廬山昇龍覇(ろざんしょうりゅうは)は、『聖闘士星矢』に登場するドラゴン紫龍の必殺技である。
概要
童虎が紫龍に授けた、渾身の力を込めて拳を振り上げる動作で放たれる技(アニメではキックバージョンも披露)。
童虎の下、中国の廬山で修行し、大瀑布を拳で逆流させたことにより体得。
ペガサス流星拳と並び、作中でもメジャーな必殺技である。
なお、廬山は中国に実在する山。
相手に直接アッパーカットを放つ場面もあれば、離れた場所からアッパーカットを放ち闘気か拳圧で相手を上空に吹き飛ばす。冥界エリシオン編やネクストディメンションでは、殆どアッパーというよりはストレート気味の動作で放たれている。
放つ直前の一瞬に左腕が下がり、心臓が1000分の1秒のみ無防備になるという弱点があり、銀河戦争の星矢戦ではそこを突かれて敗北することになる。その後はこの弱点について触れられることがなくなるが、アニメのアスガルド編では、ジークフリートが自身と同様の弱点(こちらは10万分の1秒のみ)を抱えていることに気付くことになる。
「昇龍」の名を冠するアッパーカット、春麗の存在等、某有名格闘ゲームに影響を与えたのではないかとたまにヒソヒソされる技でもある。(某有名格闘ゲームの初代エンディングでは、某俺より強い奴に会いに行く人が、瀑布で昇龍拳の練習をしていた。)
ちなみにアッパーカット自体は同作者による『リングにかけろ』において、主人公・高嶺竜児が生涯最後に習得する最強技でもある。
お笑い芸人ロザンはこの技からコンビ名を付けたとのこと。
2012年に辰年を迎えたため、pixivではその新年の挨拶にこの技が使われているイラストが多い。
余談だが、原作において童虎自身はこの技を用いたことはなく、長らく上記の設定のみの存在であった。
その後、『ND』において紫龍との昇龍覇対決が描かれ、これが原作準拠での初出となった。
同様に映像作品においても未出だったが、黄金魂10話でアンドレアスに対して用いられた。
この時のエフェクトはOVA冥王ハーデスの紫龍のものと同様であった。
派生作品
ただし龍峰は病弱な体質で体力が持たないため1回しか使えない。また、属性の水を絡ませるようになったのか、従来の昇龍のエフェクトに水流が加わるようになっている。
また同作では紫龍にストーカー的な想いを寄せていた双子座の女性黄金聖闘士・パラドクスが、紫龍への執着が嵩じて独学でこの技を会得するに至っている。ただしこちらはエフェクトがピンク色で表現されている。
また二期で天秤座の黄金聖闘士となった紫龍がこの技を発動する時は金色のエフェクトで表現されるようになっている。