ルル(勇気爆発バーンブレイバーン)
るる
「ピー!ガガガッ!ピー!!」
「ちきゅーのへいわぁ、このーれがまもーる(地球の平和は、この俺が守る)!」
「勇気爆発バーンブレイバーン」の登場人物。第2話から登場する今作のヒロイン(?)。
透き通った白髪に赤く輝く瞳と、浮世離れした美しい容姿が特徴。また、女の子として扱われているが性別はブレイバーンと同様に不明と記載されている。
初登場時点では出自や過去など謎な部分が多いが、ブレイバーンは彼女について何か知っているかのような様子を見せている。
OPでは魔法少女の変身バンクのような演出で登場している。かわいい
スペルビアが死に際に放ったカプセルの中に入っていた少女。
デスドライヴズの幹部達同様言葉はうまく話せず「ガガピー」という機械音声のノイズのような言葉を発することが多いが、劇中や予告ではさながら赤ん坊のように自分やスミスの名前を拙いながらも発声し、習得を試みる描写がある。人間の言葉を全く理解したり使うことができないわけではないようで、話数が進むごとに単語や用法の学習も進んでいる。
当初は「ルル」「スミス」「カリー(カレー)」のみしか喋れず、誰彼構わず「スミス」と呼んでいた。
スミスに擦り寄る姿など、その振る舞いは何処か見た目以上に幼い印象を与える。
また、よほどスミスに懐いているのか敵意を向ける者がいた場合はそれが許せないらしく、4話ではどんどん溝が生まれていき(皮肉にもルル自身がこの原因の一端であることは知る由もない)スミスに語気強く当たってしまったイサミに激昂し左頬に右ストレート一発を打ち込みきりもみ回転させて吹っ飛ばしてしまった。幸い、イサミは新造されたパイロットスーツのエアバッグのおかげで大きな怪我はなかった。
さらにスミスとは片時も離れたくないらしく、風呂やトイレの際はおろか 任務であろうと一緒に居たい様子 であり、スミスの悩みの種となっている。
少女のような見た目に反して戦闘能力はかなり高いようで、油断していたとはいえアメリカ軍の少尉であるスミスを生身で圧倒し、さらに4話では上述の通り右ストレート1発で成人男性であるイサミをきりもみ回転させながら吹っ飛ばす怪力を見せた。また、5話では仮面ライダーよろしく右足裏(靴裏)を赤熱化させ飛び蹴りを食らわす「ヒートビーム」なる技を披露(視聴者からはコレが描写的に近いとの声が多かった)、これでイサミを海へ吹っ飛ばした(名前は後述の特撮番組から取ったようだ)。
……なんで被害がイサミに集中してんの?
また「強者」が好きなようで、スミスのことを気に入ったのは力技で自分に勝ったスミスを「強い」と認識したためと思われる。
一方、イサミに対しては「ヒートビーム」を喰らい吹っ飛ばされた事で弱いと認定したため、好感度は低い。
ただし戦闘能力が高いことと体力は別なようで、6話ではスミスを手伝おうとダンボール箱を持ち上げようとするも重すぎてしりもちをつくなど、その辺はまんま見た目のままに少女と言える(なおダンボール箱は成人男性のスミスがようやく軽々と持ち上げれる重さ)。
第2話
2話終盤で海岸に打ち上げられていたところをルイス・スミスに発見され手当てを受けた事で目を覚まし、取っ組み合いとなった末に何かを感じたようで彼に懐く。
発見された当初は紺色に白いプロテクターが付いたボディスーツ(パイロットスーツ?)を着ていたが、取っ組み合いの最中にスミスが偶然何かのボタンらしき物に触れた事で突然パージして消滅してしまい、それ以降はスミスが用意したであろう洋服(Tシャツとショートパンツ)に着替えている。
なお、スミスは海岸でルルを保護した後に事情を探るべく場所移動をしたのだが移動した場所がモーテルの一室で、なおかつ前述の通り取っ組み合いの乱闘になってしまったため、隣室でベッドインしていたカップルに「隣の部屋のカップルが激しいことをしている」と思われていた。
第4話
その後、第4話で軍の人間や各国のCIA捜査官らから尋問を受けるも、多少の水責め程度では意に介さない上に(逆にタンクの水を飲み干す始末)、後述の通り言語能力自体が未発達である為、全く情報は引き出せていない。
同時に生体検査も行われたが消化器官が全く発達していない、左手の甲の中に未知の物質が存在している以外は人間と何ら遜色はないとのこと。つまりはほぼ完全なヒューマノイドタイプのエイリアンであると予想されている。
ひとまず下記のようにコミュニケーションもままならないため、彼女が懐いているスミスの監視下に置かれることになった。
同話ではミユらの手によりハーフアップの髪型になったほか、スミスの食べていたカツカレーに興味を持ち、スミスからスプーンで一口貰ってから手掴みでカツにがっついたが、案の定盛大にリバースしてしまった。
第5話
予告ではまだピーガガは抜けておらず拙い喋り方もあるが滑舌と言語能力が著しく成長して片言ながらもある程度コミュニケーションを取りやすくなっており(ピーガガはどうやら語尾に近い扱いになったようだ)、驚愕させられつつも魅力にハマったり親のような目線になる視聴者が続出した。伸び放題だった髪も整えられており、ミディアムボブ程度に切り揃えられている。
なお本編ではスミスの所持していた特撮番組「機攻特警スパルカイザー」のVHSを観せてもらっており、ここから言語を学習したと思われる(一応予告が5話の途中と仮定すると辻褄が合う)。
観ているうちにすっかり虜になったらしく、スパルカイザーのフィギュアで遊びながら記事冒頭2段の台詞を真似していた。
その後は海軍飯のステーキに興味を示しており、スミスの目を盗んでステーキを1枚失敬するというやんちゃっぷりを見せた。なお同話にて判明したことによると、ある程度消化器官が発達したらしくスミスの発言から現状ウェルダン程度なら食べられるようになったようで、前話と違ってリバースはなかった。
終盤ではスミスとのボクシングを見て興奮の勢い冷めやらぬ故か、唐突にイサミに「ヒートビーム」を食らわせ海へと突き落とした(まさかの戦闘系ヒロイン?)。
『スパルカイザー』のごっこ遊びの延長線のようなものか、あるいは……?
「イサミ、よわい。ガガピー!」
第6話
「やだー!ルルもいくー!ガガピーッ!」
「オペレーション・アップライジング」に赴こうとするスミスに対してついて行きたいと駄々をこねており、スミスからは「いい子で待ってるんだぞ」と言われていた(さながら出張に行く父親と寂しがる娘のようである)。
しかしこれで終わるはずもなく、預けられていたミユらの一瞬の目を盗んでいつの間にかスミスのティタノストライド・タイタン2に張り付き、そのまま一緒に現地へ行くという(悪い意味での)行動力を見せた。
一段落つきスミスの軽い説教を受けつつ、安全上タイタン2の席に座らせられる。
しかしそこへ復活したスペルビアが急襲、自身の返上を求めてくる。
自分がターゲットにされているとも分からず、無邪気にスペルビアの台詞をオウム返ししていた。
7話では相変わらずスペルビアに応戦するスミスを横目にはしゃぐが、後半にて衝撃的な事実が明かされる。
以下、7話後半の重大なネタバレが含まれます! |
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その正体はデスドライヴスが戦闘力を発揮するための生体電池···すなわち生体ユニット。
有機生命体の生命エネルギーは本来微々たるものだが、100年分の生命エネルギーを一気に発揮することで莫大なものとなる(ルル無しでもデスドライヴズが活動・戦闘を行うことは出来るが、最大限の力は発揮できない)。
このエネルギーを利用するためデスドライヴスは塔で「ルル」を生成し、カプセルに入れたコアユニットのような状態で自らの体内に取り込み使用しているのだが、使い捨てであるためデスドライヴズが使用した後のカプセルの中の「ルル」はエネルギーを吸い尽くされており、ミイラのように干からびた死体と化す。
そのため本来「ルル」は意思などは与えられていない“部品”に過ぎず、スミスの下で自我を発現させた=イレギュラーを起こした自らのルルを見たスペルビアは大いに混乱し、再度彼女を取り込むことを諦めている(この状態で取り込んでも正常に機能せず逆に不調を起こす可能性がある事、また部品ではなく人間だと認識してしまった以上、スペルビアの性格的にも使い捨ての電池として扱えなくなってしまった事が理由だと思われる)。
ルルの消化器官が存在してないに等しいレベルで発達していないのも、前提として必要ないため当然と言えよう。
7話終盤でスミスが搭乗する予定の新型機体・XM3ライジング・オルトスに偶然乗り込んだところ、なんと適合(適合する人員はかなり限られるらしく、スミス達は驚きを顕にしていた)。
複座型であるためスミスと同乗することになるが、あくまで「ルルを戦いに巻き込みたくない」というスミスの意志から猛反発され、怒って出ていってしまう。
「スミスの分からず屋!ガガピー!」
同話では某洋画のような出で立ちで登場し、自分も戦えるという意志を示した(敢え無く却下されたが)。
その後、なんやかんやあって結局共に出撃することに。
「ライジング・オルトス。 ルイス・スミス、出る!!」
「ルルもー!」
しかし、終盤ではスミスがクーヌスを葬るべく自らを犠牲にしたことに、これまでとは打って変わって大人びた落ち着いた口調で「スミス···」と呟いていた。
9話では同胞を喪ってまともに戦えなくなったイサミを見て爆炎の中ブレイバーン及びイサミの元へ駆けつけ、ブレイバーンに続いて発破をかけイサミの背中を押した。
「ゆうきぃーーー!ばくはつぅーーー!!」
彼女の激励がトリガーとなり、イサミは遂に自らに必要であった勇気を爆発させ、新しい力をブレイバーンと共に得る。
戦いが終わったあと、いよいよブレイバーンと戦う時が来たと感じたスペルビアの意を汲み、協力を申し出る。
「ルル、あなた 乗る。」
時を超えた彼女、その決意と勇気
ルルの精神年齢が15歳ほどになった未来。
そこでは、(恐らくデスドライヴズと相討ちになり) ブレイバーンは大破して機能停止、イサミも死亡してしまうという最悪な未来が待ち受けていた(ブレイバーンが基本形態であったことから、視聴者からはバーンブレイバーンが誕生しなかった=バーンドラゴンを起動できなかった世界線とも推測されている)。
ブレイバーン「なぁ聞いてるか?イサミ。
ジャパンのカレー···旨かったな」
ブレイバーンの最期の言葉からその正体を知ってしまったルル。大切な人を二度も失った彼女は戦火燻る戦場のど真ん中で悲しみに暮れるしか出来なかった。
···だが全ては終わっていなかった。
ブレイバーンの遺言とスペルビアの推測からルルはさらに月日を掛けて、ミユやスペルビアの協力を経て遺されたブレイバーンの胸部(コックピット兼心臓部分)をベースにクーヌスの力の残留を利用したタイムマシン「ブレイブドライバー」を作成(この時の彼女は肉体・精神共に成人女性のそれとなっていたほか、スペルビアを「オジサマ」と呼んでいることが判明)。過去のスペルビアの協力を得るべく精神のみを過去に飛ばし過去の自分の肉体に憑依させ、彼の元へ赴くのだった。
この際到着した時間軸が8話終盤であり、急に言動が大人びたのもそれが理由と思われる。
上述の通りバーンブレイバーン誕生に貢献した後、前話より引き続きスペルビアに接触。自分が最悪な未来を変えるためにやってきたことを明かし、彼を「オジサマ」と呼び、スペルビアに再び乗り込むことを申し出る。
が、破滅の未来については聞いてもらえたものの、搭乗の件については一蹴されてしまう。
しかし後日、ブレイバーンに上記のことを打ち明けた事で相棒の素晴らしさを語られたスペルビアは再びルルを乗せることを決心し、申し出を快諾する。
手始めにルルは上述の未来へと繋がってしまうであろうイサミの単独出撃を避けるべく、イサミを絞殺せんばかりのプロレス技を掛けて気絶させ(そこは延髄の手刀とかでよかったんじゃないか···)、パイロットスーツを脱がした上でイサミの両手を後ろに縛りスーツも固結びという、徹底的な対策を施してスミスの部屋に事実上の監禁状態で拘束し、イサミの行動を封じる(当然イサミはパンイチである。イサミかわいそう)。
その後、スミスの形見(?)のシャツを着込み、「今日がルルの、セカンドバースデイだ!」とかつてのスミスの台詞と共に7話と全く同じ状況でスペルビアへの搭乗を試みる。
しかしやはり変質を遂げた状態ではスペルビアのシステムもまともに受け付けられないのか、スミス同様に排出され嘔吐してしまった(なんならスミスの時より排出が早いような···)。
だがルルはなおも諦めず、スペルビアとデスドライヴズ語で本音をぶつけ合う(この時両者の台詞が翻訳されて下に字幕が表示されたのだが、スペルビアが日本語で呟いた瞬間にデスドライヴズ語に逆翻訳されるというシュールな現象が起きた)。
そこから他のティタノストライドや戦闘機などの力も借り、スペルビアに乗り込む特訓を始める。
何度アビスまみれになって排出されようと果敢にトライ&エラーを繰り返すその様は、さながら青春もののワンシーンであった。
互いの挑戦により、排出されるまでの時間は少しずつ伸びていく(ブレイバーンはこの様を何故か「OMIAI」と称した)。
そして夕方、幾度目かも分からぬ挑戦。
やはりスペルビアが拒絶反応に悶えたその瞬間、互いの意識は精神世界に飛び込む。
「オジサマ 怖くない
ルル 信じて。」
拒絶反応に苦しむスペルビアを文字通り包みこんで心を落ち着かせ、そっと促す。
「オジサマのはじめて
ルル、もらう。」
「はっ···!
そうか、そういうことだったのか 我のルルよ
「そういうことだよ
やっと、分かってくれた」
「ルルよ」「オジサマ」
「ルル」「オジサマ」
「ルル」「オジサマ!」
「ルル___!」「オジサマ___!」
ルルの呼び掛けとスペルビアがそれを受け入れたことにより、変化が起こる。
スペルビアは遂に拒絶反応を克服し、内部にコックピットを生成。同時にルルも(さながら魔法少女の変身バンクのような形で)パイロットスーツを纏う。
「BraveForth is スペルビア!」
「いざ参る! 飛燕雷牙!」
そのまま、勢いでスペルビアは新必殺技「ライジング斬」で残されていた分離母艦を撃破。
ルルはスペルビアに「相棒」と認められ、「オジサマ」と呼ぶように促される。
そのまま、夕陽をバックにじゃれ合うようにはしゃいで飛行するのだった。
そして翌日。集結した残りのデスドライヴズを討つべく出撃したイサミとブレイバーンに続き、スペルビアと共に彼らを死なせまいと再びハワイへと飛び立つのだった。
- ファンからは独特の声や喋り方が某ポケモンを連想させることから「ビガヂュウ」なる愛称がつけられているほか、会沢氏の高い演技力を称賛する声が多数上がっている。
- Webレイディオ第9回では、遂にそれそのものの声を出し、周囲から止められていた。
- 四話のリバースしたシーンは最初リアルに演じていたが、監督の大張から「オロロロロって感じ」とディレクションを受けた際、シリーズ構成・軍事考証の小柳が補足として「流暢な英語でこんな感じでお願いします」と実演があったと話している。
- また、とある存在(というかデスドライヴズ)と喋り方が酷似していること、その存在が撃破された際にコアのような物を海に放出していたこと、漂着場所が描写的にそのコアが放出された場所に近い海岸だったこと、漂着時はパイロットスーツを着ていたことからなんらかの関連があると考察が上がっている。
- 6話では当人(?)から直接「我のルルを返上せい」との発言があった。
- さらに初登場時に体中に紫のジェルのようなものがあちこちに付着していたが、これは「ブレイバーンのアビスのような水圧を調節する液体と同じようなものではないか?」という声も上がっている。
- さらにさらに、「ずっとそういった液体の中で育っていたため、見た目に反して知能が幼かったり消化器官が発達してないのではないか?」という考察も上がっている。これらの情報をまとめると、あくまで現状は仮説でしかないが推測できるルルの正体は恐らく…
- 8話にて真実が明かされたが、大体あってた。
- 6話では当人(?)から直接「我のルルを返上せい」との発言があった。
- 見た目に反して戦闘力がそれなりに高いことや、5話終盤で披露した「ヒートビーム」もごっこ遊びの延長線にしてはやたら殺意が高く何らかの伏線の可能性がある。
- 作中、ルイスへの好感情が極めて強火であることから、発しているノイズのような「ガガピー」の発声には、『ルイズコピペ』のような膨大な情報が圧縮されているのではといった珍説も発生している。(ルイスコピペ説)
- 上述のOPの魔法少女の変身バンクのような登場シーンはよく見ると一瞬だけ髪が長くなっているが、10話の伏線であったことが大張監督直々に明言された。
- 2024年のエイプリルフールでは親会社繋がりからかメインキャラ原案のかも仮面氏の手によりウマ娘の姿になった。なお会沢氏はウマ娘にてこちらのキャラクターの声を担当している。
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