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2の概要
日本ではfalloutのイメージが強いが、海外の世紀末モノではほぼ一般名詞化している。
要するに北斗の拳やガンダムXもwastelandモノというわけである。
というか1988年に発売されたPCゲーム「Wasteland」の精神的続編こそfalloutである。
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3の概要(3)
核戦争によって荒廃した北米大陸。
荒れ方は地域差があるものの、汚染が特に重篤な地域(多数の攻撃を受けた首都であるワシントンDCなど)では、そこかしこに重度の汚染地域があったり、汚染されていない水はほぼ無いなど非常に厳しい環境。
文明社会が崩壊したため、大小の組織がその勢力圏の拡大を図っているが基本的にその外側は完全な無法地帯。
また、戦前から漏出していた強制進化ウィルス(Forced Evolutionary Virus、略称FEV)と核戦争による放射能汚染の合わせ技で生物も様々な突然変異を起こしており、武装したならず者集団達だけでなく野生動物も人間に牙を剥くまさに弱肉強食の世界である。
ウェイストランドに住まう人間たちの事は「ウェイストランド人」と呼ばれる。
核戦争が勃発して100年~200年以上経っている作品がほとんどのため、かつての土地の名前とは異なる名前で呼ばれている場所が多い。
なお、俗に「アメリカ」という名前は完全に忘れ去られているとされる事があるが、これは誤認。ウェイストランドにも戦前の組織を母体としており、崩壊する前のアメリカの資料を保有している組織や、会話の中で古き良きアメリカの話を引き合いにだす人も居る。
Vault(3)
核戦争を予期した当時のアメリカ政府がVault-Tec社に開発させた大規模な地下核シェルター。
核攻撃をただやり過ごすだけではなく、内部には様々な設備が設けられており核戦争後も数百年は文明的で安定した暮らしが出来る……という触れ込みだったが、実際にVault-Tec社がこうしたVaultを建造した本当の目的は社会実験であった。
Vault毎に様々な実験テーマが設定されており、一例として「中毒者を集めて治療したあと再び依存物を与えてみる」「全く異なる信条を持つ人間を集める」という比較的意義のあるものから「放射能を防ぐ為のドアが完全に封鎖できない」などの全滅必至の非人道的なもの、「ギャンブル依存症者だけを集める」「20人の男性と10人の女性と一頭のヒョウをとりあえず入れてみる」など実験の意義がよくわからないものまで幅広く存在する。
また、これはVault-Tec社の意図したところではないのかもしれないが、経年による故障の発生率も高く、上記の実験や後に起こった内乱と合わせて実験用Vaultは壊滅してしまったものが多い。
これらの実験用Vaultの実験データを監視するためのVaultもあったりするが、こちらの方も壊滅しているものがほとんどなのがなんとも皮肉である。逆に失敗するだろうと思われていた前述の「ギャンブル依存症者だけを集めた」というVaultは、ある意味平和的な統治で独自の発展をしたのもより皮肉を効かせている(気になる人はNewvegasをプレイ)。
『1』『3』『4』の主人公もこのVaultの居住者である。また、vaultにおける制服の「vaultジャンプスーツ」はシリーズの象徴的装備のひとつであり、全主人公の初期装備である。vaultと無縁なはずのNewvegas主人公ももらえる。
人種(3)
- ウェイストランド人
ウェイストランドに住まう人々の総称。
見た目はほぼ人間だが、グレート・ウォー勃発以前から地上で漏出していたFEVの影響下にあり、更にその後の残留した汚染で遺伝子が改変されている者も少なくない。
vault居住者に比べ重度に放射能汚染されているのか、あるいは適応してウェイストランド人自身も放射能を発するようになったのかは不明だが、実写版ではガイガーカウンターの強い反応で地上の人間だと見分ける一幕もあった(この描写も、該当地域の該当時代だけのものである可能性に注意)。
そのため、純人間主義の強い一部の組織からはミュータントの一種として露骨に嫌悪され、時には「地元の現住生物」と怪物扱いされ問答無用で殺害対象になる場合もある。
生活レベルは地域やコミュニティごとにまちまちで、廃墟でガラクタを拾って物々交換で日々の糊口を凌いでる者から、キャラバンによる交易を営んだり、傭兵や用心棒として生きる者、なかには戦前のハイテク施設を独占して優雅に暮らしたりなど様々。
綺麗な水が比較的潤沢に手に入る汚染度の低い地域では農業で自給自足の生活を確立している者達もいるが、中には完全に文明を忘れて石器や骨角器で狩猟生活を送る集団までいる。
共通するのは、とにかくみんな逞しく生きている。
実写版によると単眼症くらいの畸形は普通の模様。ゲームで見ない?完全にアウトだからね。
北斗の拳で言うところの「ヒャッハーさん」たち。詳細は該当記事参照。
あらゆる立場を超えて嫌われているのは言うまでもない。
- 部族 / トライバル
どちらかというと西海岸に多い人々。ウェイストランド人の中でも、独自のルールや宗教観を持ち、かつての人類のように血縁や氏族単位で纏まって生活する人々。
部族によってその性格は大きく異なり、近隣の街と積極的に交易を行っている友好的な部族もあれば、旅人を見かければ問答無用で襲い掛かって追い剥ぎを働くレイダー同然のものまで様々。
ただし、作中では曖昧な概念を持った呼称であり、単に閉鎖的なコミュニティを指して「部族」と呼ぶこともあれば、部族をまとめてレイダーとして揶揄する人物もいたり、そのまま「トライバル」という名称の敵キャラが登場したりしてかなりややこしい。
- スカベンジャー
荒野や廃墟を彷徨き、使えそうな物を拾っては商人に売ったり自分で使ったりして日々の糧を得ている人々のこと。ある意味、主人公の同業者とも言えなくもない。
基本的に戦闘能力はそれほど高くない個人事業主が多く、レイダーやその他の危険生物、暴走ロボットなどが徘徊する地域に入り込んで、そのまま黄泉路に直行する者も少なくない。
一方で、スカベンジで得たキャップを元手に用心棒としてレイダー崩れ等を雇入れ、ガラの悪い軍団を形成しているスカベンジャーも居る。
Fallout3では基本的には彼らの獲物を横取りしたりしない限りは無害だったが、Fallout4では一気に縄張り意識と凶暴性が増して近づくと攻撃してくるグループが出現するようになった。
放射能でゾンビのような姿に変異してしまった人間。
完全に近い放射能耐性と200年以上の寿命を持つ。
ある意味、世紀末世界に最も適応した人種(と生物)。詳細は該当記事参照。
似て非なる元人間のアボミネーションはフェラル・グールと呼ばれる。
- 第三世代人造人間
後述のインスティチュートに使役される人造生命体。『4』のキーマンたち。
一度市井に紛れてしまえば精神的肉体的に人間と全く見分けがつかず、性行為すら可能となっている。
一方、事前に設定されたパスワード一つで、創造主の思い通りに意志を捻じ曲げられてしまう機械的側面も併せ持つ。実際にこの人造人間が連邦で正体を隠して恐ろしい惨劇を起こし、新たなコミュニティの結成を決裂させたことがあり、更に多数の「無自覚なスパイ」が市井に潜伏している。
彼らの存在が連邦の人々の間で互いに疑心暗鬼をもたらし、些細な疑いが魔女狩りめいた殺し合いに発展することもあり強い憎悪を抱かれている。
さらにBoSからは言葉一つでいかようにも豹変する様を「制御できない危険なテクノロジー」と断じられ、組織の目的にかけて抹殺対象の一つに挙げられている。
彼らを「ヒト」と見るか「哲学的ゾンビ」と見るかが、『4』の大きな対立軸となっておる。
組織(3)
- 新カリフォルニア共和国(NCR)
詳細は該当記事参照。
グレート・ウォーから100年近く経って「建国」されたカリフォルニア及びネヴァダを拠点とするウェイストランド人による連邦・民主主義共和国家。秩序や法治、民主主義、貨幣経済といった旧世界の価値観や制度の復活を目指している。
- シーザー・リージョン
『NV』に登場する「シーザー」と呼ばれる一人の指導者に率いられる軍事国家。
登場は同作のみだが、元アリゾナ州フラッグスタッフを本拠地に80以上もの部族とモハビ・ウェイストランドに至る広大な領域を支配下に置く。極端な軍事国家でありながら経済管理もなされており、NCRにも劣らない勢力を誇る立派なアメリカ後継者候補の一角である。
徹底的な強権的・全体主義的男尊女卑社会であり、弱者は死ねと言わんばかりの過酷な労働環境で奴隷として使い捨て、未婚女性については性奴隷としても扱い、占領先では熾烈な弾圧と快楽殺人ゲームめいた処刑による統治を行う等、様々な悪評がある。
一方、ウェイストランド中で蔓延している麻薬には死刑で報いる潔癖な法が敷かれているが、これは戦前のテクノロジーを悪しきものとして否定する反科学主義に因るものであり、彼らは有用な薬物の使用まで禁じている(薬草などを使った自然由来の治療薬や精神高揚薬は許可されている)。
ちなみに意外にも同性愛には寛容。
- チャイルド・オブ・アトム
『3』及び『4』に登場する新興宗教集団。他の呼称としては「CoA」や「アトム教団」等。
放射能その物を「アトム」という呼称で神聖視するという、ある意味Falloutらしい教団。
グレートウォーによる世界の崩壊は「アトムが争いにより歪みつつあった世界を放射能により『分界』し、リセットした」と定義付けている。
発祥は「3」の主要都市の一つメガトンであり、クロムウェル上級聴罪司祭というリーダーの元でアトムの教義を穏便に説きつつ、彼の人望もあって信者らを得ていたが、やがて信者の中からは独善的・暴力的な方法をもってしてもアトムの威光を広めんとする、所謂「タカ派」「過激派」が現れてしまう。
「4」でコモンウェルス各地に存在するのはクロムウェル上級聴罪司祭の手法を生温いと断じて勝手に分派したこのタカ派や過激派が大半だが、極僅かにではあるものの彼のやり方を倣って静かにアトムの教義を実践する分派も一応は居る。
敵として戦う場合はガンマ線銃やヌカグレネード等、超高濃度の放射能ダメージをもたらす武器を容赦無く向けてくる厄介な相手。
「4」作中でBoSに明確にアボミネーション認定を食らっている数少ない人間組織。
- ミニッツメン
『4』に登場する民兵組織。モデルがあり、アメリカ独立戦争時代に実際した同名の組織で当時のイギリスの脅威に対抗すべく結成された民兵組織が由来。
かつては連邦に暮らす人々をレイダーを始めとするならず者やスーパーミュータント等のアボミネーションから守り名を馳せていたが、やがて組織の巨大化に伴う派閥化やそれが原因の腐敗の横行、内部抗争の繰り返しにより瓦解し、信頼を殆ど失ってしまう事になった。
それでも連邦の人々にとっては希望の象徴であった為、人々の中には今も尚一縷の望みを掛けてミニッツメンに助けを求め、瓦解しても尚ミニッツメンとしての信念の元でそれを受け活動する僅かな生き残りもまた存在している。
- レールロード
『3』で名前と構成員1名だけが登場し、『4』で本格的にその活動が描かれる地下組織。
こちらもミニッツメン同様、アメリカ独立戦争時代に迫害されていた黒人達の逃亡を手助けしていた解放組織「アンダーグラウンド・レイルロード」がモデル。構成員の役職に対するコードネームもそのレイルロードが実際に使用していたものである。
『3』では、101のアイツがアンドロイド≒人造人間の情報を探る情報をどこからか聞きつけて警告する(しかもどこにでも現れる、VR空間やエイリアンの宇宙船にも)という恐るべき諜報力を見せつけた。
『4』では連邦最大の謎にして脅威とされるインスティチュートが地上の人間達に紛れ込ませる「人造人間」、中でも生身の人間とほぼ変わらない体組織・体構造、更には自我や高い知能まで持つ「第三世代」の人造人間の中でインスティチュートの手を逃れ、自由を求める個体をその手助けをすべく秘密裏に活動を行い、時には奪還の為に派遣されるインスティチュートの戦力と一戦交える事も。
その活動が目立つようになってからはインスティチュート側からも要警戒の対象とされ、最近では連邦各地にあった秘密の拠点を悉く壊滅させられてしまい、残るのは旧ボストン市街の何処かにあるとされる本部だけと風前の灯火にまで追い詰められているらしいが…?
戦前から続く組織
様々な理由で戦前の組織が形を変えながらも存続に成功した存在。
世紀末で荒んだ外部の人間を警戒して閉鎖的という点は多くで共通している。
かつての米軍を母体とした、テクノロジーの管理と保全を目的とした軍事組織。
詳細は該当記事参照。
戦前の政府高官と軍産複合体を母胎とし、戦前からアメリカ政府を裏で操っていた秘密結社。
詳細は該当記事参照。
- インスティチュート
『4』に登場。連邦の組織の中では最大にして最も謎に包まれている。
本拠地、メンバー、目的などほとんどが不明だが、実在だけは全連邦で認められている。
それもそのはずで、本拠地には物理的な出入り口が一つとして存在しない。
技術力は戦前同等、一部分野ではそれ以上とも唄われている。唯一確かな存在の証拠であるのは人造人間であり、ごく稀に連邦で姿を見かけることがある。
人造人間を送り込むインスティチュートはアメリカの都市伝説「ブギーマン」の様な恐怖の対象として畏れられている。
- 残存Vault
人体実験が失敗または頓挫して正常なシェルターとして運営されてしまった、または数少ない本当のシェルターとして建造され更に稼働し続けることに成功したVaultの数々。
アボミネーション(3)
abominationの記事を参照。RPG的な意味でのモンスター。
パワーアーマー(3)
Vaultスーツと並ぶ、Falloutシリーズの看板たるパワードスーツ。
ナンバリングタイトルでは作品の方向性を定める為、真っ先に新規デザインされる。
詳細は該当記事参照。
代表的なアイテム(3)
Vaultの居住者ほぼすべてが身に着けるシリーズ定番の携帯情報端末。該当記事参照。
- Vaultジャンプスーツ
別名vaultスーツ。vaultの居住者すべてにその着用が義務付けられた制服。
青く染められたレザー調のジャンプスーツに、金のラインが入ったデザイン。
基本的には背中にそのVaultの番号がデカデカと刺繍されている。
作品によって微妙に差異があるが、「1」コンセプトアートなどでは身体にぴったりとした近未来的なデザインとなっている。
ゲームがVaultからスタートする場合はこれが初期装備になるが、主人公がVaultの住人でない作品では
ゲーム内で手に入れる事が出来るが初期装備ではない。
なお、「1」の主人公の活躍が伝説となっている「2」では聖衣のような扱いになっており、
試練を乗り越えた主人公が袖を通す事になる。
本段落トップ画像のメーターの付いた注射器。
最も基本的な回復薬。…というのはゲーム上の話でぶっちゃけ興奮剤である。
時はまさに世紀末。皆負傷なんぞ直さずに興奮剤打って気合で頑張っているのである。
「4」冒頭では戦前の近所の老夫婦が夜のお供に乱用していた事がわかる。
「4」の難易度サバイバルなどでは渇水ゲージが減少するなどデメリットが出てくる。
とは言えファン界隈の推測に頼っていた部分も大きく、実写版のリリースに伴って少なくとも止血や鎮痛の成分が含まれていることが状況証拠ながら確認された。
また、上記の推測の一部ではあるがちゃんと再生力を高める成分も深手には効力が薄いながらも含まれている模様。
……問題はその使い方で、ゲームでの使用場面とほぼ同じだったことが確定。
つまり治癒どころか致命傷になりそうなぶっとい針を傷口に一思いにぶっ刺すのである。
使うと喉が渇くのって痛くて冷や汗が出るとかそんなんじゃ…
本段落トップ画像中央上、点滴袋の左のビン。
放射線耐性を高める予防薬。大き目のビンに入ったカプセル。
「76」では誰が言い出したのか「1日1錠でグール知らずぅ?」という宣伝文句とそれに懐疑的なモブ達の姿が見られる。
中毒性はない安全な薬だが、そのせいか(あるいはゲームの仕様ゆえか)完全な耐性は得られない。
そのため、五粒以上飲んでも薬効が切れる前にRADダメージで死んでしまう。別の対処法(下記)も用意するべき。
「76」特産のストラングラーという植物の花を加工すると上位互換のRADシールドを調合できる。
本段落トップ画像の点滴袋。
点滴パックに入ったRADダメージを回復する薬品。
こちらの正体もろくなもんじゃなく、正体は下剤(利尿剤)。
放射性物質を排泄してスッキリ!という物理的にクソッタレな理屈で回復する。
言うまでもないが、こんなもんで放射能汚染が回復するのはワザとである。
下剤というわけで、やはり使うと喉が渇く。
実写版では本当に点滴していたが、相手が気絶していたせいなのか、こちらが本来の使い方なのかは不明。
本段落トップ画像の紫色の注射器。
ゲーム的には使用することで耐久力が上昇するが、設定としては何のことはない、色々と麻痺させてるだけである。
「3」で海外で発売禁止になったので名前だけ変更された。
結果、麻薬系アイテムとわからずに使ってしまう場合も。(日本語版では『モルパイン』なので微妙にわかりにくい)
前者は本段落トップ画像左上2番目のビン、後者は同画像中央のフリスクみたいな箱。
ダメ。ゼッタイ。シリーズ次鋒。前者は身体能力、後者は知能向上に効果がある。
というわけで、戦前は親が子供におやつ代わりに与えたり、サプリ感覚で摂取されてた。
そんな腐りきった世の中、世紀末になるのは時間の問題だったと言える
本段落トップ画像右下、シリンダー3本セットの注射器。
ダメ。ゼッタイ。シリーズ中堅。軍で兵士の攻撃性を高めるために開発された。後述する「ジェット」とは、ある意味で兄弟分にあたる。
世紀末化により、こんなもんまで世間に拡散し乱用されている。
覚せい剤の主成分であるアンフェタミンなどを混ぜ合わせた複数の薬剤のカクテルであり、特に副反応が非常にきつい模様。
本段落トップ画像中央右、四角い箱の隣のガスマスクっぽいの
ダメ。ゼッタイ。シリーズ副将。全ての能力を向上させる。裏?有りまくりよ。
そもそも戦前の時点で「アカン」とプロトタイプの時点で開発が中止され、
そのプロトタイプが闇の市場で流通したというもう完全にアウトな代物。
ゲーム上でも薬物依存に陥る確率が他よりも高い。
本段落トップ画像左下、赤い吸入器。
ダメ。ゼッタイ。シリーズ主将。摂取すると“覚醒”したみたいにハイな気分になる吸入薬。
世紀末でも製造法が確立しており、バラモン≒牛の糞=メタンから精製する。
ところで、メタンフェタミンという化学物質をご存知だろうか?
そう、ジェットとは最も身近で精製が容易な故に最もダメ、ゼッタイ。なアレである。だからこそ、似た効果を持つもの主成分とするアレと同じ「サイコ」とは兄弟の関係にある薬品といえる。
「4」ではきれいな水かジェットの売人になって資金を稼ぐのが金策の基本になる。
実写版では使用された薬物第1号。描写的にサイコと間違えられてそうな気もするが…
- ゴード・テイト・タールベリー
ウェイストランド特有の作物。
その正体はカボチャ、ジャガイモorトマト、そしてボストン特産のクランベリーが放射能で変異した(という説がユーザーの間ではほぼ真実のように扱われている)野菜&果物。
他にも変異してない作物や、シリーズ常連なのに元ネタ不明な「マットフルーツ」なるものが存在する。
世紀末開始からまだ20年の「76」では変異前の作物も拝むことができる。
その他の用語
- 人は……過ちを繰り返す…… / War,war never changes.
シリーズを象徴するキーワード。シリーズのいずれもオープニングとエンディングで使用される、つまりこの言葉に始まり、この言葉に終わる。
直訳するなら「戦争は何も変わらない」だが「技術が進歩しても戦争(という殺し合い)は変わっていない」というような意味で使用され、「何度も戦争する」という解釈で上記の訳になったと思われる。
訳については、非常に端的な言い回しをうまく音節内に収めた名訳とも、ニュアンスを十分に汲み取れていないとも賛否両論。
『4』では初めて作中のキャラクター(主人公)がこのセリフを口にする。
- グレート・ウォー
作中年代2077年10月、世界が滅ぶ切っ掛けとなった世界規模の核戦争。「最終戦争」とも。
アメリカと中国が枯渇した石油資源を巡って戦争をする最中(米中戦争)、どこかから突如として核が発射され、世界は核の炎に包まれる事となった。
一方、意外にも核の爆風による破壊は主要都市を中心とした局地的なものであったため、生き残った人々もまた多かった。
しかし、放射能汚染や漏れ出した化学兵器の影響によって環境や生態系が狂い、動植物が恐るべきクリーチャーへと進化する要因となってしまう。現在の状況に落ち着くまでに数十年の期間、ありとあらゆる生物、人間同士による過酷で悲惨極まる混沌の生存競争が展開されていたという。
- G.E.C.K.
Garden of Eden Creation Kit(エデンの園作成キット)。読み方はゲック。シリーズにたびたび登場するキーアイテムの一つで、アタッシュケース程の大きさながら、都市一つ分の土地の放射能汚染を完全に浄化し土壌を耕作に適したものに作り替えるトンデモ装置。
Vault-Tec社が核戦争後の地表を再開発するために製造したが、全てのVaultに配備されたわけではなく
ごく一部のVaultにだけ配備された。
「じゃあ1個でも見つかったらそれでどこも再生すればいいじゃん」と思いきや、
そう都合の良いものではなく一度使用すると凄まじいエネルギーを発し、環境の浄化と引き換えに分解されてしまう事もあるらしい。
ちなみに「3」と「NV」ではMOD制作用のエディタとして同名で開発ツールと全く同じものが無料配布されており、
プレイヤーが望めば自力で新たなマップや装備を作り出す事が出来る…と、
ベセスダのユーモアとサービス精神溢れる事になっていた。
- キャップ
戦前に一世を風靡した瓶入り炭酸飲料ヌカコーラのボトルキャップ(王冠)。どういうわけだかウェイストランドでは通貨として流通している。
詳細な経緯は明らかになってはいないが、グレート・ウォーによって文明や国家が崩壊して戦前の紙幣は「今じゃケツを拭く紙にもなりゃしねってのによぉ!」になってしまったため、どうやら紙幣並みに流通というか各家庭に溜め込まれていたヌカコーラのキャップに目がつけられたようである。
『NewVegas』の舞台のモハビ・ウェイストランドではヌカコーラの流通量が少なかったという事情から、ヌカコーラ社のライバル企業の主力商品だった炭酸飲料であるサンセット・サルサパリラのボトルキャップも使用されている。
なお、ゲームの主人公は膨大な量のキャップをメイン通貨として持ち歩くが、特定の勢力圏内ではその勢力の通貨が使われている事もある。