概要
『星のカービィ2』でカイン、クーと共に初登場した古参キャラで、カービィの仲間。
地球の生物でいうとハムスターに相当するが、カービィと比較した限りでは身長が30~40cm程もある。
『星のカービィ3』『カービィのきらきらきっず』でもカービィをアシストしてくれる。
ピックという遠距離恋愛中の彼女がいる。
陸、海、空の「陸」に由来する名前だけあって陸上での行動が得意で、凍った地面でも滑らずに移動できる。
『3』では垂直の崖を蹴って登ったり、一部の敵を踏みつけて飛び上がれるようになった。
カービィと合体する仲間の中で唯一、カービィに代わって吸い込みも兼任するため合体中の行動のほとんどはリックが主体になる。
『3』では吸い込まず口を開けたまま移動して接近、触れたものを頬張るスタイルに変更。
カービィが吸い込めない敵も食べられる。
『星のカービィ64』にリックは登場しないが、コピー能力ミックスのストーンカッターで「壁登りができるリックの石像」に変身することがあり、これを使わなければ所得できないクリスタル(真ENDに必須)が存在する。
『星のカービィ スターアライズ』ではドリームフレンズ「リック&カイン&クー」として登場。プレイアブルとしての復帰は『3』以来20年ぶり。
カイン・クーと合わせ3匹で1キャラ扱いで地上での移動はリックになる。『3』同様敵を踏んで倒すことができ、氷の上でも滑らない、壁蹴りジャンプも健在である。ガードモーションは『2』でリック達が入れられていた袋に入る。
使える能力はファイア(※)とストーン。カービィをおんぶすることで『2』や『3』の再現にもなる。
操作しないまま放置しているとリックはその場で寝てしまう。更ににうつ伏せになり、寝返りも打ち、起きる時には手で顔をこするなどハムスターらしい挙動が強調されている。
(※本来リックが使えたのはバーニング)
使用能力
カービィと合体して雪だるま型になり、周囲に冷気を放つ。性質としてはフリーズに近い。
カービィをブーメランにして投げる。
丸い岩に変身して体当たり。仲間を乗せている場合は玉乗りさせる。
ムチ状の電撃を振り下ろす。性質としてはビームに近い。
ハリネズミのように背中から棘を伸ばして後ろを攻撃する。使いにくいが、コピー能力としては威力が最高クラス。
口から炎を吐いて攻撃。性質としてはファイアに近く、実際『スターアライズ』では「リックファイア」と呼称。
鼻先に立てたパラソルを回転させ、その上でカービィを回す。
ハタキで目の前を攻撃。傷つけたくないものを綺麗にする時に役立つかも?
BGM
原曲
正式曲名:「リックのテーマ」
作曲者:安藤浩和
リックと合体中に流れるBGM。作曲者は「星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート」にて判明。
軽快で疾走感に溢れる曲になっている。
トリプルデラックス(カービィファイターズ!)
正式曲名:「クーの森」
編曲者:安藤浩和
『3』の1-5をモチーフとした同名ステージで流れる、「クーのテーマ」とのメドレー。
原曲の軽快な雰囲気はそのままに、3DS音源で正統派アレンジがなされた。
スターアライズ
正式曲名:「リック&カイン&クー大集合っ!」
編曲者:安藤浩和
ドリームフレンズとして召喚した際のジングル。
ヘ長調になっているほか、重低音も強化されている。
カービィファイターズ2
「クーの森」の裏曲で、同曲のメタルアレンジ。
アニメ版
ウィスピーウッズの森で暮らす動物キャラの一匹というポジションで、カービィとは知り合い程度の間柄で、合体や吸いこみなどは行わない。また、カインと直接会話するシーンは無く、クーも住処が同じと描写された回があるもののそこまで親密な描写はない。
最初期はそれなりに出番があり、ププビレッジの住民との絡みも見られたが、次第に森の外で登場する機会が無くなっていき出番は激減。3体の中では最も影が薄かった。
彼の出番が一番多い44話『ウィスピーウッズの友・アコル』では前述のクーのほかに、老木アコルの中でヌラフやポン&コン、キツツキのキッツ、リス(名称不明)といった動物たちと暮らしていることが判明する。また、同回ではブンたちとしょうもないことでケンカするなど、彼のアニメ内での不遇さに拍車をかけている。
アニメ内でのおもなセリフ
前述の通り登場話数の合計は11話のみしかない。
2話
- 「お前はカービィだろ?オレはリック。仕事はあっち。さいなら~。」
5話
- 「おい!それはこのリック様が先に…。通じないなお前さん(カービィ)じゃ…。」
- 「(フーム達にカービィの居場所を聞かれて)あの大食らいめ、多分森ん中まで入ったと思うよ。」
- 「(モソに対して)へぇ~、あのデデデ大王にも手紙を出す相手がいたとはね。ラブレターかい?」
- 「まぁ、どうでもいいや…デデデ大王のことなんか。でもよく迷わないであの森から出られたね。」
7話
- 「(フーム達に対して)まぁ、これ(食べ物のレプリカ)につられてね。ほんと世話の焼けるヤツだなぁ~。」
9話
- 「(魔獣『キッタリハッタリ』の能力でトッコリと合体させられて)それはこっちのセリフ。なんでオレが空飛ばなきゃならないんだよ。」
30話
- 「カービィ!そうか、これが噂のお前さんが産んだタマゴってやつか。ダメじゃないかぁ…雨で冷やしたら、孵るものも孵らない。」
- 「ほら、こうやるんだ。なーにをぼんやりしている、抱いて温めてやらないとダメじゃないか。こうやるんだ、分かるか?(タマゴの上に被さる)そうそう、じゃ、頑張れよ~!(哺乳類の彼がタマゴの温め方を知っているのは謎だが)」
44話
- 「今…何か声が聞こえなかったか?」
- リス「気のせいじゃない?」
- 「キッツ(緑のキツツキの名前)!仕事なんかしてる場合じゃないぞ!これ以上穴を広げるな!アコルは年寄りなんだ!」
- 「あれ?カービィじゃないか。ブン、なんでこんなところに来たんだ~?」
- 「これは自然の穴だ!(さっきのキッツが開けた穴は知らん)」
- 「アコルはここに住むことを許してくれてるんだ!(アコルは)もう5年も居眠り中でね、当分起きないよ。」
- 「(カービィに対して)引っかかったな~。こんなところに好物のチーズが!いただきま~うわぁ!(ブンの罠に引っかかる)」
- 「ヤツらめ…どこいったんだ?諦めたかな?」
- 「何としても、オレたちの住処を守れー!」
56話
- 「(スカーフィに対して)なんだ~?何だ見かけないヤツらだな。腹減ってんのか?これ食うか?お前ら…果物は嫌いか…。贅沢言ってたら森の中じゃ暮らしていけないぞ。」
- 「うわぁ!なんてヤツらだ~!(オレを食おうとしてやがる)」
漫画版
途中からレギュラーキャラとして登場。他の住民同様に、トラブルメーカーのカービィの被害者になりやすい。
余談
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のフィギュア名鑑では、なんと「カービィのしもべ」と記述されている。これは、開発中に3匹が「しもべ」とされていたことの名残であり、実際初期の宣伝や20周年記念ブックレットでも当初はしもべとして扱われていたことが記述されている。