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スペルビア(勇気爆発バーンブレイバーン)の編集履歴

2024-03-21 18:40:04 バージョン

スペルビア(勇気爆発バーンブレイバーン)

すぺるびあ

スペルビアとは、「勇気爆発バーンブレイバーン」に登場する機械生命体集団・デスドライヴズの幹部の一体。

「ピー!ガガガッ!ピー!」

「何しよんな······われーっ!」

我が推して参る者よ、名を聞こう」


プロフィール

年齢不明
身長9m
性別不明
誕生日不明
星座不明
血液型不明
好きなもの推して参ること
嫌いなもの卑劣な行為
CV杉田智和
デザイナー山根理宏

概要

『高慢』を司るデスドライヴズの幹部の一体。

「武人としての誉れ高き死」を求めている。


デスドライヴスの尖兵ゾルダートテラーの襲来後、次に出現した機械生命体。

紫色の結晶体が埋め込まれた刺々しい機体をしており、背中には翼のようなユニットがある。


ビーム砲や両刃剣「飛燕雷牙」を装備しており、近接戦闘に優れた性能を持つ。

歯を食いしばった様な造形の口が特徴的であり、喋る際はそこが発光する。


コックピットは胸部を開けパイロットが乗ったコアを取り込むタイプだが、ブレイバーン同様恐らくアビスに相当する液体に満ちているものの、あちらとは違いどろっとした紫色の禍々しいものであり、おまけに触手じみたパーツがパイロットに巻き付くという少々おぞましい仕様。通常の人間ではパイロット、スペルビア本人共に適合しないのか後述のスミスが搭乗を試みた際はスペルビアが苦しみだしコアがスパーク、排出してしまった。

しかもこの液体は悪臭がするのか、乗っていたスミスはおろかルルまで嘔吐してしまっていた。



人物(?)像

2話〜6話終盤時点では言語機能が地球の物に適応していないらしく、壊れた機械から発せられるノイズのような叫びで意志疎通を行っていた。

しかし6話終盤にて、ブレイバーンのスタンナックルを腹パンされる形で喰らったことで言語機能を操作され、地球の言葉を話せるようになる。


プロフィールの通り、堂々とした佇まいに相応しい高潔な武人肌だが、感情が昂ると広島弁(に近い訛り)のような口調になる。立場的には悪役でありながらも、それなりに流儀を持ったり、戦う相手に敬意を払うタイプ。

なので自分の望みを叶える好敵手=「推して参る者」でない限りは無益な殺生も好んでおらず、敵対勢力でもコックピットを可能な限り避けている。

地球の言語が適応されたことで声も明瞭に聞こえるようになり、かなりのイケボであることが判明した。まあ中の人が中の人だしな


余程推参することが好きなのかモットーどころか口癖にまでなっており、会話の中でもよく多用している。


何故かルルの返上を要求するが、「ルル」のイントネーションが妙に違う。

イサミやルイスは「ル」と一文字目を強調し人名として呼ぶが、スペルビアは「ル」と二文字目を強調する。日本語だと「これ」「それ」「あれ」と同じような発音になる。



必殺技(ネタバレ注意!)

  • ライジング斬

10話にて、覚醒と同時に新たに習得した必殺技。

飛燕雷牙にエネルギーを纏わせて空中を翔け、対象を一刀両断する。


構えや発動モーションは、奇しくも戦友たるブレイバーンの「勇気一刀流奥義・ブレイブ斬」と同じものとなっている(メタ的な事を言ってしまえば、流用なので仕方ないが)。


デスドライヴズ側の戦士(10話ではもう事実上のデスドライヴズ脱退だが)としては、ヴァニタスに続いて2人目の固有必殺技を持つ者となった。




作中での活躍

2話にてティタノストライド部隊及びブレイバーンと交戦。一時は優位に立つも、説得してルイス・スミスが連れて来たイサミ・アオがブレイバーンへ搭乗したことで形勢は逆転、必殺技「勇気一刀流奥義・ブレイブズバッシュ」にて撃破される。

爆発と同時にコアらしき物が海に落ちた様子だが……?


しかし6話にて、荒廃した日本に再度出現

ブレイバーンと取っ組み合いになる最中、スタンナックルを腹パンされる形で喰らい電流を流されたことで、言語機能が地球に適応し意思疎通が可能になる。


上述二段目の台詞で腹パンに対し怒りを露わにした直後、言語機能が地球に適応していることに気づく。

相対したブレイバーンに対して名を聞こうとしたところで「先に名乗るのが礼儀」と名乗ろうとしたところ(自身としては相対した覚えがないはずの)ブレイバーンが自分を覚えてないことに対して背景映像を投影してまでゴリ押しで名乗ってきたため、ひとまず比例を詫び改めて本題に入る。


「我の、ルルを、返上せいっ!」



7話でブレイバーンが塔にいるデスドライヴスの相手に向かったためスミス率いるTS部隊と交戦。


各TSの一斉射撃を受けても平然としていたが、


「つまらぬことをするな。さっさと『ルル』を返せば楽うっ···

「それゆえ さっさとルうっ···!


とルルの返還要求を全て言い切る前に実弾で撃たれた事で弱点が発覚。


そこを見抜いたスミスの作戦により各TSはキャノン砲ではなく実弾に換装、総攻撃を受け


「いい加減にせい!」


ととうとうバチギレ。一気にルルが乗せられているタイタン2(スミス機)に距離を詰め、ルルを要求。そのまま破竹の勢いでタイタン2の駆動部を破壊し行動不能にすると、コックピットをこじ開ける。

しかしルルを見るやいなや


「バカな···『ルル』が言語を介し···ましてや動くなど···

これは、『ルル』ではない···!

これでは···我の望みは叶えられん···!」


と意思疎通してきたことに対し自分の求めたルルとは違うと驚愕、絶望。理解が追いつかないスペルビアは、やむなく戦いを中断した。

「……少し考える時間が欲しい。しばし待たれよ」


戦闘後スミス達に鹵獲され、ボブ・クレイブの尋問(相変わらずの水責め···それもTSの持った貯水タンクから水を浴びせられる形で)を受けるもやり方にそぐわず一蹴。……頭上から貯水タンクからの水を被る光景はさながら滝行のそれである。

げんなりしたボブから尋問相手を引き受けたスミスとブレイバーンのパイロットであるイサミ・アオにクピリダスから回収したコアに“変わり果てた”ルルが入っていたことから、自分が求めたルルの真実を話す。このことからルルの力を使ってもブレイバーンとイサミに勝てずにいた。


後日、スミスの機転によりスミスがヒーロー物のライバルに憧れていたこともあり、ルルに代わりスペルビアのパイロットとしてコアに乗り込むと提案するも、ルルのように適合者にはなりえずカプセルから排出されてしまった。


その日の夕方、イサミからスペルビアとルルの関係について

イサミ「一緒に戦ってきたんじゃないのか?俺と……ブレイバーンみたいに」

と聞かれて、これまで消耗品としてルルを利用していたスペルビアは


「そうであったならば、もっと早く我の望みを叶えられたであろうな……。」


と誇り高い死への渇望から、後悔の念を募らせていた。



9話ではブレイバーンの新たな支援機・バーンドラゴンの発進に驚いたり、イサミとブレイバーンの新たな力を見ていよいよ決着を着ける時と決心した。

そこへ彼の意を汲んだルルが現れ、「ルル、あなた 乗る。」と同じく決意を固めた彼女に協力を申し出られる。


10話の予告ではまたもや胸を抑えて苦しんでいるようなシーンがあるが···?


推して参る戦士、覚醒(10話ネタバレ注意!!)

































ルルの精神年齢が15歳ほどになった未来(恐らく9話より少しあとの時間軸)。

そこでは、デスドライヴズと相討ちになり ブレイバーンは大破して機能停止、イサミや仲間もほとんど死亡してしまうという最悪な未来が待ち受けていた(ブレイバーンが基本形態であったことから、視聴者からはバーンブレイバーンが誕生しなかった=バーンドラゴンを起動できなかった世界線とも推測されている)。


ブレイバーンの遺言からブレイバーン≒スミスであると気づいたルルに、スペルビアはクーヌスの時空転移の力がきっかけでブレイバーンが誕生したと推測を伝える。


さらに月日を掛けて、ルルはミユやスペルビアの協力を経て遺されたブレイバーンの胸部(コックピット兼心臓部分)をベースにクーヌスの力の残滓を利用したタイムマシンブレイブドライバーを作成(この時の彼女は肉体・精神共に成人女性のそれとなっていたほか、スペルビアを「オジサマ」と呼んでいること、スペルビアの「ルル」の呼び方のイントネーションが変わっていることが判明)。


ルルは精神のみを過去に飛ばし、過去の自分の肉体に憑依させた(この際到着した時間軸が8話であり、急に言動が大人びたのもそれが理由と思われる)。


大人に成長したルルが最悪な未来を変えるためにやってきたことを明かされた上で彼女に「オジサマ」と呼ばれスペルビアに再び乗り込むことを申し出られるが、破滅の未来については聞いたものの、搭乗の件については一蹴してしまう


しかし後日、ブレイバーンに上記のことを打ち明けた事で相棒の素晴らしさを語られたスペルビアは再びルルを乗せることを決心し、申し出を快諾する。



ルルはスミスの形見(?)のシャツを着込み、「今日がルルの、セカンドバースデイだ!」とかつてのスミスの台詞と共に7話と全く同じ状況でスペルビアへの搭乗を試みる。

しかしやはり変質を遂げた状態ではスペルビアのシステムもまともに受け付けられないのか、スミス同様に排出してしまった(なんならスミスの時より排出が早いような···)。


だがルルはなおも諦めず、スペルビアとデスドライヴズ語で本音をぶつけ合う(この時両者の台詞が翻訳されて下に字幕が表示されたのだが、スペルビアが日本語で呟いた瞬間にデスドライヴズ語に逆翻訳されるというシュールな現象が起きた)。



そこから他のティタノストライドや戦闘機などの力も借り、ルルに乗ってもらう特訓を始める。

何度もアビスまみれになって排出されルルと共に果敢にトライ&エラーを繰り返すその様(ルルの入ったカプセルから、アメフトやラグビーの練習にも見える)は、さながら青春もののワンシーンであった。

互いの挑戦により、排出されるまでの時間は少しずつ伸びていく(ちなみにブレイバーンはこの様を何故かOMIAI」と称した。スペルビアは最終的に汗もかいている)。





そして夕方、幾度目かも分からぬ挑戦。

やはりスペルビアが拒絶反応に悶えたその瞬間、互いの意識は精神世界に飛び込む。



オジサマ 怖くない

ルル 信じて。」



ルルのイメージに文字通り包みこまれる形で心を落ち着かされ、そっと促される。



オジサマのはじめて

ルル、もらう。」


「はっ···!

そうか、そういうことだったのか 我のルルよ

これが、“使う”のではなく“一つになる”ということか



そういうことだよ

やっと、分かってくれた



ルルよ」「オジサマ


ルル」「オジサマ


ルル」「オジサマ!


ルル___!」「オジサマ___!




スペルビアは平成初期のラブコメよろしく頬を赤らめ、ルルの呼び掛けを受け入れる。

そして、二人に変化が生じる。

スペルビアは遂に拒絶反応を克服し、内部にコックピットを生成同時にルルも(さながら魔法少女の変身バンクのような形で)パイロットスーツを纏う



「BraveForth is スペルビア!」

「いざ参る! 飛燕雷牙!」



そのまま、勢いでスペルビアは新必殺技「ライジング斬」残されていた分離母艦を撃破



スペルビアはルルを「相棒」と認め、「オジサマ」と呼ぶように促す。

そのまま、夕陽をバックにルルのふわふわした操縦でじゃれ合うような形で飛行させられるのだった。


ハッハッハッ。ルル、よさんか!


...一応言っておくが、この時のルルの精神は成人女性のものでありかつ純粋にロボットを操縦しているだけなので、何一つやましいことはない。多分。



そして翌日。集結した残りのデスドライヴズを討つべく出撃したイサミとブレイバーンに続き、彼らを死なせまいとするルルと共に再びハワイへと飛び立つのだった。



余談

CVの杉田氏は演技指導の際に「壊れたラジオのようにしゃべってほしい」とオーダーされたらしい。


名前の由来はラテン語七つの大罪の一つ・傲慢を表すsuperbia(スッペールビア)からと推測される。奇しくも杉田氏は同モチーフのキャラクターを演じたことがある。


6話では自身のモットーなのかしきりに「推して参る」と会話に挟んでいたため、視聴者からは「推して参るがゲシュタルト崩壊した」と言った声や、真面目な言動なのに早くもネタキャラ化しかけているといった反応が多く上がった。


交戦時にブレイバーンから「変わらないな」と声を掛けられているため両者には面識があると思われるが、何分「初対面の筈なのに馴れ馴れしく接する」という前科があるので実際のところは判然としない。

なお、6話の描写的にスペルビア本人はブレイバーンとは初対面であった様子……増々謎が増えるばかりである。


これに関してはスペルビアが1話の個体とは別個体であった場合辻褄が合うが、詳細は不明。

もしも同一の個体ならば、意識はデスドライヴズの「塔」もとい分離母艦にバックアップされており、新たな身体を得て出撃したといったところか(ただしその場合はブレイバーンに対して初対面であるような言動の説明がつかなくなってしまう)。


7話のクピリダスの描写から上記の説は合っていたことが証明された(それもクピリダスは出撃して数秒で倒されしかもそれを複数回繰り返されても記憶を保持していた)が、相対的に余計ブレイバーンのことを覚えていない理由がつかない(後述の原因でメモリーバンクから断片的な欠落でも起きたのだろうか?)。

一応、スペルピア本人が地球の言語を理解したのは腹パン以降なので「ブレイバーン」の名前を知らない事自体は整合する。

また会話も初めてなので初対面なのも仕方ない事だろう。


ちなみに「返上」を要求したルルに関しては、2話放送終了後から視聴者に何らかの関連性を疑われて考察されていた。


  1. 当初は互いに「ガガガガピー」と喋る点が共通
  2. スペルビアが撃破された際にコアのような物を海に放出しており、描写的にそのコアが放出された場所に近い海岸にルルが漂着していた
  3. 漂着時にルルがパイロットスーツを着ていたこと

これらのことから導き出されるルルの正体は恐らくスペルビアの生体ユニットと予想されていたが、7話にてこの説は大体合ってたことになった。


7話でのコックピットの様子から、なにかの扉開いた視聴者もいたとか···。


その敵ながらも堂々とした性格から、視聴者からは「仲間になって一緒に戦って欲しい」「ブレイバーンには拒否されたんだし、スミスが乗って戦わないかな」という声が上がっている。

後者は残念ながらも劇中で不可能だと判明したがスペルビア本人が撃破されず鹵獲されている現状、新たなパイロットがみつかれば、あるいは···



結果は、元々搭載されていた存在が改めてパイロットとして乗り直す形になった(その際にカプセル収納式からコックピット搭乗式へ内部機構が変化した)。

なお、このコックピット上部にはブレイバーン同様謎のスロットルレバーが設置されているが···?


関連項目

勇気爆発バーンブレイバーン

ルル(勇気爆発バーンブレイバーン):生体ユニット→パイロット

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