「笑わせるな、この世界に未来などない」
演:高木勝也
変身する仮面ライダー
・仮面ライダーダークキバ(ハンドレッド)
・仮面ライダーアークゼロ(ハンドレッド)
・仮面ライダーアークワン(ハンドレッド)
概要
『ハンドレッド』のメンバーの一人にして“ハンドレッド四人衆”のリーダー格に位置する男性。赤と黒のストールを巻いた黒いジャケットを羽織っており、冷徹な印象を与える。
先発隊を務めていたアルファの敗北を知り、超兵器たるレジェンドカメンライザーを求めてガッチャードの世界へと襲来した。
自分たち以外の存在を徹底的に人間扱いしておらず、冷徹な口調だが言葉の端々に好戦的な気質が見え隠れしている。「スクラップにする」が口癖。
能力
生身でも高い身体能力を持ち、力強くも情け容赦ない格闘術で相手を粉砕する他、ライダーシステムをコピーしたアイテムやドライバーを使用して変身する。
仮面ライダーダークキバ
性能を模造したキバットバットⅡ世を自身の首筋に「ガブリ」と噛み付かせることで変身する。
他のメンバーと比べてダークキバの力を使いこなしており、キバの紋章による拘束や設定上で存在していたキングスワールドエンドを扱えるなど本人のスペックもかなり高い。
但し、これに関しては、ダークキバもハンドレッドのコピーの存在故リスクが軽減されている可能性も否めない(本来のウェイクアップ3は絶大な威力と引き換えに使用者本人すらも死に至らしめる自爆技であり、そう軽々と使用に踏み切れる技ではない)。
仮面ライダーアークゼロ / 仮面ライダーアークワン
複製したアークドライバーを用いて変身した姿。スペックなどは本物と大差ないが、変身機能のみを再現しているため、アークの意思や人格はない。
活躍
自分たちハンドレッドに歯向かうだけでなく、仮面ライダーとしては若輩者の一ノ瀬宝太郎に苛立ちながらも、世界の侵攻と超兵器の強奪を兼ねて大規模なオーロラカーテンを出現させると手始めに大量のカッシーンを呼び出して攻撃を仕掛ける。
その後は宝太郎を“スクラップにする”べく同胞のタソガレと襲撃し、ダークキバへと変身。単なるコピー品とはいえ力押しを好む彼の気質と噛み合っていたことでファイヤーガッチャードをタソガレの変身するエターナルと共にウェイクアップ1と2を使用して劣勢にまで追い込むことに成功。
プラチナガッチャードへの再変身を許してしまったことでタソガレは撃破されたものの、オーロラカーテンが完全に開いたことによってダイマジーンでガッチャードの世界を一掃しようとするが、鳳桜・カグヤ・クォーツがオーロラの向こう側からゴージャスに降臨。
自身たちの所有するダイマジーンが既に破壊されていた事実に狼狽(この際、地味に「おのれレジェンド……!」と呟いている)。けしかけたカッシーンも彼が変身した仮面ライダーレジェンドの連続ケミーライドによって全滅させられてしまう。
Ⅱ世(コピー)「ウェイクアップ3!」
「こうなったら、キングスワールドエンドを使う……絶滅タイムだ!」
最後の手段とばかりにウェイクアップ3・キングスワールドエンドを発動。
「滅びの時を、刻めぇーーーーっ!」
この世界ごと邪魔者を全て破壊しようとするもののレジェンドは既に「超兵器」によって新たな力を手に入れており、更にゴージャスな姿となって再臨。
続く第34話でもレジェンダリーレジェンドに圧倒され、再び世界を破壊せんとウェイクアップ3を再発動。必殺技の打ち合いに持ち込むもダークキバの変身システムごと撃破されてしまった。
それでもどうにか生き残っており、オーロラカーテンで撤退するも、ハンドレッドの上層部に叱咤されたことで名誉挽回と共にレジェンドへの悪意(憎悪)を募らせる。
「絶滅じゃ生温いっ。破滅し、絶望し……滅亡しろぉっ!!」
まずはカッシーンをけしかけ、単独行動を取っていたカグヤの前に現れると、今度はアークドライバーゼロを携え、仮面ライダーアークゼロに変身し再度交戦。
やはりレジェンダリーレジェンドに押されてしまうも、アークゼロの持つラーニング能力によって動きを予測。フォームチェンジするように仮面ライダーアークワンへ変身すると、今度は逆に彼を苦戦させて追い詰めることに成功する。
しかし、改めてカグヤとの絆を再確認した宝太郎が合流し、プラチナガッチャードとレジェンダリーレジェンドに敗北。
それで往生際悪く生き残り、自らの敗北を認めようとしなかったが「命を差し出せ」と上層部のモノリスに切り捨てられた事で、失態の責任を負わされ消滅した。
しかし他のメンバーと異なり、コールタールのような黒い液体状になって消滅している。
余談
名前の由来は『歳月』から。
演者の高木勝也氏は『仮面ライダーアマゾンズ』の三崎一也以来の仮面ライダー出演となる。
また、彼は『ウルトラマントリガー』、『ウルトラマンデッカー』のタツミ・セイヤ、『機界戦隊ゼンカイジャー』のスピンオフのジュラン(人間態)を演じており、本作で三大特撮コンプリートを果たした(登板理由の一つとして坂本監督との縁も挙げられていた)。
キバット系列は手に噛み付かせてから変身するのが基本だが、首筋にⅡ世を噛ませて変身するというのは高木氏のアイデア。異質ながらも吸血鬼らしい変身方法はファンの間ではかなり評価が高い。
放送終了後、キングスワールドエンドを放つ前に呟いた台詞がシュールかつ汎用性が高い台詞としてX上及び公式で軽くネタにされた。
また盛大にフラグを立てているようにも聞こえ、実際構えを取ったところでカグヤが呼び寄せたレジェンドカメンライザーの軌道上にいたためにライザーにタックルを食らって未遂に終わってしまった。
関連タグ
鳴滝(仮面ライダーディケイド):「おのれレジェンド…!」発言のオマージュ元。