ロックマンX〜朱の戦士〜
ろっくまんえっくすあかのせんし
概要
2014年から『暁~小説投稿サイト~』で連載されたロックマンXシリーズを原作とした二次創作小説。
ロックマンシリーズが好きな女子高校生が不慮な事故で死亡し、本来死ぬはずではなかったため女神によって女性型レプリロイド『ルイン』と名を与えられ、ロックマンXの世界に転生したところから物語が始まる。
尚、本作はイレギュラーハンターXからX6までの内容となっており、同年に本作の続編である「五つの希望」、パラレルの「ロックマンゼロ~救世主達~」と連載されており、2018年の改訂版を経て、2019年にリメイク作「ロックマンX~Vermilion Warrior~」が連載されている。
連載当時とリメイク版は序盤以降はキャラの共有以外は内容がかなり異なるため、本項は連載当時のものを紹介する。
ちなみに本作はゼクスの要素が多く、外伝作の二作についてはあまり触れられていない(特にサイバーミッションについては事件そのものがなかった模様)。
ストーリー
ロックマンシリーズが好きな高校二年生の少女。
ゲーム店に行ったら大型トラックにより死亡。
手違いによる死亡なため女神によりロックマンXの世界にロックマンZXのロックマンモデルZXの姿のレプリロイドとして転生するのだった。
登場人物
主要キャラ
ルイン
本作の主人公。
元は普通の女子高校生でロックマンXにハマっていたがトラックに撥ねられ死亡してしまうが、女神の手でモデルZXをベースとした女性型レプリロイド『ルイン』としてロックマンXの世界に転生する。
前世の記憶は、一部を除いてほとんど憶えていないものの薬とオバケが嫌いだったことは憶えている。
しばらくは自分の発見者であるケイン博士のもとで生活をしていたが後にハンター試験を受けて特A級ハンターに任命される。
元は人間だったためか、表情は豊かでイレギュラーハンターの組織内では彼女に好意を寄せているものが多くいたが鈍感で後にパートナーとなるエックスにも言われるまで気づかなかった。
ただし、その反面敵対したものに対しては容赦がなく、それが仲間でも平然と倒してしまうアクセルと似たような残虐性を秘めている(元が人間だからその辺は割り切っていると考えれば何とも言えないが)。
X1編ではライト博士を通じて、モデルX以外のゼクスシリーズのアーマーも使えるようになったが終盤のVAVAとの戦いで自爆し、一度死亡する。
X3終了後に女神の突貫作業で復活するものの代償として他のアーマーが使えない事態となったがZXアーマーの上位互換であるOXアーマーを手に入れる。後のX5編においてイレギュラーとしての危険性が現れ始め、X6編では別人格「オメガ」が目覚めて暴走するも最後は現場に駆け付けたエックスとゼロとの激戦の末、正気に戻る。
恋愛に関しては前述通り人から言われるまで好意すら気づかない超鈍感で後にエックスに好意を寄せたエイリアに対しても寛容で3人で付き合おうと言ってしまうほど。
リメイク作品でも基本的に変わらないがメンタルは強い方だが一気に崩れると暴走する傾向があり、不安や辛いことも1人で抱え込む面が強くなっている。
外見は本来の変身者であるエールとは違い、金の長髪とされており、恐らくメイン画像のような外見だと思われる。
ルイン(RUIN)の名前の由来は彼女の人格面に反して破壊・崩壊・破滅・荒廃とあまり良い意味は持たれないが、原作ブレイクの原因のルインにはぴったりだろう。
エックス
ロックマンXの主人公。
原作同様に戦うことに対して悩む描写があるがルインの言葉である程度受け入れるようになり、X2以降はコマンドミッション寄りの性格へと落ち着く。
ルインが一度死亡した後は、彼女の形見であるZXセイバーを持ってシグマとの決戦に臨み、彼女が復活するまでの間は形見として使い続けていた。
シグマの反乱後、上層部の判断で特A級ハンターへの昇格と同時に第17精鋭部隊の隊長へとなる。ルインが復帰後はZXセイバーを彼女に返却、新たに「Xブレード」と呼ばれるシグマのビームサーベルを改良した物を装備し、終盤まで使用している。
ルインに関してはX1以降好意を寄せ始め、X4終盤で告白している。
リメイク版ではX7編でも現役で戦っており、メンタルが安定しているが、崩れた時に自分よりも落差が激しいルインを見ていたのもあるのかもしれない。
ゼロ
エックス及びルインの友人。
本作においては最も原作ブレイクに巻き込まれた方でX1でライト博士と出会い、ブラックゼロにパワーアップしてもらう。
VAVA戦でゼロの代わりにルインが自爆したため、彼が死亡するのはウルフシグマ戦へと変更されている。
詳しくは語られていないがX2では敵側として復活し、エックスと激戦を繰り広げた末に正気に戻った模様。
X4では最後までカーネルを止めようと動き、彼の死によって自暴自棄になりかけたアイリスを守るとさり気なく告白している。
本作ではX5以降は破損したゼロバスターに代わってジャンク屋から購入したバスターショット、ゼロシリーズの武器を使う(ゼットバスターのICチップは後に処分されたので実質使用不能となっている)。
実はX6編で死亡していたことが判明、女神にロボット破壊プログラムなしの新しいボディをもらう。
リメイク作品でも原作ブレイクをモロに喰らっており、こっちではオリジナルボディのまま覚醒したルインとの戦闘でロボット破壊プログラムを“破壊”され、ゼロの人格は固定化された。
ルナ
ルインと同じ転生者でアクセルと同じ新世代型レプリロイドのプロトタイプであり、ジャンク屋を営んでいる。
女神曰く「死ぬはずじゃなかったけど、生まれつき体が体がとても弱く、生きるために心臓にペースメーカーを埋められて、何度も大きな手術を受けた末、主治医のミスで死亡した」らしい。
転生前が11歳だったこともあり、女神が一時老人に転生して面倒を見ていたそうだが子育て能力が壊滅的だったことと仕事場の都合上で女の子らしく育てようとしたのにもかかわらず、そこらの男性型の戦闘レプリロイドより頼もしくなってしまった。
しかし、ある意味危険に満ちているX世界ではこれくらいが丁度良いのかもしれない。
一人称は「俺」。
男のような喋り方をするがこれは職業柄、相手に女だからと舐められないように男のような喋り方をしているだけで根はよく、親しくなった相手とはフレンドリーに接する。
趣味は武器とパーツの作成であり、バスターショットを含めるゼロの追加武装は彼女が製作したオーダーメイド品。
モデルはロックマンゼクスアドベントの主人公アッシュで武装は二丁の拳銃型レーザー銃。
更に相手のDNAデータを組み込むことによって変身することができ、本編ではヴァジュリーラに変身している。
同じプロトタイプのアクセルと違ってサイズは問わず長時間変身出来るが、コピーすると能力が劣化してしまう欠点がある。
リメイク版では終盤で可哀想な目に遭っているが、少女としての面の露出が多くなっている。
コマンドミッション編ではX8のこともあって戦闘から遠ざけられており、基本的に炊事やメンテナンスなどのサポートに徹している。
エイリア
本来ならX5から登場する女性オペレーター。
本編では描かれなかったがルインとは新人時代に知り合っており、本人も「唯一無二の親友」と認めている。
薬嫌いの彼女のために特製オブラートを製作したがルイン本人はそれでも飲めないらしい。
原作ゲームではデビュー時ウザキャラ(これはエイリアのせいと言うよりプレイヤーへの配慮をしていなかった製作者側が悪いのだが…)扱いされていたが本作ではヒロイン属性が早めに付加され、エックスの第二ヒロインとなっている(公式でも一応ヒロイン扱いだが)。
最終的にはエックスとルインの三角関係となる。
リメイク作品では小説版ロックマンXの影響もあって序盤から登場しており、X1~X5の強化アーマーを複製したりエックスとルインのオペレートをするなどもう1人のヒロインとしての面が強調されている。
ディザイア
本作のオリジナルキャラクターで第17精鋭部隊所属のA級ハンター。
エックスに剣術を教えた人物で元ネタはゼロ2に登場するエルピス。
エックスに剣術を教えるまでは周囲には役立たず呼ばわりされるなど明らかにエルピスをXシリーズにぶち込んだようなものになっている。
ルインに好意を寄せるようになり、上官であるエックスに嫉妬しながらも彼女に認めてもらいたいという一心で特A級クラスの実力を身に付ける。
しかし、X4編ではやはり実力不足だったのか慢心でフクロウル戦(この時のフクロウルはハルピュイアのような立ち位置となっており、年の功と言うべきかエックスへの嫉妬心を見透かされていた)に挑んだところ惨敗、エックスに助けられるという屈辱を味わう。
医療室で力の欲しさに嘆いていたところをダブルに目撃され、シグマから以前ケインが取ったルインのアーマーデータを引き渡すのを条件に強化するという取引を持ち込まれ、承諾してしまう。
その後、シグマによって改造されたことで今までにない力を手にし、スペースポートでゼロと戦い疲弊していたカーネルを殺害した。
彼のパーツを奪い、自分に組み込むことによって更なるパワーアップを果たしてファイナル・ウェポンステージにおいてエックスと対峙(オリジナルではフォースアーマー、リメイク作品では最初はサードアーマーのレプリカ装備で相手をしていたが、押されてしまう)し、レイジングエクスチャージの発動でパワーアップしたエックスのノヴァストライクを受けて戦闘続行が不可能のダメージを受けるものの、力を更に求めた結果、不適合のカーネルのパーツが暴走を起こし、異形の怪物となり果てる。
最終的にアルティメットアーマーを装着したエックスに敗北。自分の犯した罪を謝罪しながら機能を停止した。
彼のルインに対する好意は異常なものでエックスとゼロを叩きのめした末に一緒に行こうと言うなど本人に強いトラウマを残すほどの物でモデルのエルピスとは違った印象を残した(これによりルインは、「ディザイアがあそこまで狂ってしまったのは自分のせいではないか」と悩むようになる)。
しかしエックス自身はディザイアが狂ってしまったことを人間的思考で何となく理解しており、愛による強さと危うさをエックスに見せつけたキャラとも言える。
アイリス
本来の登場はX4からだが本作ではX1編の段階で存在が示唆されていた。
妙に顔の広いルインの友人の一人でX4編前にカーネルの紹介で本格的に初登場し、ゼロがルインと似ていたため兄妹だと勘違いした。
カーネルの死で殺害したディザイアを撃つべく、イレギュラーになる道を選ぼうとするがゼロの告白で思い止まり、出撃する彼の無事を祈る。
以降はイレギュラーハンターのオペレーターとして所属し、ゼロが行方不明になった際には唯一発見されたZセイバーを握り締めながら彼の生存を信じた(セイバーは後に帰ってきたゼロに返している)。
リメイク作品では漫画版寄りのムーブをし、ゼロと心を通わせる。
それ以降はカーネルのビームサーベルを装備してボディを改造してもらい、戦闘可能な対イレギュラー解析(X8のレイヤーポジション)が得意なオペレーターとなり、ハンター達をサポートする。
ソニア
ルインが復活する際に女神が送ったサイバーエルフで性別は雌で性格は明るく人懐っこい。
姿はゼロ4に出てくるサイバーエルフであり、エネルギーなどを与えれば成長するがエネルギーを全て放出すると一気に初期段階にまで退化してしまうという弱点がある。
ルインを「お母さん」とエックスを「お父さん」と呼んで慕っている。
尚、自分自身で電脳空間へ行けるらしく、X4編では無断に電脳空間に行ってしまったとはいえ、エックスの勝利に貢献している。
リメイク作品ではX3終盤で登場してエックスの精神を安定させ、自身を経由させた“ある人物の力”でドップラーを救ってエックスの鬼化も防いでいる。
電脳空間のゼロを助けたりして活躍しており、X5編以降面倒を見てくれているエイリアも「母親」の枠に入っている。
因みに命名したのはエックス。決まるまでの候補としてゼロは「タマ」、ケインは「プログレス」、ルインは「レイ」と挙げていた。
ケイン博士
レプリロイドの開発者であり、ルインを保護した老科学者。
通常メンテでは手に負えないエックスとゼロ、ルインのためにナノマシン入りのワクチンを製作して、飲ませているのだが当のルイン本人は子供舌のために凄く嫌がる。
X5編前の登場を最後にフェードアウトして以降出てこない。
リメイク作品では漫画版ベースとなったことで出番が激増し、エックス達だけでなくエイリアからも尊敬され、慕われている。
X2編ではエイリアを庇いながら気象コントロールセンターのヘチマールのいる場所まで辿り着いたハイスペック爺。
X5編ではエニグマ発射の時に名前だけ出ている。
協力者
ライト博士
エックスに強化アーマーを提供する老人。
本作では女神が接触しているため、X1の段階ではルインに他のアーマーデータを手渡していた。
また、ゼロのパワーアップをX5に先駆けて行っている。
リメイク作品ではルインとエイリアと絡むことが多く、ワイリーとの関係にもある程度決着をつけた。
敵
シグマ
恒例のラスボス。
本作ではエックスの他に未知の存在であるルインに興味を示し、「THE DAY OF Σ」の内容においては彼女が元人間であることを突き止める。
そのため、本作では原作以上に外道なことをする。
間違えてもネタに走ってはいない。
リメイク版X8編ではアクセルによって引導を渡され、最も執着したエックスとゼロとルインと戦うことなく因縁が最も(シグマからすれば)薄いアクセルの怒りを買って圧倒されて倒されてしまい、最後のルミネから残骸を踏み潰される様は哀れみすら感じさせる。
VAVA
序盤のX1編で登場。本編ではやらなかったが岩本佳浩の漫画版のようにピアノを弾ける。
ルインから妙に気に入られており、VAVAの方も彼なりに面倒を見ていたりと奇妙な友情関係があったが、敵対すれば容赦なく互いに殺意をぶつけ合う。
エックスとゼロを追い込むがルインの自爆によってライドアーマーが大破、激怒したエックスによって倒される。
本来ならX3で復活するのだがルインの休眠期間はカットされてしまっているため、出番が続編までない。
リメイク作品ではX3で復活するため、ルインと戦うことになり、X8ではアクセルに敗れるが、ハンター時代にルインの面倒を見ていた時の片鱗を見せた。
ダブル
X4編で登場。
原作とは違い、エックスではなくルインと交戦する。
体が液体金属で出来ていることを利用してルインを追い込むが女神の手によってOXアーマーを解放されてしまったため、形勢逆転され倒される。
リメイク作品では疲弊していたルインを追い詰めるが、OXアーマーの暴走状態の力には敵わなかった。
フェイク
X4編の終盤シグマがゼロに対して送り込んだルインそっくりのレプリロイド。
実はシグマの人体実験でレプリロイドにされた人間で彼の操り人形となっており、ゼロの手で引導を渡され、その際には苦しみから解放してくれた彼に感謝の言葉を送っている。
その際にゼロは殺すことでしか救えなかったことに苦悩し、自分は何のために戦っているのかと疑問を抱くようになる。
ダイナモ
X5編で登場。原作同様にシグマに雇われたがイレギュラー化しかけたルインに圧倒され、危うく倒されそうになる。その後、危険を察した女神によって助けられたがその際に記憶を消されしまい、以降は登場しない。
結局何者だったんだこいつは。
リメイク作品でも圧倒されて破壊される寸前にゼロに救われる形となり、フェードアウトした。
ゲイト
最終章であるX6の黒幕。
それ以前にX4編前に一度だけ登場し、その時にルインと顔見知りになる。
原作同様にナイトメアを生み出してエックス達の敵として立ちはだかるが生死不明にはならず生存している。
その後、エックス達の説明によりイレギュラーとして処分されず、以降はイレギュラーハンターの協力者となる。
リメイク作品では研究所を後にする前にルインにヘッドハンティングされて居場所を得たことで暴走することはなく、X5のシャトル作戦の前に製作したシグマウイルスのプロテクトプログラムを発展させたことでシグマウイルスによるイレギュラー化を克服させたことで世間から認められることになる。
何気にX5のアルティメットアーマーの組み立てをライト博士から任されていたりする。
続編「ロックマンX~五つの希望~」
本作の続編でX7~X8、コマンドミッションの内容で構成されている。
こちらではシリーズ第三の主人公アクセルが登場するが誕生の経緯が独自に設定されているのが特徴。
なお、コマンドミッション編はX8の後日談とされている。
僅かではあるが最終回ではゼロシリーズの部隊となるネオ・アルカディア、ヒロインであるシエルが登場している。コマンドミッション編においては原作ではED時エックス、ゼロ、アクセルの3人しか登場していなかったがこちらでは他のメンバーのことが補完されており、死亡扱いになっていたキャラの生存など多少の改変が行われている。
ネタバレとなるがここでようやくルインとエックスが結ばれる。
スピンオフ「ロックマンゼロ~救世主達~」
本作のX1編からのパラレル作品で「もし、ルインがX3編後に復活せずゼロシリーズで復活したら?」というIFものとなっており、内容は「ロックマンゼロ2」から「ロックマンゼロ4」を基にしている。
こちらではゼロとエックスと女神以外続投しておらず、物語はゼロがコピーエックスを倒した後となっている。
原作との相違点は
・ネオ・アルカディア四天王はエックスとルインのDNAデータを基に製作しており、実質ハルピュイア達はルインのアーマーの性能をより特化させた子供と言うことになる(このことに関しては本編のオマケでも展開していた)。
・ルインの子供であるために四天王は基本的に彼女に対しては砕けた態度か穏やかな対応をする。
・シエルの私生活が暴露される。
・アルエット可愛い。
・エックスが女神経由でボディを取り戻す。
・原作ではやや曖昧だったオメガの人格が描写されている。
・ゼロ3後の四天王の行方
・ゼロ4のEDの改変。
ちなみにゼロシリーズと分岐したのは女神が本作の世界側ばかり見ていたせいだという。
リメイク版「ロックマンX~Vermilion Warrior~」
元は2018年、「ロックマンXアニバーサリーコレクション」の発売に歓喜したsetuna氏が記念として続編と合わせて書き直したもの。
旧タイトルは「改訂版:ロックマンX~朱の戦士~」。
本作と続編の内容を改めて書き直したものでX1編を除いてほぼ別作品と言っても差し支えないほど変更点が多い。
本作は岩本版及びノベライズ版の要素が取り入れられ、リメイク前よりもシリアスな展開がなされている。
同年にX8編まで連載し、完結となったが読者からX2とX3の内容も読みたいという要望があったため、現在のタイトルに変更されて再スタートされた。
因みに本作はルインが主人公なのにもかかわらず彼女の出番のない回が多い…と言うか群像劇寄りになっているが、それは原作の時点で主人公を差し置いてメインを張る親友と後輩がいるロックマンXでは今更。
ルナの扱いも酷くなり、最終回ではアクセルがイレギュラー化する危険性を示唆されている。
エックスとルインがそうならないことを願いながら2人を見送るシーンは今後のシリーズにおける彼のことを暗示しているともいえる。
前述でも少し触れたが、主な変更点は以下の通り
X1~X3編
・小説版に登場したアルファがエックスの回想で登場し、彼がイレギュラーハンターになる経緯が語られている。
・エイリアがX1の段階で登場する。
・X2編とX3編はルインが不在のため、実質エックスが主人公になっている。
・ルインがいない間はエイリアがエックスの実質メインヒロイン。
・リメイク前ではハブられていたX2のゼロとの戦いが描かれている。
・ルインの復活がX3終盤へと早くなっており、引き続き局地戦に特化したアーマーシステムは使えるが不完全な復活で本領を発揮してるとは言い難い。
・X2編及びX3編の流れは、主に岩本佳浩先生の漫画版をベースにしているがマーティを含める漫画オリジナルキャラは登場しない。
・ヴァジュリーラの「メぇぇぇ~~リぃぃぃぃぃクリっスマぁぁぁ--スぅ!!」
・ドップラーが厳密には死んでいない。
・VAVAとの戦闘はルインが行っている。
・エックスが「鬼」にならない。
・唯一シリアスが少ないのはX3辺りまで
X4編
・ジェネラルの宣戦布告後、ゼロが漫画版同様に単独行動に出る(こちらではルインの気遣いで独自行動になったため、裏切ってはいない)。
・マシュラームがダブルに破壊されずに回収される
・ルインが岩本エックスポジになり、OXアーマー入手後に闇落ちしかける。
・エイリアのヒロイン度がますます上がる。
・アイリスが漫画版同様に中立の立場で動いている。
・エックスが途中でライト博士からフォースアーマーの残りパーツをまとめて渡される。
・ゼロとアイリスの関係が綿密に描かれている。
X5編
・X6編を差し置いてゲイトがイレギュラーハンターのメンバー入りしている(ここ大事)
・やけに冷たいライフセーバー(ライフセーバーは政府側から配属させられたレプリロイドと言う設定になっており、エリート意識が高く、エックス…特に得体の知れないゼロとルインのことを危険視している)
・ルインの覚醒の状態が異なる。
・ゲイトがライト博士にアルティメットアーマーのプログラムデータを託される、それにエイリアが嫉妬する。
・そして伝説の科学者であるライト博士に若さゆえにやりすぎてしまった事を指摘されるが、ゲイトの夢と情熱を評価、理解してくれた事で上機嫌になる。
・エニグマミッション失敗
・ダイナモはやっぱり何も(ry
・シグナス、マジで良い司令官。
・シャトル作戦がゼロではなくルインが担当
・覚醒ルイン(OXアーマーにインプットされているロボット破壊プログラムの狂暴な人格が露出した状態…覚醒ゼロ状態となったルイン)
・ルインにボコボコにやられるシグマ
・ルインステージ(英語で零空間は“ZERO STAGE”となるため、流石にルインの名前の由来は物騒すぎるからか)
・ルインは二度死ぬ
・ワイリー、女神に捕まる
・歴代土下座
・女神、ワイリーに駄女神と呼ばれてしまう
X6編
・結婚しました(byゼロ&アイリス)
・ヘルシグマ(ただそれだけ)
・X6などなかった(完)
・ゲイトが黒幕でないため、当然8ボスの出番なし。
X7編
・本編開始前にエックスとレッドがたまたま現場で会っている(アクセルも同伴しており、ルナとも初邂逅)
・謎のルインシャドウ(ゼロナイトメアと似たようなもの)
・女神様、またドジる
・エックスは現役で動いている。
・オリジナル四天王登場
・ルナとパレットのいがみ合い
・エックスのアクセルに対する対応
・エックスが重婚する(リメイク前はしていない)
・ルイン甘やかし禁止令
X8編
・ルナ、連行される
・その後シグマの手によって精神崩壊してイレギュラーとなる。
・アクセル、ルナを倒す。
・終盤はほぼアクセルが主役。
・いつの間にか死んでいるケイン博士(初登場の頃から高齢であったし妥当か)
・ビターエンド
コマンドミッション編
・オリジナル版と違って原作にあったXファイアとブラックゼロがエックスとゼロのハイパーモードであり、アルティメットアーマとアブソリュートゼロは使わない。
・オリジナル版では戦闘員だったルナはサポート要員となっている。
・女神は登場しない。
・基本的に原作ベースとなった。
余談
- 本作の主人公であるルインのアーマーシステムだが原作のZXとは違いライブメタルを経由してダブルロックオンしているわけではない。
- リメイク版はルインの脆弱性を描いているがX5編の覚醒はやや不自然になってしまっている(リメイク前のオメガは元ネタがあったため、違和感はなかったが)。
- SFC時代の隠し要素も登場しているが
X1:波動拳⇒試しうち一発で山を破壊。危険すぎるという判断で封印。
X2:昇龍拳⇒プレイヤーならおそらく誰でもやるであろうアジフライでの試し打ち。
X3:ビームサーベル&ハイパーチップ⇒ルインは竜巻旋風脚を期待していたのでショックを受ける。
と初登場以降あまり使われていない。
関連タグ
エール:公式の初の女性ロックマン。彼女の変身したモデルZXが主人公の元ネタ。但し、彼女はレプリロイドではなく人間。
モデルOX:ゼクスの隠し要素。本作ではアルティメットアーマーと同等の扱いにされている。
ドラえもんのび太の転生ロックマンX:同じシリーズを原作としている二次創作小説。但し、こちらはオリ主ではない。ここ最近はスパロボ化しつつある。
ロックマンZAX:原作が同じだがこちらはほぼギャグでキャラ崩壊のオンパレード。