概要
漫画『魔法少女にあこがれて』に登場する魔法少女「トレスマジア」のひとり、水神小夜が変身するマジアアズールは、真面目で正義感が強く、その凛とした出で立ちとクールな佇まいで登場…したにもかかわらず、エノルミータ(特にマジアベーゼ)との戦いを重ねていく中で、内に秘められたある嗜好が大きくなり、どんどんポンコツになってしまった結果、読者・視聴者から付けられた感想が「アズールはもう駄目だ」である。原作漫画の感想として使われてはいたが、2024年1月よりTVアニメが放送されたことから、より広まることになった。
表記揺れ→アズールはもうダメだ
アズールが駄目な例
※漫画・TVアニメ『魔法少女にあこがれて』のネタバレを含みます。
原作漫画
第3話
実家の神社で巫女として境内を掃除中、社殿の影でSM雑誌を読んだせいで勝手に変身してしまった柊うてなと1対1で対決することに。しかし、うてなが【支配の鞭(フルスタ・ドミネイト)】で、境内にあった狐のお面をアズールに向けて飛ばし、アズールは視界を奪われ、気配も感じ取れなくなってしまう。ついには自身の武器である【アズールソード】を取られてしまい、目隠しをされた状態でうてなに身体中を触られてしまう。マジアマゼンタとマジアサルファの到着の気配を察したうてなは、立ち去る直前に
「今日は…ここまでですから…また…楽しいことしましょうね…」
とアズールの耳元で囁き姿を消す。変身を解除した小夜はマゼンタたちに介抱されるが、さっきの囁きが脳内でリフレインし、なぜか満更でもない様子でいた。
第4話
ファミレスで作戦会議をするトレスマジアの3人。先述の戦いについて、花菱はるかに「ひどいことされたんでしょ?」と訊かれた小夜は、「大したことでは…!」と返したものの、
(楽しいことってどんなことよ…!どんなことをして私で楽しもうと…)
と悶々としながら考え込んでいた。
第6話
ベーゼに「確かめたいことがある」として、1対1で対決を申し込んだマゼンタ。意識が回復したときにはアズールとサルファが近くにいたが、対決の中で、マゼンタはベーゼが創り出した鋏の魔物で衣服を切断され、ほぼ全裸状態であったことから、小夜は
「どんなことをされたの!?どんなひどいことを…!!」
となぜか興奮気味で訊いていた。
第7話
阿良河キウィ(レオパルト)につられて変身させられてしまったうてな。トレスマジア3人と対峙するが、サルファの煽りを真に受けたレオパルトをマゼンタが加勢した結果、残ったアズールとベーゼが戦うことに。しかしアズールはベーゼを前に、
(あの鞭で魔物を創りだす…今日は何を…!私にどんなことをしようというの…!)
と全く戦いに集中できず、その隙にベーゼが【支配の鞭】で植物の魔物を生み出し、あっという間にアズールは捕らえられてしまう。さすがにベーゼも(何してるのこの人…)と呆れ返っていた。しばらく放置しようとしたベーゼだったが、縛られたことでアズールの胸が強調されたことに我慢できず、乳ビンタを仕掛けた。しかし、その間にレオパルトが魔力切れ寸前でピンチに陥り、ベーゼはさっき買ったばかりのアズールのフィギュアを身代わりにして姿を消した。サルファは中途半端に終わった戦いにイライラしながら、縛られたままのアズールを見つけ、
「とりあえずアレ助けよか」
と、仲間でありながら「アレ」呼ばわりされるのであった。
第8話
雑誌の撮影中、スタッフが結界を作り出す装置を事故で破損させてしまったため、不本意でベーゼとレオパルトと戦う羽目に。サルファが攻撃形態で猛攻を仕掛け、マゼンタも自身の武器である【マゼンタスピア】で応戦する中、アズールはまたしても魔物に捕らえられてしまう。戦いはエノルミータ側が逃げ出す形で終わり、戦いの後、天川薫子からは、
「てか小夜、アンタまた縛られてたな」
と言われ、小夜もこれには「ごっ…ごめんなさい…!」としか返せなかった。
第9話
ネロアリスのドールハウスに閉じ込められたトレスマジアたち。認識改変能力によりマゼンタもサルファもおかしくなってしまった挙句、アズールの胸を吸ったり愛撫してしまう。しかし、アズールには認識改変が効いていないにもかかわらず、
(おかしいのは…私…だったのかしら…?わたしは…ママ…?ママなんだっけ…?)
という思考に至ってしまう。ちなみにこの話を扱ったTVアニメ第5話では露天風呂(これもドールハウス)のシーンが追加され、2人に全裸の状態で身体を触られまくったアズールは最終的に、
「もう…何も考えられない…」
と考えるのをやめた。
第10話
ここ最近の戦いにおいて、ベーゼに(なんか最近捕まえやすいな)と思われるほど、簡単に魔物に捕まってしまうアズール。小夜自身もそれに気づいており、ヴァーツからは、初めて出会ったときのカッコ良さと比べられ、
「今はその…ちょっとアレですが…」
と言われてしまう。踏ん切りを付けるためにベーゼとのタイマン勝負を持ちかける。しかし、一瞬の油断を突かれ、またベーゼに弄ばれてしまう。力尽きたアズールはあろうことか、ベーゼの足元に這いつくばり、
「ベーゼ…さま…♡」
と、ベーゼに屈してしまう。しかしベーゼはこれを足蹴にし、
「正義のヒロイン トレスマジア 全ての女の子憧れ そのあなたが悪の組織に媚びへつらう?いけませんいけませんいけません(以下略)解釈違いにも程がある。ヒロインとしての矜恃を持ちなさい」
と説教され、立ち去られてしまう。
この話を扱ったTVアニメ第7話のWEB予告では、「迫力があったころ(第1話の前半)」と字幕で書かれた挙句、ベーゼ(うてな)からは「前はもっと迫力があった気がするのだけど…」と言われる始末である。大方あなたのせい
さらに本編では、ヴァーツから「気分転換をしてみては?」と提案されたが、その後シャワーで身体を洗っている途中にいきなり自分の胸を揉んで身体をくねらせて涎を垂らしながら息を荒くするシーンが追加された(さすがに小夜もすぐ手を止めた)。
第14話
ベーゼたちがロコムジカたちと戦っている間、トレスマジアたちは特訓をすることに。アズールは滝行によって精神を統一している…のかと思いきや、
「すごいわ…体いっぱいに激しい圧を感じる…これはなかなか…」
と集中するどころか悦んでおり、サルファからは「滝行で煩悩が増えるってどんな神経してはんの?」とツッコまれた。ちなみにこの回が収録されている単行本第3巻のおまけ4コマ漫画では、マゼンタとサルファに対して、
「(滝行中に)ちょっと滝の上から飛び降りて私をブッ叩いてもらえないかしら?」
と涎を垂らしながら提案し、「こっわ何言うてんねんアンタ」とサルファに却下されている。
第22話
「痛み」を「愛」として受け止められるようになり、ついに「真化」を会得したアズール。しかし、真化を会得するまでの修行に打ち込み過ぎたせいで、うてなと共に補習を受けるハメに。学生生活にも支障が出ている
第26話
ネロアリスの能力によって赤ちゃんプレイをさせられたマゼンタ。アリスがおねむになって撤退した直後にアズールが合流。おむつを穿かされていたため、下半身が脱がされた状態のマゼンタを見て、
「激戦…だったようね…」
と照れながら言い、唾を飲み込んだ。やりたかったのか?
第28話
姉母ネモ(ルベルブルーメ)がやっていたゲームからヒントを得たうてなは、アリスの協力(買収?)を得て巨大ダンジョンを作り上げる。目論見通りトレスマジアもやって来るが、マゼンタが入っていきなりトラップに引っ掛かってしまい、3人それぞれバラバラになってしまう。その中でアズールは壁に腰が引っ掛かり、身動きが取れなくなってしまう。程なくしてベーゼがやって来るも、下着を脱がされただけでその後は放置されてしまう。マゼンタもサルファも過酷なトラップに耐えている中、アズールはただ1人壁に挟まったままとなっていた。この回が収録されている単行本第6巻のおまけ4コマ漫画では、べーゼの退出後にレオパルトが来て、アズールのお尻の上でトランプタワーを作り出したが、アズールは「何この感触」と悦んでいた。
続く第29話で2人にようやく救出されるが、お尻を丸出しにした情けない姿を見たサルファにお尻をしばかれた挙句、「恐ろしい罠だったわ…」と漏らし、サルファに「まだ叩かれ足りんのやろか」と呆れられる。
番外編(『まんがライフたまらんっ2021』収録、単行本第8巻おまけ)
修行の合間に、近くの温泉に入りに来たトレスマジアの3人。その中で小夜はなぜか乳首を手で隠していた。薫子が理由を訊くと、ネロアリスの認識操作によって薫子に胸を吸われたこと(原作第9話・TVアニメ第5話参照)を、薫子が目の前に来たことで思い出し、意識してしまったらしい。嫌な過去を掘り返された薫子は小夜の乳首をつまみ、ちぎろうとする。つままれた最初こそ小夜は「いたぁーっ」と声を上げたものの、なぜか涎を垂らしながら嬉しそうな顔をしていた。
TVアニメ(アニオリシーンのみ)
第4話
スライムにより拘束されたトレスマジアたち。身動きが取れない中、ベーゼはトレスマジアたちを放置したまま撤退する。撤退後スライムは消滅し、身動きが取れるようになったアズールは、
「もう終わり?」
となぜか不満げに言った。視聴者からは、これまでのアズールに対するベーゼの攻撃(調教?)を鑑みて、「(ベーゼによるプレイが)物足りなくなっているのでは?」「欲求不満」と言われる有様である(ただし「(拘束しただけで戦いが)もう終わり?」の可能性もあり、真意は不明)。
第8話
ファミレスに集まったトレスマジアの3人。小夜が先日ベーゼと直接対決したこと(原作第10話・TVアニメ第7話参照)を2人に明かす。はるかに結果を訊かれた小夜は、「それは…」と答えようとしたが、戦いの中でベーゼに「されたこと」を思い出してしまい赤面してしまう。
その他
京都大学の「タテカン」
京都大学名物にもなっている「タテカン」。近年は大学側による強制撤去(京都市から「屋外広告」だとして行政指導を受けていた)などもあり話題となっていたが、2024年には『魔法少女にあこがれて』のパロディ看板も登場した。原作第37話でのアズールのセリフ「そこにあるのは愛、そうよね?」が、
「浪人にあるのは愛、そうよね?」
と改変されていた。不合格で悦ぶんじゃない
しかし…
アズールがここまで駄目になったのはベーゼによる調教のせいではあるものの、それは決してアズールにとって無駄なことではなく、「痛み」を「愛」として受け止められるようになったアズールは、より強い力を手にし、新たな姿を見せることになる…
(詳細は「マジアアズール」の記事を参照)