ヨツミワドウ
よつみわどう
概要
モンスターハンターシリーズに登場するモンスターの一種。両生種に属する。
初登場作品は『モンスターハンターライズ』(MHRise)。
その名の通り、河童と蛙を掛け合わせたような奇怪な見た目が特徴。
ただし、顔立ちに関しては哺乳類の一種であるカモノハシを思わせる。通常時のフォルムからワニを連想する人もいる。
まさに色々な動物の特徴を複合させたようなモンスターである。
顔立ちはゴツいが、ツイッター等では「かわいい」という声が意外と多く、劇中でもヨモギが同様の感想を述べていたりする。
好物のウリナマコと砂利を一緒に飲み込むことでどこぞの化け鮫よろしく腹部を膨張させることが可能で、巨体を生かした豪快な攻撃を繰り出してくる。
食べ物と一緒に砂利を飲み込むのはモデルになったカモノハシ由来の行動であり、歯がないので食物の咀嚼が難しいため、腹の中で砂利を使って食べたものをすり潰している。
他には、口から水弾のようなものを放って相手を攻撃することも可能。
戦闘能力
MHRise
モチーフが河童なだけあって水を使った攻撃、そして相撲をイメージした技が多く、体当たりなど肉弾戦に強い。通常時は張り手を繰り返しながらの突進、当たれば必ず気絶する猫騙し、塩撒きのように腕を振って水や土砂をバラまき、衝撃波で前方にいる相手を怯ませる、四股踏みでの両脇への攻撃(膨張時には地面を砕くほどの威力に)など力士のようなパワフルな攻撃を繰り出してくる。
しばらくするとウリナマコと砂利を一緒に食べる事で腹部を膨らませ、各技が強化された状態になる。特にジャンプからの着地の振動でこちらの動きを封じる技は厄介。しかし腹を攻撃し続けると砂利を吐いてダウンするのでうまく攻撃を見切って反撃していきたいところ。幸い、攻撃はどれも威力こそ高いものの予備動作が大きかったり、攻撃後に長時間隙を曝す等見切りやすいものが多いので、解除にはそこまで苦労はしない筈である。
縄張り争いはアオアシラ、ウルクスス、ラングロトラ、アンジャナフ、ゴシャハギと行うことが確認されている。
アオアシラ、ウルクスス、ラングロトラの三牙獣との縄張り争いでは、牙獣の突進攻撃を膨れた腹で弾き返し、掴み合って相撲のような体制になるが、ヨツミワドウが相手を持ち上げ、頭から丸呑みにしようとする。自分より小さいとはいえ、流石に飲み込むのは無理があったらしく、上半身が口の中に入ったくらいで抜け出されるが、それでも牙獣をポーンと投げ捨ててそのパワーをアピールしている。
ゴシャハギとの縄張り争いではゴシャハギの体当たりを腹で弾き返した…と思いきや頭を殴りつけられ転倒した所を馬乗りにされて頭を何度もボコスカ殴りつけられる。ゴシャハギの攻撃が緩んだ隙にヨツミワドウが弾き飛ばして痛み分け。
アオアシラたちとの縄張り争いは(丸飲み以外は)まさに相撲のようであるが、ゴシャハギとの縄張り争いは総合格闘技のようである。
…そしてアンジャナフには……どうしてこうなったというレベルでフルボッコにされる。アンジャナフ自体ライズで格上げ(ティガやディアに匹敵)されたとはいえ、自慢の体当たりすら出来ずに土俵に撃沈してしまった。
ヨツミワドウ「おい、相撲しろよ」
MHR:S
そして2022年6月末に発売された大型追加コンテンツ「モンスターハンターライズ:サンブレイク」では体験版で中級のクエストを担当。2連続飛び上がりボディプレスや、八艘飛びを思わせる軽快なジャンプ回避といったモーションが追加されており、「たかがヨツミワドウ」とナメて掛かったハンターを悉く土俵外(キャンプ)へと送り出していった。
マスターランク初の緊急クエストの相手にもなっており、製品版でも「ヨツミワドウが強い」という体験版と同様の声が聞かれた。
そして、傀異化した個体は延々とツッパリしながらの突進攻撃を繰り出していくという非常に厄介なものになっている。閃光玉や各種罠など、少しでも多くの足止め手段を用意しておきたい。
装備
Twitter公式アカウントより、ヘビィボウガンと大剣、そしてハンターたちの防具デザインが公開されている。
ハニカム構造の目立つ、草色の重量ある装備デザインとなっている。腰蓑や女性・アイルー防具の鍔付き帽子など河童由来の意匠が見て取れる一方、男性やガルクはまるでパワードスーツのような外見に。様々な環境に適応できる装備だとされている。
残念ながら(?)まわしでは無い。
スキルは火事場力に通常弾・連射矢強化や特殊射撃強化、回避距離UP、腹減り耐性、早食いと弓向けのものが揃っている。大相撲の弓取式をイメージしたのかもしれない。
余談
モチーフは上でも書かれているように、河童+蛙+カモノハシであろう。
ここまで元ネタがわかりやすいのも逆に珍しいが。
河童は相撲に纏わる伝承も多く、攻撃モーションが相撲を元ネタにしたものが多いのはこのあたりが関係していると考えられる。
ちなみにカモノハシは哺乳類に分類されているが、最近のゲノム解析で哺乳類・鳥類・爬虫類の遺伝子が混じり合っていることが分かっている。
名前の由来は、相撲の取り口の1つである「四つ身」と、“河童”を音読みした「かわどう」からきていると思われる。
討伐時の状態によって倒れ方が異なる。大ダウン中はテツカブラのように仰向けで力尽き、腹部が膨らんだ状態ではザボアザギルのように腹にもたれかかるように力尽き、それ以外ではうつ伏せでその場に倒れ込んで力尽きる。
河童の好物はキュウリであるが、ヨツミワドウの好物のウリナマコもキュウリのような見た目をしている。また、ナマコも英名は「Sea cucumber(海のキュウリ)」である。ナマコなのに河にもいたりするのは気にしてはいけない。そもそもマグロやカジキが淡水域で釣れるモンハン世界でそんなことを気にしたら負けだ。
カムラの里のオトモ広場や修練場には加工屋のハモンによって作られた「からくり蛙」というものがあるが、見た目はもちろん四股踏みや水ブレスを行うなどヨツミワドウをモチーフにしたものとなっている。