概要
年内の東京開催を締めくくる大一番として定着しているジャパンカップ。
この年も大一番に相応しい超強力ラインナップが揃うこととなった。
- 秋天連覇、心身充実の天才イクイノックス
- 古牡馬に真っ向勝負、3歳牝馬最強リバティアイランド
- 久々復帰、樫の舞台で反撃期すスターズオンアース
- 叩いて気配上昇、戸崎と再び挑むドウデュース
- 昨年のエース、先行力武器にタイトル獲りだタイトルホルダー
- 新たな相棒で復活へ、前年覇者ヴェラアズール
など。
海外馬の参戦は1頭で、フランスからイレジンを迎えた。また、昨年に続いて地方所属馬の参戦があり、今回は園田(兵庫)から2頭のメンバーを迎えた。
- イレジンは女性騎手の騎乗を予定しており、本レースにおける海外女性騎手の騎乗は90年以来33年ぶり。なお本馬の日本馬との対決は21年フォワ賞以来2回目となり、その時の勝ち馬ディープボンドとは2年2か月ぶり2度目の対決。
- G1馬は国内7頭含む8頭。今回はメンバーがかなり強力なためか、非G1馬の重賞馬が少ない。
出馬表
枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 調教師 | 人気 | 馬体重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | リバティアイランド | 牝3 | 川田将雅 | 中内田充正 | () | |
1 | 2 | イクイノックス | 牡4 | C.ルメール | 木村哲也 | () | |
2 | 3 | タイトルホルダー | 牡5 | 横山和生 | 栗田徹 | () | |
2 | 4 | スタッドリー | 牡5 | T.マーカンド | 奥村豊 | () | |
3 | 5 | ドウデュース | 牡4 | 戸崎圭太 | 友道康夫 | () | |
3 | 6 | フォワードアゲン | セ6 | 黛弘人 | 中野栄治 | () | |
4 | 7 | イレジン(FR) | セ6 | M.ヴェロン | JP.ゴーヴァン | () | |
4 | 8 | パンサラッサ | 牡6 | 吉田豊 | 矢作芳人 | () | |
5 | 9 | ヴェラアズール | 牡6 | H.ドイル | 渡辺薫彦 | () | |
5 | 10 | ダノンベルーガ | 牡4 | J.モレイラ | 堀宣行 | () | |
6 | 11 | トラストケンシン | 牡8 | 荻野極 | 高橋文雅 | () | |
6 | 12 | チェスナットコート | 牡9 | 田中学(兵庫) | 田中一巧(兵庫) | () | |
7 | 13 | クリノメガミエース | 牝4 | 吉村智洋(兵庫) | 石橋満(兵庫) | () | |
7 | 14 | ディープボンド | 牡6 | 和田竜二 | 大久保龍志 | () | |
7 | 15 | ショウナンバシット | 牡3 | M.デムーロ | 須貝尚介 | () | |
8 | 16 | インプレス | 牡4 | 三浦皇成 | 佐々木晶三 | () | |
8 | 17 | スターズオンアース | 牝4 | W.ビュイック | 高柳瑞樹 | () | |
8 | 18 | ウインエアフォルク | 牡6 | 藤田菜七子 | 根本康広 | () |
※ドウデュースは武豊を予定していたが、怪我の回復が遅い事から見送りとなり、戸崎圭太騎手が引き続き騎乗する事となった。
また、ヴェラアズールは去年同様ライアン・ムーアを予定してたが、前週の落馬による負傷が治らなかったため、ホリー・ドイル騎手に変更となった。
前評価
人気 | 馬 | オッズ |
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1 | ||
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 |
展開・結果
着順 | 馬 | タイム | 着差 |
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1 | |||
2 | |||
3 | |||
4 | |||
5 |
関連動画
余談
なかなか出なかった出走表明
専門誌が独自で出走を想定している馬を11/8時点に紹介した記事の段階では、出走予定が僅か9頭しかいなかった。開催まで1ヵ月を切ったというこの状況でこれだけしか出走の意向が見えなかったというのは珍しい事態だった。
理由の一つとして考えられたのはイクイノックスとリバティアイランドという直近で強い勝ち方をした有力馬と、それに食らいつくだけの猛者ばかり集まったことが考えらえれる。本来ならGⅠが取れておかしくない有力馬が真っ当なパフォーマンスを見せてもこのレースでは10着にも届かない惨敗になるかもしれない。そう思わせるだけの実績を積み上げてきたメンバーが既に集結し、SNSでは「怪獣大決戦」などと呼ばれる様相を呈していたためだ。
そのままジャパンカップ史上最少出走頭数による開催もあるか?とも騒がれたが、スターズオンアースとクリノメガミエースの出走表明を皮切りに出走表明が次々と報じられ、最終的に海外馬2頭、地方馬3頭を含めた21頭が出走登録に至った。
急に地方馬まで含めて一気に出走表明がされたことについて、SNSでは「強い実績馬だらけになったことで、10着でも出走手当が1000万円になる事を狙った馬が一気に来たのでは?」という意見が出てきた。
これに対してニシノデイジーやセイウンスカイの馬主として知られる西山氏がX(旧Twitter)にて苦言を呈した。(西山氏のポスト内容はこちら)
前述の通り、生半可な意気込みではそもそも10着にすら届くことすら不可能と思っていい状況であり、何より世界の有力馬も集まるGⅠレースに出走するという決断をする意味がどういうことかを伝える内容となっている。