平安時代末期から鎌倉時代初期における武将で、河内源氏一門の棟梁。鎌倉幕府の初代征夷大将軍として知られる。
概要
久安3年(1147年)4月8日、河内源氏棟梁の源義朝と熱田神宮大宮司藤原季範の娘の由良御前の三男として尾張国(現在の愛知県名古屋市熱田区)に生まれる。三男の頼朝が源氏棟梁の座を義朝から引き継いだのは、兄弟の中で最も母の身分が高かったためと思われる。義朝が平治の乱で敗北し、殺害されたため、青春時代を人質として伊豆国(現在の静岡県)で過ごす。幼名は鬼武者、または鬼武丸と呼ばれる。
妻は北条政子。政子は頼朝の流刑中にお目付け役として派遣されていた北条時政の長女であり、時政の目を盗んで恋仲になったというエピソードがある。
治承4年(1180年)、高倉宮以仁王の綸旨に応じて関東武士を率い挙兵。その後紆余曲折を経て文治元年(1185年)、平氏を滅ぼし全国に守護・地頭を置いた。建久3年(1192年)、征夷大将軍に就任。政治的能力、人材掌握力が高く、日本史における組織作りの天才と言われており、その手腕は後世の徳川家康が手本としたほどである。
武家政権の創始者として頼朝の業績は高く評価されているが、その一方で、人格は「冷酷な政治家」と評される場合が多い。これは実の弟の源義経を死においやったイメージが特に影響している。
容姿
書籍などの記述には「年齢より大人びている」「背は高くないが容貌優美で威厳がある」「顔が大きく、容貌は美しい」などと記されており、イケメンであったことは間違いないようだ。身長は大山祇神社に奉納された甲冑を元に推測すると165センチ前後はあったとされ、当時の平均よりはやや長身である。
関連書籍
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