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編集者:タコぽん
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フクロウ目

ふくろうもく

フクロウ目とは、鳥類の分類の一種。フクロウ、ミミズクと呼ばれる鳥の殆どを含む。

概要🦉

フクロウ目とは、鳥類の分類の一種。フクロウミミズクと呼ばれる鳥の殆どを含む。

目が大きく顔の正面に付いているのが特徴的。

頭部にのような形の羽毛(羽角)が生えている種はミミズクと呼ばれるが、基本的には同族で、英語読みも「アウル(Owl)」と変わらない。

夜行性で肉食の猛禽類。他の鳥と際立った形態の違いとして、顔が球形に近い(一般の鳥類は前後に長い)点が挙げられる。また種によって程度は異なるが、顔の前面には顔盤と呼ばれる平たい領域があり、他の鳥類とは全く異なる印象の顔つきになっている。

これはフクロウ類の多くが夜行性であり、闇夜の中でも獲物のかすかなもキャッチできるよう、顔盤をパラボラアンテナのようにして集音しているからであり、その代表的な種類がメンフクロウである。一方、日中活動するオナガフクロウはあまり顔盤が発達していない。

獲物の音を立体的に聞き取れるよう、耳の位置は左右で高さが異なる。(ただ分厚い羽毛に隠れているので傍から見てもわからないが)

また鳥類としては例外的に両目が完全に正面へ向けられており、両眼視可能な範囲が肉食哺乳類並みに広い。一方で鳥類の例にもれず眼球をほとんど動かすことができないため「横目で見る」といったことが出来ず、視野は非常に狭い。

このように前方へ特化した感覚器官を有効活用するため、が非常によく回転し、270度くらい回転できるといわれる。捻じれによって血流が妨げられるのを防ぐため、頚椎の動脈用の穴は動脈直径の10倍の大きさがあり、また動脈自体が膨らむことによって血液をため込む仕組みまで用意している。

羽毛には独特の切れ込みが無数に存在し、これが空気抵抗を消して無音飛行を可能にする。そのため、聴覚の敏感なネズミアナグマ、果ては超音波すら聞き取るコウモリでさえ一撃で仕留めることが可能。大型のワシミミズクの場合はキツネや小鹿なども捕食する。愛らしい見た目に反して非常に優秀なステルスハンターでもある。

この仕組みを参考にして風力発電500系新幹線の翼型パンタグラフに取り付けられたボルテックスジェネレーターが開発された。

ただし、シマフクロウをはじめとした魚食性のフクロウは主食が水中にいる魚であるため音を消す必要性がなく、他の鳥ほどではないが羽音が出る。

一方、嗅覚は鈍感である為、スカンクの臭気を気にせずに捕食してしまう。

🦉人間とのかかわり

昔から『を呼ぶ』や『不苦労』として縁起物にもされ、学業成就や招福のお守りとして木彫りのフクロウが土産屋に並ぶことも多い。昼隠居が転じてフクロウとなったと言う説も。

またアイヌ民族の間ではシマフクロウは「コタン・コロ・カムイ 」と呼ばれ、村の守りとして崇められる文化がある。

外国でもフクロウ(特にコキンメフクロウ)は知恵の鳥として、古くから認知されている。ギリシャでは女神アテナローマ神話におけるミネルヴァ)の使いとしてコイン等に描かれている。エジプトでは異界とのコミュニケーションを取る預言者として扱われて来た。

本当のところはどうなのかと言うと、感覚のみならず、記憶能力が優れているらしく、助けてもらった人間に餌をプレゼントするなどの事例が確認されて居る。

反面、前述したステルス性から狡猾で抜け目がない武将を表す梟雄という言葉も存在する。(有名なのは斎藤道三松永久秀宇喜多直家など)

東洋では雛が親鳥を食べてしまうという蜘蛛の生態みたいな言い伝え(デマです)が転じて、『親不孝者』の象徴とされたり、日本では古来より『死』の象徴とされ、フクロウに会うことは不吉とされた。(東北地方では死んだ嬰児の死霊がたたりもっけとなってフクロウに宿るとか。)北アメリカのホピ族でも不潔な生き物として扱われている。インドでは愚か者の象徴としてヒンディー語でフクロウを意味する「ウッルー」は転じて『お馬鹿ちゃん』の意味で使われる事も。

昔話ではフクロウの染物屋に登場し、鳥達の身体を染めて色を与える役どころで登場しているが、最後は白かったカラスの羽を黒く染めてしまい、それからは、ブチギレたカラスから逃げるように夜の森で活動するようになったという。(これに関してはカラスが無茶なオーダーをしたからだとか、一番目立つ色が良いと言われて黒を選択したからだとか様々な説がある。カラスの羽は濡羽色と呼ばれ美しい色とされるのだが…。やはりカラスの好みに合わなかったという事なのだろうか。)

ちなみに、フクロウの鳴き声の表現には『糊付け干せ』というものがあるが、これはカラスに追われた後も夜の森でひっそりと染物屋の仕事を続けているから…らしい。

他にもフクロウが登場する昔話として、グリム童話にそのものずばり「フクロウ」という話が存在する。

ある小さな町の納屋にフクロウ(ワシミミズク)が迷い込み、それまでフクロウの存在を知らなかった町の人達がパニックに陥って大騒ぎするという筋書きであり、ここまでは一見するとほのぼのとした笑い話のようにも読めるのだが…

2015年を過ぎて以降、その愛らしさに癒しを求める人々に着目して、新たな動物カフェとしてフクロウカフェが話題となっている。

🦉飼育

ペットとして飼えないこともなく、猛禽類等を取り扱うペットショップで買うことは可能である。

しかし、こうした珍しいペット全般に言えることだが犬や猫に比べると手間や経費が非常にかかり、性質に関してもかなり勉強しないといけないことが多いため安易な衝動買いは絶対にしてはいけない

まず大きなハードルは餌であり、飼料用として売られている冷凍うずらや冷凍マウス、冷凍ヒヨコを解凍・ほぐして与えなければならない。市販の精肉は血も内臓も抜かれているため、猛禽類にとって栄養価が低い食べ物である。

ましてや普通のペットフードやバードフードを与えてはいけない。

そして猛禽類全般に言えることだが、力も強く鳴き声も結構やかましいため、住宅環境も恵まれた人でなくては飼えない。また獣医師も猛禽類に詳しい人が限られるため、動物病院へのアクセスも考慮すべきである。

小さな子供や同居のペットに攻撃を加えることもあるので扱いには気をつけないといけない。

このように一般家庭での飼育には相当ハードルが高いが、それでも飼いたい、という人は事前によく勉強と貯金の上、獣医師や信頼出来るブリーダー、飼育仲間など相談できる人との関係も築いておくこと。

🦉関連イラスト

左:フクロウの例、右:ミミズクの例

🦉関連タグ

動物  鳥類 猛禽類

フクロウ科  Owl ミミズク メンフクロウ

アウレット フクロウカフェ

500系:先述の通り、フクロウの羽を参考にして開発された「翼型パンタグラフ」を2010年に8連化されるまで装備していた。

編集者:タコぽん
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