本記事は『ジャマト・アウェイキング』のネタバレを含みます
「その奇跡の力は俺のものだァー!!」
概要
Vシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』に登場するジャマト。
人間態は蒼斗。
普段は顔全体を包帯でぐるぐる巻きにしている。
人間に対する嫌悪が深く、創造主である五十鈴大智の教えをことごとく拒絶し、「ジャマトだけの世界を作る」ために暗躍する。
キングという個体名も、本来はクイーンジャマトと共に大智が人間とジャマトが手を取り合うため、人間で言うアダムとイブになって欲しいという願いが込められていたが、その思いに反し、人間との架け橋どころか、王とも程遠い孤独な小悪党になってしまった。
容姿・能力
全身真っ黒で甲冑のような装甲を纏っている。また、頭の形状はヘラクレス・ゾディアーツのように上へ尖ったものとなっている。
また、マーレラジャマトのように手から赤い光弾を発射する能力や上位種ジャマト共通の蔦で攻撃する能力を持っている。
上位種のジャマトである為か、タイクーン・ブジンソードとナーゴ・ファンタジーフォームのタッグと互角以上に渡り合う戦闘能力を持つ。
劇中における動向
大智から教わった「慈愛の精神」をきっかけに人間への愛が芽生え人間との間に子供を授かった葉月を取り戻すため、警察官に扮してわざと騒ぎを起こし、「正当防衛」として清春を殺害。
その後、自身のアジトへ逃げてきた葉月と春樹を匿い、人間への憎悪を散々語ることで葉月を懐柔しようと試みる一方、「人間とジャマトの愛の結晶」たる春樹を邪魔者扱いして部下のナイトジャマトとビショップジャマトを差し向け、暗殺させようとした(だが、間一髪で吾妻道長にその目論見を阻止され両者ともに撃破されている)。
しかし、桜井景和と鞍馬祢音によって自身の計画が暴かれたことで2人にポーンジャマトを差し向け、自身はクイーンジャマトを散々痛めつけた。
その後、ポーンジャマトを突破した景和と祢音が変身した仮面ライダータイクーン・ブジンソード、仮面ライダーナーゴ・ファンタジーフォームと交戦するが、数的不利をものともせず、「ブジンソードストライク」と「ファンタジーストライク」を耐え切り、カウンターで反撃することで彼らを圧倒した。
しかし、仮面ライダーバッファ・プロージョンレイジの参戦により一転、防戦一方となり、ボコボコにされてしまう。最終的にタイクーン、ナーゴ、バッファのトリプルライダーキックを喰らい、爆散した。
余談
モチーフはこれまでのジャマト達同様にチェスの駒であるキングから来ている。
スーツはマーレラジャマトの改造。さらに元を辿ればダンクルオステウスジャマトとオパビニアジャマトの改造であり、これで3回目の改造になる。
演じた萩谷慧悟氏は情報公開の際、あくまで"警察官"・蒼斗とされていたため、完成記念の舞台挨拶にも正体を隠して登壇。この際「ただの警官役ならここには居ませんよね」「これがどういうことかは…まあ皆さんおわかりでしょう」と冗談めかしく場を和ませつつも複雑な表情であった。
関連タグ
クローバージャマト:知能が高く、人間への強い憎悪を持ち、「ジャマトだけの世界の創造」を目的としていたジャマト繋がり。
キング(仮面ライダーキバ):過去作に登場するチェスのキングが名前の由来のキャラクター。
オルフェ・ラム・タオ:同時期に公開されている映画に登場する悪役であり、自らと結ばれるはずだった者を取り戻すために悪事を働いたりなど、かなり行動原理が似ている。