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陸戦型ジムの編集履歴

2024-01-06 00:38:42 バージョン

陸戦型ジム

りくせんがたじむ

陸戦型ジム(りくせんがたジム)は、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』、『機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線』に登場する機動兵器。本項では当機のバリエーション機についても解説する。

機体データ

型式番号RGM-79[G]
所属地球連邦軍極東方面軍第1機械化混成大隊(コジマ大隊)MS第1中隊第02小隊、03小隊、同MS第2中隊05小隊、07小隊など
地球連邦・陸軍省
生産形態量産機
全高18.0m
頭長高18.0m
本体重量53.8t
全備重量66.0t
出力1,250kW
推力49,000kg
センサー有効半径6,000m
装甲材質ルナ・チタニウム合金
固定武装ビームサーベル2振
携行武装ビームライフル、100mmマシンガン、ラージシールド、ショートシールド、ロケットランチャー、6連装ミサイルランチャー、180mmキャノンなど

機体説明

地球連邦軍の先行試作量産型モビルスーツ(MS)。先行量産型ジムの陸戦仕様。

ガンダムの実働データが入手できる以前に陸軍主導で開発された機体で、地球連邦軍におけるMSの量産化計画では最初期に開発された。

これはジオン軍の地上の支配領域拡大に対して現場から要望のあったMSとして制作された陸戦型ガンダムがガンダムの部品流用という形ゆえに数が少なかったのを補うものであった。

この事情から本機も生産が急がれたため設計を大幅に見直すことはなく、胸部武装ユニット、ウェポンコンテナの廃止、低出力ジェネレーターへの換装などで対応され、量産ラインは陸戦型ガンダムのものを流用しており外見も似ている部分が多い。

このため、後にガンダムの稼働データが入手できてから開発・量産されたジムとは、名前は同じとはいえ仕様が大きく異なっている。

連邦にとって重要拠点である東南アジア戦線において主に投入されたが、連邦にとって初期のMSのため実験部隊や特殊部隊にも配備されており、戦争終盤においてはオデッサ作戦などにおいても投入されているのが確認できる。


陸戦型ガンダムとの外見上の差異は、問題があった胸部バルカン砲およびマルチランチャーのオミット、バックパックがガンダム型(サーベルラックの箇所には蓋がされている)になっていることなど。陸戦型ガンダムと同じウェポンラックを備えたバックパックを装備した機体も存在し、ゲームではウェポンラック仕様と呼ばれる事も。

装甲材はガンダムと同じルナ・チタニウム合金を採用したがそのため装甲の高いコストが生産性を低くし、後の正式量産機であるジムでは装甲をチタン系合金へ変更する事になる。


そのため地上用にチューンされた仕様も相まって機体性能は陸戦に限れば後のジムを凌ぐ高性能なものとなっている。ただ、作中のセリフからするとそれでも陸戦型ガンダムとの機体性能は大きいようだ。


携行武装などは陸戦型ガンダムと同じ物が全て使用できるが、ビームライフルだけは劇中で携行している(撃ってはいない)にもかかわらず、資料によってはジェネレーター出力がジムに劣ることから、ジェネレーターが低出力な物に変更された、あるいはビームサーベルのみにジェネレーターの使用を限定されていると記載されており、使用できると明言されてはいない。

もっとも、前述のようなことからMGではビームライフルの説明が記載されており、立体物では付属していることがある。また、ゲーム作品は使えないことはあるが装備している作品もある(ゲーム作品だと装備不可というより多くは単に持っていないという事の方が多いので使えない作品でも設定として使用不可とも言い切れない)。

ガンダムパーフェクトファイルでも「可能だったと思われる」とあやふやな表現である。

現状は使えないとする資料がありそれを否定する設定や描写はないが作中持っていたので使える可能性はあるだろう…といった具合だろうか。


シールドは基本的に陸戦型ガンダムと同型のショートシールドを装備しているが、オデッサ作戦に投入された機体の多くはジムと同型のものやその十字紋章が無い廉価モデルといった所謂ラージシールドの類を多く装備していた。


陸戦型ガンダムとは生産ラインや設計を共有しているという事もあって装備規格に互換性がある。

また、陸戦型ガンダムと異なりフォーマットが確立された状態で生産が行われたため、予備パーツの供給や整備性に優れていた。

その為、ガンダムの規格落ち部品が大半を占め、予備パーツのストックが少なく共食い整備が多発した陸戦型ガンダムに部品を提供することもあった。

代表的なものとして、カレン・ジョシュワ搭乗の陸戦型ガンダムがアッガイとの戦闘で頭部を破壊されて以降、代わりに陸戦型ジムのそれを取り付けた例が挙げられている。

逆に陸戦型ジムではオミットされているウェポンラックもバックパックの交換で前述のように装備することが可能だった。


しかし、本機もある程度量産されたとはいえ装甲材の高コストなどの問題が大量生産に向かなかったために本格的な量産は行われず、あくまで緊急処置としての量産だったため予備パーツが十分ではなく整備面では陸戦型ガンダムと同様の問題を抱えていた(上述の予備パーツ問題も、あくまで陸戦型ガンダムよりはマシ程度のものだったため、ひどい場合は現地で鹵獲したザクのパーツを流用するなど、問題が完全に解消されたとは言い難かった)。

そして、運用データの収集やMS生産体制の構築に一役買った本機はジムの配備が進むとその役目を終えていった。


一年戦争の連邦軍における初期MSと言う点と前述の高性能からモルモット隊(乗機は作品によって変わっている)、デルタチーム、スレイヴ・レイスのような特殊部隊、リリス・エイデンとバリー・アボットのような前線のパイロットに配備されて戦果を挙げ、後に彼らは(多少事情はあれど)ガンダムタイプや高性能機を受領している。

一方でジムらしく容易く撃破されてしまう機体も見られ、こちらは初期のMSゆえに練度や実戦経験の差が響いたと言えるだろう。

名称

かつては「ジム陸戦型」、「先行量産型ジム」、「ジム(地上装備)」など安定していなかったが現在は「陸戦型ジム」と呼ばれている。また、陸戦用ジム(RGM-79F)とは別種の機体である。


関連動画


バリエーション

ジム・スナイパー

型式番号RGM-79[G]

アニメ『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。

陸戦型ジムのスナイパー仕様。

詳細はジム・スナイパーを参照。


先行量産型ジム宇宙用

型式番号RGM-79[E]

ゲーム『ガンダムネットワークオペレーション2』などに登場。

空間戦闘用にチューンされているEタイプと呼ばれる機種。

詳細は先行量産型ジムを参照。


ブルーディスティニー0号機

型式番号RGM-79BD-0

コミカライズ版『機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー』に登場(ただし詳細な設定がなかっただけで存在は以前から言及されていた)。

陸戦型ジムをベースにしたEXAMシステム稼働試験機。

詳細はブルーディスティニーを参照。


陸戦型ジム【ステルス】

型式番号RGM-79[G]ST

コミカライズ版『ザ・ブルー・ディスティニー』に登場。

ブルーディスティニー1号機の胸部ユニット換装機能(漫画オリジナル設定)をフィードバックされており、ダクトに排熱を抑える蓋が設けられている。また、左側頭部にブレードアンテナが増設されているのも特徴。

塗装は黒いステルス塗料が用いられており、さらに遮音遮熱マントを羽織ることによりその隠密性を向上させることができる。


陸戦型ジム遊撃戦仕様

コミカライズ版『ザ・ブルー・ディスティニー』に登場。

ステルス仕様の装備を応用した機体。

モルモット隊第3小隊に配備された。


陸戦型ジム強襲仕様

コミカライズ版『ザ・ブルー・ディスティニー』に登場。

陸戦型ジムのジェットパック装備(センサー保護のバイザーも同様)にブルーディスティニー1号機フルアームドの装備が取り入れられた機体。

モルモット隊第2小隊に配備された。


陸戦型ジム(スレイヴ・レイス隊仕様)

型式番号RGM-79[G]

ゲーム『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』のシナリオ「機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク」に登場。

第20機械化混成部隊「スレイヴ・レイス」に配備された機体。同隊に配備された3機のうち、フレッド・リーバー軍曹の機体は格闘戦向けに仕様を調整され、マーヴィン・ヘリオット少尉の機体はバックパックを陸戦型ガンダムのものに換装し、ウェポンコンテナを火力支援に活用している。

カラーリングは3機共通で、部隊カラーの濃淡グレーを基調とする。

一年戦争中に部隊のMSパイロット全員が上位機種に乗り換えたため、その後は1機のみが予備機として残されている。


ナイトストーカー

漫画『機動戦士ガンダム FAR EAST JAPAN』に登場。

陸戦型ジムをベースに試作された夜間強襲型の実験機。

頭部には夜間スコープとしての機能を持つと見られるバイザーが、肩部と脚部には推進器が増設され、機体塗装も夜戦に適した漆黒に改められている。また、狙撃戦向けのセッティングがされているようで、主武装は180mmキャノンを選択している。

オデッサ作戦直前に、ヴェルマ大尉率いる中隊に配備されニホンで試験が行われていたが、中隊ごと本隊から離反。その後、コムサイでニホンに不時着していたジオン軍ギムレット小隊と交戦し撃破されている。


陸戦型ジム(LA)

ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』に登場。

北米戦線で活動したリリス・エイデン少尉が搭乗する機体。

彼女に合わせた機動性向上のチューニングが施されている他、先行配備されていたツイン・ビーム・スピアを携行している。カラーリングは肩が胴体と同じ色など通常のジムを意識したような配色で赤と白を基調としている(漫画版のみモノクロだが肩が赤でない様子)。

ノイジー・フェアリー隊を襲撃しアルマ・シュティルナー陸戦高機動型ザクと交戦するも再合流したヘレナに狙撃されかかったところをバリーに庇われ撤退する。彼女の憎しみからくる鬼気迫る戦いはアルマに強く印象に残った。

作中の出番はこれで終了だがリリス・エイデンの設定からすると本機で成果を上げたことでエースとなり新型、ガンダム・ピクシーを受領することになったようだ。

なお、LAはバトオペにおいてのパイロット表記の方法なので単にリリス専用機といったところ(後述のBAも同様)。


陸戦型ジム(BA)

ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』に登場。

リリスの上官であるバリー・アボット大尉が登場する機体。

彼用に調整されカラーリングも変更されている。

体勢を崩したリリス機を狙った狙撃をシールドで弾き、作戦中止を理由に撤退を促した。その後彼も乗り換えているので出番はこれだけである。


ジムRR

型式番号RGM-79[G]RR

メディアミックス企画『機動戦士ガンダム 赤い三巨星』に登場。

連邦軍の「赤い三巨星」小隊が専用機とする陸戦型ジムの現地改修機。機体名末尾の「RR」は「レッズ」と読む。

近距離から中距離にかけての陸戦を得意とし、ショート・シールドにパイルユニットを増設した打突兵装「アイアン・バンカー」を装備した機体と、遅延信管を内蔵した鉄槍を赤熱化させ、電磁加速ユニットから射出する「ヒート・スパイク」を装備した機体の2機が存在する。

2機共通の改修点としては、ブレード状のパーツが取り付けられたバイザー・ユニットが頭部に増設されている他、赤を基調に左腕と左脚のみ白く塗り分けられた塗装も共通している。


立体物

OVA展開当時に発売されたHG1/144の08小隊シリーズにおいて「ジム陸戦型」(パッケージには「MS-79[G]ジム」と記載)として単品で販売。武装はマシンガン、ビームサーベル、ショートシールド、ロケットランチャー、6連装ミサイルランチャー。

後に成形色変更を変更しロングレンジ・ビームライフルを追加したジム・スナイパーが販売された。


1/100では2001年に陸戦型ガンダムの仕様変更でMGが「陸戦型ジム」として発売された。武装はマシンガン、ビームサーベル、ショートシールド、6連装ミサイルランチャーの他にビームライフルとロングレンジ・ビームライフルが付属する。

こちらも仕様変更でジム・スナイパーが発売されたが、既にロングレンジ・ビームライフルが付属しているのでただの成型色変更…という訳でもなく、ロングレンジ・ビームライフル用の設置型ジェネレーターと新規設定の増加ジェネレーター内蔵式大型バックパックが付属する。


HGUCでは当初陸戦型ガンダムから追って商品化されることはなく、HGUCHG(ハードグラフ)の『陸戦型ガンダム地上戦セット』にジムヘッドを再現する頭部パーツが付属するのみであったが、2017年にようやくHGUC化と相成った。武装はマシンガン、ビームサーベル、ショートシールド、ロケットランチャー、ネットガンが付属。

このキットの関節構造は後にリバイブ版の陸戦型ガンダムブルーディスティニーシリーズ、更には初キット化となるピクシーにも流用されていくこととなる。

後日、ピクシーのフレッド機とスレイブ・レイス隊仕様の陸戦型ジムも販売された。

しかしこのキットはトリガーに指をかけたハンドパーツが無い他、ムック『マスターアーカイブ』の画稿に合わせた(当時の世代には見慣れない)ハイディテールかつ小顔な造形が顕著に目立っており、賛否の分かれるキットとなっていた。それを受けてか陸戦型ガンダムは設定画上陸戦型ジムと同じパーツもディテールを減らされており、パーツ追加キットの『陸戦型ガンダム(パラシュート・パック仕様)』には6連装ミサイルランチャーの他にアニメに寄せた新規造形のジムヘッドが付属している。

過去にプレミアムバンダイ限定で成形色を変更しロングレンジ・ビームライフルを追加したジム・スナイパーが発売されていた。


ガシャポンSDガンダムフルカラーシリーズにラインナップ。マシンガンとミサイルランチャーを装備した仕様で、ミサイルランチャーは脱着可能。 同シリーズの陸戦型ガンダムがあれば、頭部を交換してジムヘッドにすることができる。 ※現在、入手困難


ゲーム出演

地球連邦軍のMSとしては早期に開発されたことから外伝作品など多くのゲームに参戦している。

ストーリーなどでは初期機体として登場することも多い。

『連邦vsジオンDX』〜『ガンダムvsΖガンダム』間のVSシリーズにも陸戦型ガンダムと共にゲスト出演した。


ガンダムオンライン

最初は低コストの支援カテゴリの機体として登場。初期機体のジム・トレーナーと比較するとミサイルランチャーを持つことで前線支援を担えるようになっているが、装備するとその分支援機固有の兵装は持てなくなってしまう。

のちに強襲装備とスレイヴ・レイス隊仕様(強襲)のバリエーションが登場。前者はミサイルランチャーや180mmキャノン、後者は二刀流サーベルを持つのが特徴。


バトルオペレーション

低コストの汎用機として登場。射撃補正が優れているが反面格闘を補助するスキル「高性能バランサー」を保有せず、格闘戦は苦手。

基本的にはロケットランチャーとハンドグレネードでダメージを出していく機体となる。

支援機としてWR装備の機体も登場。こちらはスキルや機体性能では陸戦型ガンダムのWRの低コスト互換機となるが、火力だけは同等かそれ以上のものを持つ。


続編の『バトルオペレーション2』ではコスト150から汎用機として登場。

高性能バランサーが付与されてバズ格のコンボがやりやすくなったので前線での運用も可能になった。

実装当初からはルナ・チタニウムの使用を無視したような低耐久力とスピードの遅さがネックだったが、調整によりHPと対実弾補正、スピードが向上。加えて「強化タックル」のスキルが追加され、元よりタックル火力増加の効果を持つシールドと合わせて高いタックル火力を持つようになった。


関連イラスト

陸戦型GMRGM-79〔G〕


関連タグ

機動戦士ガンダム第08MS小隊

ジム 陸戦型ガンダム ガンダム


もしかして

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