ストーリー
女神アテナの兄である太陽神アベルが復活。アベルは人類を粛正して地上を浄化しようと企み、浄化した地上で共に暮らすために沙織を連れていってしまう。
アテナ奪還に向かう星矢達の前に、アベルに従うコロナの聖闘士と甦ったかつての黄金聖闘士が立ちはだかる!
概要
TVアニメにおける聖域十二宮編の続編と思しき時期のエピソード。
太陽神アベルは次作「最終聖戦の戦士たち」で堕天使ルシファーのもとで初代劇場版のエリス、TVのポセイドンとともに復活・共演を果たしている。
コロナの聖闘士
神話の時代よりアベルに仕えていた三人の聖闘士。青銅、白銀、黄金…いずれにも属さぬ太陽の力を宿したコロナの聖衣を纏っている。その力は、黄金聖闘士と同じかそれ以上。
りゅうこつ座のアトラス:三人のリーダー格で金髪。必殺技はバーニング・コロナ。沙織から突き放され戦意を失った星矢を一方的に叩き伏せ、アフロディーテを斃した一輝に不意打ちを入れ、コロナ神殿での戦いでは青銅聖闘士らを一網打尽にした。…が、駆け付けた射手座、天秤座、水瓶座の黄金聖衣をそれぞれ纏った星矢、紫龍、氷河の猛攻を受け、ペガサス彗星拳によって敗れる。
かみのけ座のベレニケ:自身の髪の毛を利用した必殺技ゴールデン・デスヘアーを駆使し、アトラスやジャオウとの連携で、アベルに反逆したシュラとカミュを粛清し、デスマスクを斃した紫龍にも不意打ちを仕掛けた。…そしてカミュを処刑した事を氷河の前で自慢するが、それが彼の怒りを買う結果となる。最期は、ボロボロの氷河による決死のオーロラ・サンダー・アタックで氷結粉砕された。
やまねこ座のジャオウ:獣のような俊敏性と獰猛な拳を持つ戦士。必殺技はシャイニング・ヘルクロウ。アトラスやベレニケらと共にシュラとカミュを粛清した後、サガとの戦いに勝利した星矢の行く手を遮るが、残る力と小宇宙の総てを引き換えにしたサガのギャラクシアンエクスプロージョンを受け、相討ちとなった。正確を期するならジャオウの方が先に死んでいるので厳密には相討ちではない。
甦りし黄金聖闘士
十二宮での戦いで命を落とした双子座のサガ、蟹座のデスマスク、山羊座のシュラ、水瓶座のカミュ、魚座のアフロディーテら五人。アベルの小宇宙によって蘇生し、アテナとアベルを守護する使命を帯びていた。
シュラ&カミュ:アテナを殺したアベルに怒りを露わにし、アテナの仇討ちのために決起するが、アトラスら三人の連携攻撃の前に再び落命した。この時、カミュの纏っていた水瓶座は粉々に砕かれたのだが、氷河を救援する際にはオブジェ形態として再生していた。(ムウが密かに修復していた可能性がある)
デスマスク:再生怪人要員その1。変わらず力こそが正義と信じ、十二宮の戦いで彼を見限ったはずの蟹座の黄金聖衣も、アベルの小宇宙によって外れないように守られその意志に従う。因縁の相手である紫龍と再戦し、またも積尸気冥界波で黄泉比良坂の近くまで落とすが、総ては紫龍の作戦であり、アテナがまだ死んでいない事を確認するためにわざと受けたモノであった。最期は、より強力になった廬山昇龍覇を食らい聖衣ごと粉々に砕かれて絶命した。何をしに来たかは不明だった
アフロディーテ:再生怪人要員その2。勝利こそ最高の美であり敗北は最も醜い物と信じ、一度は自分を惨めな敗北者にした瞬に復讐するため、アベル側に付いた。かつて自分を打ち負かしたネビュラストームを見破るなど、デスマスクよりは黄金聖闘士としてのメンツと実力をキープしていたが、一輝の妨害を受ける。最期は、鳳凰幻魔拳を受けた後に鳳翼天翔を叩きこまれ、更に自身の胸にブラッディローズが刺さって居る事に気付かず絶命した。この間僅か4分の出来事である。なお本当の意味で、美の戦士・アフロディーテが拝めるのは今作が初である。
サガ:今作におけるもう一人の主人公と呼べる存在。沙織から見捨てられ、更に彼女の死を突きつけられた挙句、アトラスからボコボコにされ腑抜けになった星矢に活を入れ、再び彼を真の聖闘士として立ち直らせた。甦ったペガサス流星拳を受けて深手を負うも、星矢の行く手を遮るジャオウを道連れにし、アテナを若き聖闘士たちに託して散った。なお十二宮本編で見せられなかったギャラクシアンエクスプロージョンが今作において初めて登場する。
なお、星矢に対する活の入れ方がかなりスパルタで、特にギャラクシアンエクスプロージョンは『星矢の頭を鷲掴みにするかというレベルの至近距離で直接ぶち込む』という、谷底に子を落とすという獅子も真っ青なレベルである。