み焼きなのは見た目だけに留まっていたようだが、その翌年、味もお好み焼きに近い「本格的」なお好み焼きチョコが出た模様。マンタローからは「ふつうのチョコで許してくださいッ!!」と懇願された。
クレーターの近くで立派な拳を持つUFOを見たらしい。
人生は選ぶことの連続だから、迷わず間違えずに判断できる知恵を欲している。知恵があれば立ち回りでバトルを制することができる。
好きなアイスクリームはフレッシュな味わいのストロベリー。過去に数多くのフレーバーを食べ比べた結果、甘ずっぱいイチゴと優しい甘さのミルクが最強のマリアージュだったとか。
富や愛よりも名声を大切にする。一度きりの人生、一発当ててビッグにならなければつまらないとのこと。名声を上げて人気者になれば仲間ができるから寂しくないと、愛派のマンタローに反論している。
リーダーフェスでは
自分がすりみ連合のリーダーにふさわしい理由として、「いつも先頭に立って体を張っているのは自分、日ごろメンバーを引っ張っている自分が完全無敵の究極最強リーダー」といった主張をしている。
ヒーローモードでの登場
『待つんじゃー!』
『オマエさん、なかなかウデが立つと見える!』
『ワシらの手下にならんか?
そしたら オタカラの半分をくれてやってもよいぞ?』
『なるほど、さすがはバンカラもんじゃな…。』
『言葉なぞいらん、コブシで語れというか!』
『イエローウツボ、カモン!』
踊るギャングスター ウツホ
『そぉーら…』
『祭りじゃ!!』
すりみ連合三人で地下空間・オルタナに盗賊としてお宝探しに訪れ、自身はサイト2「あんしんライフファクトリー」のボスとして登場。他の二人同様、3号たちをお宝を狙っていると思い込み勝負を挑んでくる。
本来イカにとって恐ろしい猛魚なウツボと心を通わせ、笛の音で自在に使役するモーレイマイスター。その流派はバンカラに代々伝わっている「翁長流」。
タコツボックスの残骸を改造した(ゲーミングPCのような装飾が施された)巨大なインク箱「ウツボックス」に乗っかり、それを棲家とした大量の「イエローウツボ」達を繰り出して攻撃してくる。
攻略
ウツホ自身はウツボックスの面ではなく点に乗り、それを回転させながら踊っている為、そのままではイカなるブキでもインクが届かない。
しかし、ウツボをインクで倒すと、ぶっ飛んでいく形で彼女の元に逃げ帰り、その勢いで少しずつバランスを崩していく。全てのウツボを倒すと完全にバランスを失いダウンするので、止まったウツボックスを塗り上がって、上にいるウツホを倒すで戦いが進む。
なおウツボには本物と偽物がおり、偽物は一発で倒せるが逃げ帰らない。見分け方は、イカと同じ目のタイプの強面物が本物、目が点のものが偽物である。
1段階目から使ってくる技はイカの2つ。
- 一の舞 五月雨ウツボ
ウツボ達をマルチミサイルのように発射する。
しばらく刺さったままなのでこの隙にインクを当てよう。
ミステリーファイルによると一の舞をすると五月雨のごとく地を濡らし、地は喜んでウミブドウを咲かすとのこと。
- 三の舞 ウツボ百景
ウツボ達が空中に並び、インクの弾を吐いてくる。
横に移動しながらシューターで撃つべし。
今作ではデフォルトでスーパーチャクチのスペシャルを使用できるため、上手いこと密集地帯に当てられさえすれば、ウツボの殲滅に役立つ。スタート地点とジャンプ地点の足場を塗りつぶすと7割近くゲージを溜められるので覚えておこう。
またコジャケを投げると囮に使える。安全に本物のウツボを狙いやすくなる。
第2段階
『ニヒヒ!やりよるな!』
『ワシの本気、見せようかの!』
『とくとご覧あれじゃ!』
2段階目になると、ウツボの数も増えて、新技が追加される。
- 二の舞 ウツボ大渦
2段階目から使われる技。回転するウツボックスを中心にウツボ達が泳ぎ回り、少しずつ範囲とスピードが増していく。
渦が大きくなる前に、出来るだけインクを当て倒しやすくするべし。
また渦の内側は本体以外は安全圏である。この技はかなりインクの上塗りをされるため落ち着いて塗り返しが出来るだろう。
ミステリーファイルによると、イリの風を呼び、民の心をバンカラへと誘うとのこと。
第3段階
『な、なんじゃと?!』
『えぇい、もーどうなっても知らん!』
『行くぞ全力フルパワー!カクゴするのじゃ!!』
3段階目になると大技を放ってくる。
- 終の舞 ウツボ大転身
大量のウツボが密集したまま3号めがけて殺到する。
ウツボを攻撃するのが非常に難しく、そのまま避けるのが得策。攻撃範囲の幅も広い点も厄介。
どうしても避けきれない場合、スーパーチャクチで緊急回避するのも手である。その攻撃判定でウツボを少しは減らせるメリットはある。
ミステリーファイルによると百のウツボで天を駆け、ナン・タイの戦士を約束の地へと導くのだとか。
他の技のウツボも増えているので注意。
ここでウツボを全て倒し、ウツボックスの上のウツホを倒せば勝利となる。
撃破後
『ぐぅ~~~!
まさか ここまでのウデマエとは…』
『フン!これで すりみ連合に勝ったと思うなよ』
『覚えてやがれなのじゃ!』
負けた後はウツボックスを爆破し、ウツボ達共々場外に吹っ飛ぶ形で撤退する。
余談
第一印象は可愛いウツホだが、実際は番長じみた口調の通りかなりガラが悪いことが分かった。「バンカラ代表」の名乗りに違わぬ不良キャラである。
とはいえ、こういった一面はあくまで盗賊として「同じオタカラを狙う商売敵」に対して向けられていたもの(実際は勘違いだったが)。
ヒーローモードをクリアして親しくなってからは、バンカラジオのスタジオを見ていると誰よりも大きく手を振ってファンサしてくれたり、ナワバトラーでプレイヤーが勝利すれば「さすがは3号さんじゃな!」と称賛してくれたりと、オルタナでの態度が嘘のようにとても好意的に接してくれるようになる。
おそらくどちらが素ということはなく、どちらも彼女の本当の性格なのだろう。そしてこういった可愛らしさとガラの悪さのギャップは、紛れもないウツホの魅力の一つと言えるだろう。
色覚サポートをONにしておくと、ここの戦いで珍しい青髪のウツホを拝むことが出来る。
いつもと違う彼女を見たいプレイヤーはやってみてもいいかもしれない。
ウツホはプーンギー(蛇使いが使う中部に膨らみを持った笛)を持ってウツボを操ることから、蛇使い発祥の地であるインドがウツホのモチーフと考えられている。
その服装や褐色の肌、ヒンドゥー教を題材とした細密画のようなミステリーファイルなどからもその要素が覗える。
実はフェスにおける彼女の陣営は、「好みの味は?」フェスのみの1度しか勝利した経験がない。