概要
一切の慈悲もなければ交渉の余地すらなく、ただ惑星の住民たちを蹂躙し殲滅する。
地球に降下した塔にはそれぞれ尖兵ゾルダートテラーを率いた隊長機が8機存在。
言語能力は一応存在してはいるが、地球の言語には適応しておらず「ガガガガガガガ、ピー」と壊れた機械のノイズのような声を出している(というより人間には聞き取れないだけでこれが彼らの言語と思われる)。
第6話のスペルビアの様子から、ブレイバーンがスタンナックルで殴って言語機能を適応させることで地球人にも言葉が通じるようになると思われる。
しかし翌週の第7話ではクピリダスは地球の言語で流暢に会話をしており、この場にいなかった他の仲間にも呼び掛けていた上それ以降の幹部も流暢に日本語を話していたことからあくまでスタンナックルは強制的な手段なだけで、その気になれば降り立った星の言語に適応できる可能性が高い。
さまざまな外見のものがいるが、全員共通して身体のどこかに青い環のような部位がある。
目的
ブレイバーンが言うには「地球侵略が目的」「金属が生命を持ち数億年掛けて進化し自我を持って人類と同じ進化を歩んだ」とのことだが、公式サイト曰く本来の目的は「各々の願う最上の『死』を成し遂げること」。どうやらバックアップデータのようなものがあるらしく、各人が理想とする死に方をしない限り破壊されてもそれぞれが所属するゾルダートタワーから即座に復活する。
デスドライヴズにとって『死』とは願いや欲望そのものであり、ある種の娯楽でもあるらしい。しかし機械である以上死が決して訪れることのない彼らは、その願いを叶えてくれる存在を求め、あらゆる銀河を巡り、この地球にやってきたという。
分かりやすく言えば『自分自身じゃ死ねないから自分を殺してくれるような強い相手に出会う為に片っ端からカチコミを仕掛けて滅ぼしてきた』という、侵略される側にとっては傍迷惑な話である。
さらにクピリダスの呼びかけに応じて一度に3体も集まってくるなどフットワークも相当軽いが、セグニティス達のように呼びかけには応じず自ら動かない個体もいる。
主要構成員
どの幹部も性格が濃くクセが強い。そして声優陣が無駄に超豪華。
「高慢」を司るデスドライヴズの1人。
武人としての誉れ高き死を求めている。
「強欲」を司るデスドライヴズの1人。
滅茶苦茶でハチャメチャな死を求めている。
「淫蕩」を司るデスドライヴズの1人。
宇宙一の快楽の果ての死を求めている。
「虚栄」を司るデスドライヴズの1人。
まばゆい光に照らされた死を求めている。
「悲観」を司るデスドライヴズの1人。
感じたことのないほどの悲しみに包まれた死を求めている。
「怠惰」を司るデスドライヴズ。
何もせずに得られる死を求めている。
「憤怒」を司るデスドライヴズ。
怒り狂った果ての死を求めている。
「貧食」を司るデスドライヴズ。
満腹感で満たされた死を求めている。
最後のデスドライヴズ。
自分は死にたくないが、様々な死を経験したいという矛盾した願望を抱えている。
保有戦力
デスドライヴズの尖兵。
塔から生み出される量産型戦闘殺戮兵器で、円盤のような飛行形態と人型の戦闘形態に変形する。
デスドライヴズの尖兵。
水分の多い地球の環境に適応するため急速な進化を遂げた水生環境特化型。
- デスドライヴズ超大型母艦
ゾルダートテラーや構成員の乗る7つの塔を搭載した大型母艦。
ワープ機能を持ち、数光年先の距離を一瞬で移動することが出来る。
第8話にてクーヌスの手により(内部で再生成されたクピリダス諸共)破壊されたと思われたが、実は壊されたのは再生機能などと外殻のみで完全破壊には至っていなかった。そして最終話にてラスボスが生成されてしまう。
- デスドライヴズ分離母艦
小型の母艦。通称「塔」。各母艦一隻につき一体のデスドライヴズが乗艦している。
ゾルダートテラーやデスドライヴズ幹部の生産や出動を担う移動要塞のような役割を果たす。さらに厄介なことに、この母艦を破壊しなければどれだけデスドライヴズを撃破しても無限湧きし、カプセル(下記)もその都度精製され補充されてしまう。おまけに、上記の超大型母艦を破壊しない限り、この分離母艦さえも復活する。
…しかし上記のように第8話にて超大型母艦の再生機能が破壊されたことでデスドライヴズ幹部及び分離母艦の復活は不可能となった。
- カプセル
デスドライヴズが戦闘を行う際に必要なエネルギー装置。胸部を開け、コアユニットとして装填することで100年分の生体エネルギーを発揮し強大な戦闘力を得ることが出来る。
余談
名前はデスドライヴズ(デスドライブ)はデストルドー(=破滅願望)から、個体名は七つの大罪の原型である八つの枢要罪から取ったものと推測される。
当初は視聴者からブレイバーンが言動からデスドライヴズ一味(ないしは反旗を翻した者)という疑惑が出ており、特に「虚飾」(と言動から半ばネタで「色欲」)説が上がっていたが、上記の2つはヴァニタスとクーヌスの登場により埋まった。
しかし現状OPでの幹部を数えると計7体となっている。
変形する事で姿が変わる二つの人格と名前が備わった幹部の登場やopの姿が何らかの合体状態で分離して2体にでもならない限り一つの【空白】が生じることになる。
残りの一体が実は既に登場しているのか今後登場する黒幕やボスなのかどうかは不明だが、視聴者からは新たにブレイバーンがその【空白】ではないかと予想する声が上がっていた(その場合ブレイバーンは自称であり、別名が存在すると思われる···)。
と思われたがブレイバーンはガワだけならある意味デスドライヴズであったものの、出所は全く別の存在だと判明した。
更に“八つ”の枢要罪でありながら“7体”しか登場していない理由については、本来は8体存在していたが10話にて1体がとある存在に分離母艦ごと撃破された可能性も考えられる。
…が、公式サイトでの第11話の予告で残るデスドライヴズは3体と明言された為、8体いることとなった。故にスペルビアが破壊した母艦は誰のものか不明。
そしてopで発生した【空白】は11話にて8体目のデスドライヴズであるイーラが登場して埋まる事となった。
また、幹部構成員が再精製出来ない状態で撃破された場合、放送後に一人ずつ(同話内で複数撃破された場合は日をまたいで)公式Twitter及びCygames公式チャンネルから追悼動画「Memories_of_Deathdrives」が配信されるのが恒例となっている。
なお全員自分の死に際は大満足して一言二言メッセージを述べつつ、その上で倒してくれたブレイバーンを称えている。
時期が時期だけにファンからは「卒業式で流れるビデオメッセージ」とネタにされている。
これら自らの欲を満たす形での死を望むという性質から、一部の視聴者からは「デスアクメ軍団」などというあまりにもあんまりなあだ名で呼ばれており、このあだ名は本作の脚本を担当した小柳啓伍氏にも認知されている模様。
ラジオによると、担当声優は監督の大張正己がこれまで一緒に仕事をしてきた声優陣からキャスティングしているとのこと。明言されたのはスペルビア役の杉田智和氏(『スパロボDD』のアンギルオン)とヴェルム・ヴィータ役の釘宮理恵女史(『ポプテピピック』第二シリーズ第2話Aパートのピピ美)
放送後、同年4月18日に同社のコンテンツのグランブルーファンタジーにおける公式漫画であるぐらぶるっ!2564話にて
コルワ「…はあ…やっぱ…満足したまま散る悪はダメだわ…」
ビィ「『バ…バカなああ!?』とか言いながらやられる敵ってけっこうありがてえよな!」
とダメ出しをされてしまった。(ビィ役はヴェルム・ヴィータ役でもある。)
関連項目
ホムンクルス…モチーフが同じ敵勢力繋がり。